東京メトロの丸ノ内線がワンマン運転となるらしい。6両編成の地下鉄でワンマン運転というのはずいぶん大胆だ。確かに、黒い前垂れバッグを提げた車掌さんが乗っていたバスは、今ではワンマンが当たり前。都電もワンマンになってはいるものの、地下鉄でも本当に大丈夫かいという疑問もなくはない。
 何年か前、普段乗っている銀座線の先頭車両あたりに営団職員がいて、停まる位置のばらつきをチェックしていた。そのときに調べたところでは、すでに発進停止が自動化されていて、停止時の精度を調べているということだった。電車でGO!のように女子高生にブーブーいわれることもないわけだ。それもワンマン化の伏線とは露ほども思わなかった。
 比較的最近、丸の内線のホームに新幹線のようなゲートができて、これは人身事故防止のためだろうかと漠然と思っていたが、やはりワンマン運転の布石とは全く気づかなかった。
 まあ、合理化というのも悪いことではないが、ちょっと気がかりなのは非常事態である。たとえば地震、火災、停電、運転手の急病といった状況で大丈夫だろうか、という疑問がある。まあ、生まれてこの方効率最優先の世の中を生きてきた団塊世代の反省も多分に含まれているが、もう省力化のための投資という時代ではないように思う。