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 GWはこんな状態だった。去年は、最初だったし基本は手植えだったから、GWには一部植え始めていたが、今年は田植機を使うことにしていたし、この段階では代掻きなどをやっていた。田植えは5月の中頃だった。2年目だったから、基本的なところは問題ないとわかっていたはずだが、それでも何かと心配。均平作業や沢水関係の整備、あと苗の準備などに追われていた時期だ。
 
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 7月になるとイネもだいぶ育っている。普通の田んぼではビッチリ植えているから水面はあまり見えないようだが、私の田んぼは疎植なので隙間が水路のように見えている。3号は最後までほとんど草が生えなかった。冬の間菜っ葉を植えており、春になってその残渣をすき込んだからだろうか、田植えの直後に撒いた米ぬかがよかったのだろうか。まあ、その両方だろう。画面の左側手前では冬の間にボカシを作っていた。そのあとのイネはかなり立派、冷たい沢水が入ってくる右手前と、すでにずいぶん差がついている。全て左手前のように育っていたら、10俵/反くらいはいったと思う。倒伏はしていなかったが、味がどうだったかは紛れてしまってわからない。
 
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 8月の中頃の写真だから、出穂後1週間が経過した頃だ。7月の写真とは角度が違うが、イネは分けつして広がっているから、水は見えなくなりつつある。この時期になると、草が生えていても中には入りづらい。イネの間を歩くと、根を切っているような感覚を足の裏に感じる。苗の時は、大きく育つか分けつするかと心配し、大きくなると穂が出るかが心配となり、穂が出ると、中に米がちゃんと出来るかを心配する。しかし、米のDNAは大したもんだ。ろくに世話しなくてもちゃんと米を作る。心配しなくても任せておけばいいようだ。
 
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 ようやくイネ刈りの時がきた。元気に育ったのか、それとも籾が少ないのかわからないが、それぞれのイネは倒れることもなくきれいなアーチを作っている。他の田んぼよりちょっと遅めのうちの田んぼで稔りの時期が来ると、他はすでに稲刈りは終わっており、イノシシを警戒する時期に入る。今年は稲刈りの終盤に気配を察し、夜の9時頃から稲刈りを始めたりしたのだが、結果的にこれは正解だったようで、水が引かなくてバインダーを入れられなかった200㎡程度は、その夜にむちゃくちゃに荒らされてしまった。しかし、その程度で済んでよかったかも知れない。ご近所では、もっとひどい被害もあったらしい。ということで、今年のイネ刈りを駆け足で振り返った。いずれの写真も、私の記録写真ではなくカメラマンの甥のものを使わせてもらった。