田んぼと畑は一段落ということで、長い休みの間にやらねばならないことも特段ないから、山の仕事に重心が移っているのだが、これがなかなかおもしろい。基本的に平面の中で物事が移っていく農業と比べると、山の仕事は立体的(三次元的)である。田んぼでも畑でも、見渡せば状況はおおむねつかめるが、山の場合はそうはいかない。すべてを見通すことは難しく、いろいろな意外性が潜んでいる。危険も潜んでいるのかもしれないが。
 米だけでなく野菜もやっていると農閑期というものがなかなか見えないが、なるべく時間を見つけて山に入ろうと思っている。徐々にではあるが一度開いていき、雑木林に換えていこうとしている。これまでの米や野菜、芋類とは違う木本類とつきあうということで、いろいろ新しい知識を入れなければならず、滅びゆく脳細胞にはきついのだけれど、これもまたおもしろいものの一つ。