図書館で「雑木林をつくる」という本を借りた。多摩エリアにある公園を、地元の有志たちが里山に仕立てるというプロセスを書いたものだが、これがかなり興味深い内容だった。

 雑木林というと、落葉広葉樹が自由に生えている林だと思っていたが、これが農家の生活と深く結びついたものであり、エネルギー源や肥料の産出源として重要な役目を負っていたことが初めて理解できた。

 今回の田舎暮らし用地では、最初は広い農地として捉えいろいろ考えていたのだが、この本を読んでからは約半分を占める山にも興味が生まれた。養老渓谷の源流に接する敷地の川沿いの半分が小さな山になっているのだが、その7割くらいは樹木に覆われ、残りが竹林となっている。いずれも手はほとんど入っておらず、2月に乗り込んで最初の仕事は樹木と竹を払って密度を薄くして、明るい林、明るい竹藪にすることになりそうだ。

 その先には、雑木林の里山造りが待っている。さらには、果樹も植えてある部分は農地としての果樹園となるエリアもできてくるはずである。



 ところで、この本の中でも触れられているが、炭作りも面白そうだ。今日図書館で、「炭やき教本」という別の本を借りてきたが、樹木も竹も炭にしようと思っている。実は今回の家には小さいながらも囲炉裏がある。昔の農家の熱源としての炭をつくるところから体験してみることになる。