麻綿原付近の森にヒメハルゼミが住むと聞いていた。先週くらいからとてもうるさい蝉の声が聞こえるようになり、ネット上にアップされている鳴き声と比べてみて、ああこれがヒメハルゼミなんだと認識した。

 鳴き方は特徴的である。突然誰かが口火を切ると、その森中の同類が一斉に鳴き出す。鳴き声はかなり酷い音である。ちょうどゼンマイが緩むときの音に似ている。かなりの数が棲息しているらしく、一斉に鳴き出すと森全体がおもちゃ箱をひっくり返したような騒々しい状態になる。その騒ぎが、あっちの森こっちの森で周期的に発生するのである。何年か経てば、これも夏の風物になってくるのだろう。