前に書いた田んぼエリアの最終排水用配管の容量などについて検討してみた。
 
 最初に、いったい大雨が降ったときにはどのくらいの水が流れるのかということの検討だ。実はこの関係で痛い目に遭っている。昨年3号田んぼの畦が2回崩壊しているが、そのときは田んぼに降った雨の量に田んぼの配水管の容量が追いつかず、水位の上昇を招いたことが一番の原因であった。田んぼに降る雨の量は結構大きく、下流側にはそれが加算されながら流れ込むので予想以上の水量が流れ出るのである。
 まず田んぼエリアの面積だが、全体3000㎡、これを田んぼ2000㎡とそれ以外の通路や土手・畦など1000㎡と考える。さらに隣接する山のうち1000㎡からは田んぼエリアに雨水が流れ込むと想定する。雨水については、土地の種類別に流出係数というものがあるようで、田んぼは「湖沼」同様1.0、田んぼエリアのその他の部分は「山地」並みの0.30、山は「林地、耕地、原野等の締め固められていない土地」の0.20を使用する。時間雨量を20㎜としてこれらを次の式に入れてみる。
    推定流出量(立米/秒)=1/360×流出係数×面積(ha)×雨量(㎜/時)
  計算結果=田んぼ 1/360×1.0×0.2×20=0.0111立米/秒
          以外  1/360×0.3×0.1×20=0.0017立米/秒
           山   1/360×0.2×0.1×20=0.0011立米/秒
合計では合計では1秒間に0.0139立米(13.9L)=50立米/時の水が当農場の田んぼエリアから流れ出ようとするらしい。沢水の量の最大値が5立米/時、3号田んぼの畦が崩壊したときにその田んぼに流れ込んでいた水量は22.8立米であることと比べると、相当な量であることがわかる。

 では次に、75㎜のライト管がどのくらいの水量を排出できるかを検討してみる。これについてはこのHPで見つけたエクセルのシートを利用させてもらった。それによると80ミリのパイプで1/50勾配の場合15.9立米/時、1/100勾配の場合には11.2立米/時ということだ。ちなみに50㎜パイプの流量を計算させてみたところ、1/50勾配で5.4立米/時、1/100勾配で3.8立米/時という計算結果だから、沢水導入配管の実数値と見比べてもそれらしい数字が出てくる。
 
 20㎜/時はかなりの雨だが、最近の異常気象のなかでは比較的頻繁に起きることではないかと思われる。それ以上になることも十分に考えられるが、どうやら埋設した75㎜ライト管ではそうした場合にはとてもじゃないが捌ききれないらしい。去年は各田んぼにオーバーフロー排水口をつけたが、全体の排出口にもそれが必要ということらしい。