今回購入する土地のうち、登記上の農地は4,008㎡、約4反である。航空写真を使って実際の面積をあたってみると4,790㎡になる。(この4反という数字はちょっと微妙なんだがそれは別項で触れることにしよう。)実際の面積は、今まで借りていた市民農園の面積(3区画計45㎡)の100倍以上になる。

 使えるかどうかわからないが、一応納屋の中には農業機械が4台ほど入っていたので、彼らには働いてもらうんだが、それでもこれだけの面積を素人が耕作できるかと考えると、いくら楽天的な私でもさすがに自信がない。それに、後少なくとも3年くらいは仕事を続ける予定なので、基本は週末農業とせざるを得ない。

 そんな制約条件の中でいろいろ勉強するうち、故福岡正信さんの「自然農」法に行き着いた。耕さない・肥料はやらない・農薬もやらないという農法が本当に通用するかどうかはわからないが、収量よりも自然の産物がいいと思うし、本当に仕事と縁が切れる頃までには土も慣れてくるだろうという楽観的な考えから、全体の約8割については、自然農法を忠実に実践しようと考えている。ここで期待するものは米と麦、穀類である。

 残りの2割については、これまでカミサンが市民農園でやっていた延長のいろいろな野菜の栽培ということになる。ジャガイモ・夏野菜・大根カブ類、キャベツはくさいブロッコリなどだな。ただ、輪作の関係で2割位を確保するけれど、そのうち半分くらいは落花生を植えようと考えている。

 さて、一体どのくらい獲れるんだろうか。米の場合、反収10俵(60Kg×10)が目標のようだ。麦はその6割程度(35Kg×10)と考えると、約3反ではそれぞれ1,800キロ、 1,050キロとなるんだが、耕さない・肥料はやらない・農薬もやらないという農法では一体? この結果は2年弱後に明らかになる。