ちょっとまとめた言い方になるが、
農家の生活そのものを居抜きで引き取れたということが「よかったこと」の太い背骨である。
終戦直後の開拓時代から全てを作り出した先々代さんが土地建物を手放したのは約8年前、
その後を引き継いだ先代さんは単なる別荘利用で、農業的なことはほとんどやらなかった
ようである。
田んぼの形は見る影もなく単なる草原になっていたが、先代さんは何もしなかったわけではなく、
農地部分については近所の人に頼んで草を刈ってあり、宅地周辺については植木屋に頼んで
樹木類のメンテをやらせていたから全体的にはきちんと整備がなされていた。
そのため、先々代さんの生活システムがそっくりそのまま動体保存された形になっていた
といっていいだろう。特に農地の草刈りはありがたかった。10年くらい前に田んぼをやめた隣家の
状態はススキの大株がびっしり生えた野原である。そんな状態から田んぼを作ったら
きっと今年は間に合わなかったかもしれない。

そんなまとめから、具体的なよかった点をあげていこう。

1219乗り込む前の敷地