田舎暮らしならこういう要素があるだろう、というものはすべてあるといっても大げさではない。敷地からして、田・畑・竹藪・雑木林・杉林・川がある。それも、なかなかよい配分で揃っている感じだ。すごいと思うのは、元々一面杉林だった土地を開墾した結果が今につながっているということだ。先々代さんの仲間・友人という方の話を聞いたことがあるが、一本ずつ切り株を取って平地を作るという気の遠くなる作業をからはじめ、開拓民の苦しい生活がずっと続いていたそうだ。電気が入ったのは昭和38年、それまではランプの生活。今も昔も最寄りの駅まで8.5キロ、車以外に交通手段はないところである。その方は乞食の生活と表現していたが、本当に大変だったろうと思う。
 そんなところにこのような優れた田舎暮らしのシステムを作った人がいたことは驚異であり、尊敬に値する。