11日間でユンボのアワーメーターは33時間増えた。日あたり3時間だから、春に借りたとき(時間意識せず、きっと倍以上)に比べるとかなり少なかったと思われる。昼が短く作業時間が少なかったこともあるが、走り回って大均しをやった春とは明らかに作業内容が違い、考えながらやったり手で修正しながらやることも多かったからだろうと思う。まあ、作業の絶対量は今回の方がかなり少なかった。11日間という期間も、レンタル業者の稼働日にあわせたようなところもあった。

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    正面のステージ上の部分は、右の通路同様手前下がりだった。
    今回の改修で左の2号田んぼを拡張できるはず。

 そんな具合だから、色々実験的なこともやってみた。ちゃんとした教育などもなしに自己流で始めたから元々試行錯誤の連続だったが、土を盛って均しながらステージ状の平地を作ることも今回は2カ所でやってみた。東側の2号横の作業ステージ、西側の2号田んぼ拡張ステージである。どちらも付近で余った土を盛り上げて排土板で押しながらクローラで踏みつけて均していった。水平に押して踏んづけたのでは下がってしまうから、排土板は少し上げながらというのがコツらしい。また、下がりすぎたときには排土板の向こうに盛り上がっている土をバケットでかき寄せたり、横からすくってクローラの前にバサッと落とす方法もあって、慣れてくるとそれらの動作が無意識のうちに一連の流れになってくるようである。ただ、この作業の危険なところは押しすぎて前のめりになってしまうことである。一応アームは前に出して、つっかえにしながらやってはいるが、バランスを感じながらやることは忘れてはいけないところだろう。

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    稲刈りのときのハーベスターを据えたり、燻炭作りのスペースとなるはず。
    今は稲ワラ置き場になっている。
    このような場合、斜面を固める方法がわからない。草が生えるのを待つしかないか。

 もう一つ感じたところは、高低の均し方である。春も均し作業だったが、排土板で削ったりしていた。しかしそのやり方にはどうも無理がある。排土板はあくまでも軟らかい土を寄せるもののようだ。春の後半からそれには気付いていたが、今回は最初からやり方を考えた。まず高いところの一帯を爪で掘り返すのである。固まっていた土は掘り返されてもっと膨らむが、それを排土板で低い方に持って行くのである。春のように斜面を棚にするような場合にはこれもなかなか大変な話になるが、今回の改修では比較的小さな範囲の均しだったから、このやり方でうまくいった。
 全体的な水平については4号田んぼが問題を抱えていた。作業前に20cm程度のレベル差があり、さらに四周をすべて拡張したので、レベルのチェックは必要だった。このため早い段階から基準高さを設定して水糸を張り、一応そこから135cm下がったところを田んぼの底とした。そして135cmの位置にテープを貼った棒を用意し、さらにユンボにも135cmの位置にテープを貼り、チェックしながら外周の高さを決めた。そのあと内側を均す形で進めた。あとは水を張ってからの補正となる。

 ユンボ(バックホー)という機械、とてもよくできていて慣れてくると自分の体のように扱えるということも、少ない経験ではあるが予想がついた。一応ユンボが必要な作業は一段落というところで、これから使うことがあるかどうかは不明だが、あるととても便利なことは間違いない。