今年の米がようやく終わった。稲刈りはちょっと前に終了したし、籾摺りなどの収穫後の作業は残っているけれど、ハザ掛けしていたイネを取り込んで脱穀すると、ようやく自分の手の中に入ってきたという安堵感が生まれた。まだ2年もやっていない新米農家ではあるけれど、2回目の米の収穫を一段落させてあらためて思うことは、他の何よりも米の収穫の達成感が大きいということだ。水や日照の問題、虫や病気、ケモノへの心配など、頭の中にはいつも米のことがあったが、終わった現在の緊張がほぐれる感じが実にいい。
 今年の場合、いのししにやられはしたものの、被害は幸い一割程度で済んだ。昨年に比べ面積は1.4倍、単位収量は1.5倍だから、一割減でも去年のほぼ倍の収穫となった。薬にも化成肥料にも助けてもらってはいないし、うまい米だったから大満足である。とある本に、一度米を作り始めると10年はやめられないということが書いてあったが、本当にそう思う。もうすでに、来年はどうやって作ろうかと考え始めたところである。