定年後・田舎作って・コメ野菜

房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。穫れた作物は横浜の家の玄関先で販売、最近では配達もやってお客様に喜ばれている。

水の心配(続き、井戸掘り編)

 井戸といえば、小学校のころ住んでいた目黒の家を思い出す。目黒区最西部の駒沢に近いところにあったその家には井戸があった。家自体は大正時代に建てられたものだったが、同じように古ぼけた納屋が付属し、その一角に手押しポンプの井戸があった。当然使われなくなって久しいものだったから涸れ井戸状態だったが、あるとき隣に住んでいた同級生とその井戸に挑戦した。

 呼び水なんていうことは知識にあったから、バケツで水を注ぎながら交代でポンプで汲み出そうとするが、スカスカでまったく手ごたえがない。1時間とかそれ以上ひたすら続けるうち、急に手ごたえがあって赤い水が流れ出た。二人とも大喜びだったのはいうまでもない。田中君というその同級生は、背が高くてやせていたところから、担任の先生から「でんちゅう」と命名されていた。いつも遅刻仲間だったが彼も還暦だ、どうしているんだろう。



 思わず昔のことを思い出してしまったが、色々調べてみると井戸を自分で掘ってしまう人も多いらしい。中でも、曾我部さんという方が考案した井戸掘り機 が有名らしい。理屈で考えると厄介なものではなく、たとえば螺旋形の歯を地中に向けて回転させ、掘り出した土を取り除き、穴の開いたパイプを入れて壁を確保する、つまり地下鉄などのトンネルを掘るときのシールドマシンの超小型版を考えればいいのだろう。そんなことを調べたり考えたりしていたら、古くなった井戸ポンプの修理方法も見つかった。それを見ていると、どうも井戸が涸れていたというよりは、ポンプのピストンの部分の機密性に問題があったのではないかと思う。まあ、今頃わかっても仕方ないんだが。



 古井戸の状態を見て、自分で掘ってみることも考えてみよう。

田舎造りの最初の実施項目 基本インフラ編

 決済(所有権移転・引き渡し)まで3週間と時間的にはまだ先だが、最初の年からある程度の収穫を上げたいという人情からすると、その後の時間はあまり多くはない。まして、いろいろ夢や空想がふくらんでいるから、整理をしておかなければならない。と、効率から考えてしまうこの習慣が、これからの自然相手の生活にはあまり合わないのではと思いつつも、ついつい考えてしまうのはサラリーマン生活を続けてきた結果の悲しい性だ。



 入植後最初にやらなければならないのは、資機材のチェックである。一応売り主さんと農業機械などはそのまま引き継ぐ約束をしているのだが、色々な道具が収まっている納屋も最初に一度ちらりと見ただけ。たしか農業用機械は4台くらい置いてあり、うち一台はヤンマーのウルトラポチという機械だったこと、田植え用のパレットがあったから田植機があるんじゃないかということ、エンジンの刈払い機が2台あったこと、という程度のアバウトな認識しかないから、びっくり箱を開けるようなものである。細かいものも含め何があるかを確認することは一番目の仕事だ。続いて、ちゃんと使えるかどうかも要確認である。



 次の仕事は、竹や木の伐採である。これについては竹藪退治 その2で触れたが、この作業の続きは果樹の苗木を購入して植え付けることになっていく。何しろ初めての作業だからどのくらいの手間・時間がかかるかの見当もつかない。一方で、伐採した樹木や竹の始末(基本的には炭にする予定)があるが、炭焼き窯をどうするかを含めて当面の仕事が終わるまで見送りになるだろう。



 その次は敷地の測量となる。元々田圃だった土地は埋められて畑地になっているが、それを田圃に戻していく方向で考えている。少なくとも1年目は自然農法の採用を検討中だが、この方法では常時潅水状態にする必要はなさそうでも、時々特定の目的により水を入れることが必要らしい。また、敷地内に農業機械を走らせる通路を考えることも必要。更には田圃と組み合わせてビオトープを配置し、水棲生物の居場所も考えよう、などと色々なイメージはふくらんでいるので、その基本となる高低測量をやらなければならない。



