田んぼの後処理にウルトラポチを引っ張り出す前に、前から気になっている音の原因を調べてみた。その音は「がらがら」「ジャラジャラ」というようなもので、エンジンがかかっているときに出ていて、ミッションやクラッチのポジションや操作とは無関係なので、ベルト周りのカバー類かなと思いながらあけてみると、マフラー(消音器)のカバーが発生源であることが判明。何本かのボルトでエンジン本体に取り付けられているが、ボルト部分のカバーが何カ所も裂けていた。金属製カバーの板厚が薄すぎるのだろう、きっと試作段階で熱害が出て検討不十分のまま取り付けたといったところだろう。

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    これはボルトを全て外した状態、これではとれず結局マフラーを外すことになる
 
 最終的にはマフラーをエンジンから外し、ちぎれかけたカバーを取って、一応すっきりした。当然熱対策のために取り付けられているものだが、ボディのカバーには簡単な遮熱材が貼り付けられているので、そのままカバーをして3号田んぼの耕耘を始めた。すると、なんだかガソリン臭い。アフターファイヤー(燃え残りのガソリンがマフラー内で発火するときの音)が激しいので、燃え残りのガソリンが臭うのかと思いながら一段落したときにカバーを開けてみたが、どうやらこもった熱がガソリンタンクを暖めていたようで、ガソリンゲージのパイプには泡が見えた。もう少しでかちかち山の狸になるところだったかもしれない。

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 そこで思い出したのが「Thermotec Cool It」という不思議な遮熱用のベルトだ。以前乗っていた「スーパーセブン」時代に排気管に巻き付けたテープの余りを捨てずに取っておき、おまけに会所の家まで持ってきていたのが役に立ちそうだ。しかし、こんなものをヤンマーの12馬力エンジンに使った酔狂な人間はいないだろう。こちらは酔狂ではなく、今田んぼの起しに使いたいという実用的なニーズなのだが。ぐるぐる巻き付けてステンレスのバンドで締めるという手順は、ずいぶん前にFORD KENTエンジンの排気管をグルグル巻きにして以来だった。巻き終わると、包帯に巻かれた頭のような不思議な物体ができあがった。

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 さっそく1号田んぼに乗り入れて試乗する。最初は高温のためテープからもうもうと白煙があがる。そういえばセブンの時もそうだった。当時は燃えるんじゃないかと思ったものだったが、二度目の今度は別に驚かない。しばらく乗っていると、白っぽかったベルトは燻されたように黒ずんできた。さらに効果が出てきたのか、アフターファイヤーがほとんどなくなり、不安定だったエンジンが滑らかに回転し始めた気がする。後半はボディのカバーを外したままだったからガソリン沸騰事件が起こるかどうかは未確認。ただ、テープを巻いたことによりマフラー本体からの熱は抑えられ排気ガスが高熱になることにより排出されるはずだから、おそらく大丈夫だと思う。何でも自分で直そうとしていた昔(すべて直せた訳じゃなかったが)をちょっと思い出した。

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しかし、いろいろディテールをみると、
シートとエンジンの関係、シフトレバーの位置、後ろのウイング(実はロータリーという耕耘装置)など、フォーミュラ-マシンとの類似性がある。チョロQのフォーミュラーなどは寸詰まりでこんなもんじゃないだろうか。

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