幸運なことに、去年の田んぼはあまり雑草の被害にあわなかった。唯一、4号田んぼにアゼナが結構生えて収量には若干影響したのではないかと思うが、他の3枚の田んぼは影響はゼロだったといっていいだろう。単位収穫量が少なかったのは雑草以外の原因によるものだった。
 今年の田んぼも、基本的には雑草がはびこる状態になっていない。今年も4号ではアゼナの新芽と若干のコナギが生えているが、他の3枚についてはほとんど発生が見られない。なぜ4号と他で違いがあるかということについては一応推定してあるが、4号のみが7年ほど前まで当地に存在した田んぼとほとんど同じ位置にあって、土の切り取り盛土をほとんど行っていないことが原因の一つと考えている。他の3枚については平面的位置やレベルがずいぶん違うため、以前の田んぼをまったく引き継いでいないのだ。もう一つは、去年4号田んぼのみ機械で植えたのだが、あまりにも曲がったり株が多かったりで、じっくりメンテナンスをしようという気にならず、半分放置していたということも4号に草が多い理由と思っているし、その影響(タネなど)が今年に続いているのではなかろうか。
 ということで、今の田んぼの草とり作業の中心は4号田んぼである。先ほど書いたように、コナギとアゼナが発生しているが、前者は既に中くらいの葉が水面から顔を出しているものもある。だが、数はそれほど多くなく、8畝の田んぼ全体で両手に2杯盛程度。アゼナは田んぼの底に張り付いているものがみえてきているので、草取りの道具で削る程度でお茶を濁している。草取りが楽なことはよかったが、当分ドロムシ退治にパワーは必要だろう。
 
 さて、草で(今のところ)苦労していないのはなぜだろう。第一に思い浮かぶのは、田植え後直ちに米ぬかを撒いていることだ。この方法はいろいろなHPなどで紹介されているものだが、これにより田んぼの底を酸欠状態として雑草の芽が出ることを抑えるというものだ。うちの場合、4枚に1袋ずつだから40Kg/反程度しか撒いていないが、確かに田に入ると足元からガスが沸くし、効果があるんじゃないかという気がする。その代わり、糸ミミズやプランクトンの湧きも少ないような気もしているが。他の理由については、ちょっと思いあたらない。このまま毎年続いてくれるとありがたいと思う。