6時ごろから雨が降り出した。屋外の仕事ができる状態ではなかったので、カミサンは納屋の掃除、私は以前から気になっていた動力噴霧器を動かしてみることにした。これは、前の前の地主さんが使っていたもので、ウルトラポチや田植機などと同じである。ただ、化成肥料や農薬の散布用だから出番がなかったわけだ。しかし、昔の人が使っていたものはなるべく生かしたいと思っていたので、こういう雨が降って仕事ができないときに挑戦しようと思っていたのだった。

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 とりあえずホコリをぬぐう。おそらく10年近く使用されていなかったはずだ。蓋を開けると裏側には購入日と購入金額が書いてあった。土地と建物を売るまで約10年間、きっと大事に使っていたのだと思う。

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 ガソリンタンクは当然からから、底にはなにやら堆積物がある。ガソリンのパイプが詰まっていそうでちょっといやな感じ。混合ガソリンを入れる。とりあえずエアクリーナーを外すと、スポンジはボロボロで粉々になってしまった。掃除機で注意深く吸い込む。タンクはエンジンより下になっているので、ゴムのボタンを何回か押してみる。キャブへのパイプは真っ赤で、ガソリンがきているかどうかはわかりづらい。一応プラグを外してスターターを引っ張ってみると、火は飛んでいる。続いて、一応キャブレターにクリーナーをたっぷり吹き込む。ここで疑問が生じた。アクセルと散布量の調節レバーはわかったのだが、エンジンスイッチが見あたらない。ちょっと nakakane さんに電話で聞いてみると、どうも独立したスイッチがないということがわかった。止めるときにはアクセルを全閉にするようである。

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 ということで準備完了。リコイルスターターを何度も引っ張ると、やがてエンジン始動。「おお、やったー」と思ったらすぐにエンスト。それからまたエンジンはかからない。どうやらキャブクリーナーが燃えたらしい。やはりパイプが詰まっているのか、ガソリンはキャブまで来ていないようだ。そこで、最初に何度か押したゴムのボタンをどんどん押してみる。そのうち押しても戻りが悪くなってきたので、これはガソリンがきた証拠。スターターを引くと、今度は本当にエンジンがかかった。
 さて、何に使えるだろう。kanetunaさん情報では、ブロワーのように使っている人もいるらしいが、結構風量はあるようだ。本当は液体の散布に使いたいのだが、少し考えてみることにしよう。