 以上が、インフラ整備に関わる当面の実施事項。インフラというと、実は用水の話もあるんだが、西側を流れる養老川の水を汲み上げていたポンプが残っているはずで、一番最初の確認の中にそれを含めておこう。

 

 

インターネットは微妙

 大多喜町会所の南部では、携帯電話がつながらないことはすでに書いた。 もう一つの不安な項目はインターネット接続である。おなじみかどうかは知らないが、NTT東日本の電話回線線路情報で比較的近所の電話番号を確認したところ、収容局からの距離は11キロとかなり悲観的になる数字だが、伝送損失は55dBということが判明した。距離の11キロについては限界を遙かに超えているが、伝送損失55dBという結果は何となく可能性の見える数字だと思う。会所というエリアは世帯数30数件のようだから、距離は大きくても分岐や継ぎ手も少なそうなので回線の状態はよほどいいんだろう。回線業者については、NTT東日本以外はすべて提供エリア外で、ほかに選択肢はない。



 こういう状況から、つながれば幸いであり速度は期待できないという見通しだ。入植後、いろいろと調べたいことが出てくると思われるが、反応については期待せずにじっくり待つことが必要だろう。



 ところで、インターネットがある程度の速度でつながれば、無線LAN環境の中でFOMAを使えることがわかった。ホームUというサービスだが、新しい対応機種に交換しなければならないこと、パケホーダイの申し込みも必要なことがあり、FOMAに加えてEmobileで定額パケット通信を利用している状況から考えると、トータルコストの面から見ても飛びつくようなものではなさそうに思える。当面は電話機の子機を持っていればいいだろう、敷地の端まで100メートル内外だし。



NTT東日本通信速度の目安( 損失 50dB以上 )

アクアライン

 横浜から房総半島への時間距離はかなり近い。アクアラインを使えばである。木更津の料金所を越えるまで30分程度しかかからない。だから、大多喜町の南端でも2時間程度でついてしまう。

 ところで、最近のアクアラインは通勤割引があり、元々の3000円の半分で渡ることができる。渋滞とも無縁だし1500円はかなり値打ちがあると思う。ただ、この割引は木更津料金所を通過する時間によるから、5時の少し前は入り口手前の側道に時間待ちの車が並んでいる。

 それにしても、高速道路の割引ほどわかりにくいものはない。一応ホームページには説明があるが、よく読まないとなかなか理解できない。一カ所を読んで安心してはいけない。全く違うところに得する情報が書いてあったりすることもよくあるようにみえる。特に距離100キロ以上で50%オフが消えるのは要注意だ。



 ところで、大多喜通いが始まる2月からは高速代が大幅増である。軽自動車導入も要検討事項だ。

参考資料

 いちいち紹介しないが、読もうと思う本が溜まり始めている。農業関係では「自然農」関連が3冊、農業機械関係が1冊、雑木林・炭焼き2冊、田舎暮らし関連3冊。昨日図書館には2冊返したんだが。ここ数年、読む本というと車・PC関係が多く、ごく最近になって音楽関係が多かったんだが、180度方向転換というところである。

 いろいろ本も増えてきたため、本棚の大掃除をした。いらない本は有無をいわさず処分しないと限られた本棚に余裕もできない。ということで、PC(古くなると役に立たない)、くるま、釣りなど 以前の趣味に関係したものは処分ということになった。

 ただ、創刊の頃からずっととり続けている「カーグラフィック」は捨てるわけにいかず、いまだに定期的に増え続けているから、幅3m、高さ=天井までのスティール本棚の7割はCGに占領されている。

竹藪退治

 当面の作業(里山編)でもちょっと触れたが、竹は結構厄介者のようだ。タケノコ嫌いの私は知らなかったが、大多喜町というとタケノコの名産地らしい。しかし、昔はそのために作った竹藪も、面倒をみないとはびこって大変なことになる。当家の渓谷沿いのの竹藪もそんな感じだ。1974年頃の航空写真で見ると、特徴的な丸い形状の集まった竹林がまだ存在しなかったことが見て取れる。

