土曜日のこと、屋敷エリアから田んぼの方に出ようとしたら、頭上を大きな鳥が横切った。水を張った1号にいてこちらの気配で飛び立ったのではないかと思われる。会所で大きな鳥というとほとんどカラスだ、トンビもそれほどはいない。しかし、目の上端で見た形は全く違うものだった。体をひねって後方を見上げると、その大きな鳥は低空で左旋回して隣地の湿地あたりに降りたようだった。

 アオサギだ。以前うちの田んぼで「不思議な足跡」を見かけ、その後「アオサギ」だろうと見当をつけたのだった。一度、瞬間的に見たことはあったんだが、実物をこの目でちゃんと見たのは初めてといっていい。非常に優雅な姿形をしている。アオサギは確か留鳥だったが、田んぼに水を張ったまま冬を越すと、渡り鳥などもやってくることが期待できる。冬期湛水は稲を作ることに役立てようというものだが、実はそうした鳥の姿を見たいという希望もある。ただ、ドジョウなどの餌が少ないのが難点かもしれない。