この週末は田んぼとじっくりつきあった。実際に田んぼの中に入り込むと、nakakaneさんのご指摘どおり、去年の田んぼとはずいぶん違う。比較的浅いところにしっかりした底ができているのである。去年は傾斜地をユンボで棚状にしたので、深く掘った後埋め戻すような作業をずいぶんやったんだが、こうした場所をポチが通るたびに深いわだちができ、場所によって底の深さが違うため田植えの時には大変苦労をしたのである。まだ去年の一回りしかしていないが、こうやって1年1年が過ぎていくと、努力が積み重なってだんだんいい田んぼになって行くんじゃないかという期待ができてきた。
 まだまだ課題は多く、一応田んぼにみえてきた1号と4号とも、50mで10~15cm程度のレベル差があるため、水の力を借りて土の大移動が必要だし、自動的に水平を出す仕掛けのないポチでやっているから、時折ポチ全体が揺れて耕したあとが波打ってしまったところもあり完全ではないが、手をかければすぐに状態に反映することも感じてきたので、実にやりがいがある。一応、古材を利用してトラロープを結びつけ、人間が引っ張ったりポチにくくりつけたりして均平について効果を上げているが、いろいろ調べていたら両端に泥の漏れ止めをつけるといいらしいことがわかった。向こうにいってから工作で作ってみよう。
 一年と少し前までは、まさかこんなことをやるとは思ってもいなかったのだが、今はもうDNAに刷り込まれた米作りの遺伝子に後ろから押されているし、田んぼでの米作りをやって良かったなあ、と思っている。