 ということから、竹藪を退治するHPをいろいろ探してみたが、これも危ないから気をつけろの大合唱。素人は脅かされるばかりである。ただ、竹用ののこぎりが便利らしいことは判明した。あんなツルツルしたものをエンジンのチェーンソーで切るのは、やらなくても怖かったんだ。傘を差して歩けるくらいの間隔、上を見上げると青空が見える位の密度、相当がんばる必要がある。
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井戸水

 大多喜町会所というエリアは、人家もまばらでインフラ的には決して十分ではない。携帯が全滅ということはどこかに書いたが、当然上下水も全くない。井戸に頼ることになる。カミサンは、契約がすんだあとで「井戸だなんて知らなかった」と絶句していたが、それまで房総地区で検討していた物件のうち3分の1くらいは井戸しかなかったことに気付いていなかったようだ。

 売り主さんに確認したら井戸は50m位の深さだといっていたが、いくら何でもそんなに深くはないんじゃないかと思うが、もしかしたらうまい水かもしれない。まあ、まず最初に水質検査はやってみようと思う。保健所などでもやってくれるらしいが、簡単に自分でできるキットがインターネット経由で売られており、これでやってみるつもりだ。

 また、使っていない井戸がもう一本あり、田んぼをやるときには川の水をくみ上げたりもするようだから、水についてはいろいろ研究の余地があるらしい。

房総の地名

 房総エリアを走っていると、読みにくい地名にしばしば行き当たる。夷隅郡の夷隅も難しいと思うし、匝瑳市も知らなければ読めないような字である。それにどちらも普段使うような文字ではなく、漢字の意味も想像できない。不思議である。



下の地名は、夷隅郡大多喜町の難読地名だが、新しい住処の会所も含まれている。

宇筒原、小土呂、面白、会所、紙敷、葛藤、猿稲、田丁、総元、部田、百鉾、弥喜用、八声



ちなみに、読みは次の通り。

(うとうばら)(おどろ)(おもじろ)(かいしょ)(かみしき)(くずふじ)(さるいね)(たまち)(ふさもと)(へた)(もふく)(やきよ)(やこえ)



千葉情報館 というサイトからいただきました。

当面の作業(里山編)

 これの前にまとめた農業関係の作業予定はちょっと手抜きにしているが、それは山に手間がかかると考えているからだ。実は、一度だけ敷地内に入ったときも、山や谷のエリアはあまりじっくり見ていない。ただ、樹木も竹も多くて暗いという感じのみ残っている。このエリアの一部を農地(果樹園)にしようという思惑もあるが、山蛭防御の観点からも比較的すぐに(5月のGW頃までに)明るく風通しのよい環境にして、人工的な里山に近づけたいと思っているので、早速草払いや伐採をやるつもりだ。

 ただ、エンジンの刈払い機やチェーンソーなどを素人が簡単に取り扱えるのかという疑問は厳然として存在する。エンジンチェーンソーを、足元の悪い斜面で操り、樹木を切り倒すなどというのは、眠っていてうなされるんじゃないかと思うくらい心配なことである。

 そのあたりを無事通過しても、樹木や竹は炭にするし、落ち葉は堆肥にするという後工程が控えている。ということで、当面のヤマは山造りといってよいだろう。

当面の作業(農)

 福岡正信さんの自然農法を読んだ結果、毎年の循環の初めは10月ごろの緑肥(クローバー等)、麦、稲の種まきを順次行うところと受け止めている。今回は2月から入ることになり、これまでの畑の経歴も不明という状況から、とりあえずクローバーの種まきから始めて稲モミをまく形で入る予定だが、その前に耕運すべきかどうかが悩ましい。耕運機が動くのかどうかも未確認ということもあるが、土もなるべく自然のままでやってみようと思うから、そのままやろうと考えている。だが、果たして草はどのくらいはびこるかが見えない。秋からクローバーを蒔けば雑草は多少抑えられるんだろうけれど。

 穀類を考えている畑Cと畑Dについてはそんな感じで始めることになる。普通の野菜と落花生を一年交代で栽培していく畑Aと畑Bは、耕運機を入れて畝たてくらいまでは機械でやろうと思う。その前に機械整備が必要だが、内燃機関としてはずいぶんとシンプルなはずだ、焼き玉エンジンとはいわないが。セブンで色々やったから大丈夫というのは甘いだろうか。
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