横から吹く春一番の残りの風を受けながらアクアラインを渡り、大多喜の家にやってきた。今日も1時間半、到着は9時ちょうどくらい。しばらくすると10時の約束の農機具屋さんがずいぶん早めに到着した。今日は一番期待している耕耘機のタイヤを持ってきてくれることになっていたのである。バッテリは自分で交換し、エンジンはかけてみていたからタイヤを取り付けてもらって納屋の外に出した。8年間ほど暗い納屋の中に閉じこもっていた割には結構元気だった。
 
箱入り息子

 
 農機具屋さんはさすがに冷静で、ベルトを見てみましょうといいながらカバーを開けた。3本あるベルトのうち2本はやはりかなりへたっている。この耕耘機は不思議な仕掛けになっていて、ベルトが切れるとその場で停止するらしい。今頃のような時間に余裕のあるときに交換する方がお互いにいいらしいが、なるほどである。あまり整備性は考えられていないようで、プロでも3本のベルト交換には時間がかかる。その間にオイル交換は自分でやってみた。
 
農機具屋さん2

 
 
 次はいよいよ働く番である。先々代のオーナーさんが残してくれた取扱説明書には目を通していたから、農機具屋さんの簡単な説明で様子はわかった。とりあえず耕耘機(ウルトラポチという名前)はそのくらいにして、もう一つの気がかりである運搬車を見てもらうように頼んだ。
 
運搬機1
 
 
 この運搬機は、推定30歳前後。箱にエンジンが付きクローラ(キャタピラ)により動く仕掛けである。まあ、簡単に言えばエンジン付き一輪車のようなものだ。見た目はかなりくたびれており、あまり期待はできないと思っていたが、プラグコードを外してスターターを引っ張った農機具屋さんが火花が出ていることを確認したので、俄然可能性が出てきた。ガソリンを入れチョークを引き何度かスターターを引っ張ると、何とかエンジンは回り出した。
 
 
 
 耕耘機と運搬機が動いたことで、ずいぶん見通しが立ってきた。耕耘機では、早速二枚の畑を耕してみた。これで、とりあえずのジャガイモは植えられそうだ。それにしてもわずか2時間ほどで200坪くらいを耕せたが、便利な機械である。そのあと、山で刈り取ったススキを運搬車で運んでみたが、これも便利である。いい加減に山積みして縄で縛って運んだのだが、よく働く機械である。山にも通路を作り、堆肥を運んだり色々働くはずである。

働く運搬機


 傍らに立つのは隣の酪農家の息子さん、引っ越ししてからいつもきて手伝ってくれる。酪農は大変な仕事のようで、自分の家の手伝いを終わらせてからきてくれよ、といっている。でも、素人の我々よりよっぽど詳しく、とてもありがたい。