去年の1月末に入植して以来二回り目のシーズンが終わろうとしている。計画と反省はそれこそ毎日のようにやっているのだが、大きな区切りとして振り返ることも重要なことだろうと思う。
 2年前というと、現在の農場を購入することを決めて契約をした時期で、なにも知らないそして経験のない農業の勉強をⅠから始めた頃である。そのころよりこのBLOGを始めていたから、足跡のほとんどを追うことは可能だが、だれもそれほどヒマではないはずだから簡単にまとめてみよう。
 
 まず農業そのものについてだが、これは挑戦する価値のあるものであることは間違いない。解決しなければいけないことはわりと頻繁にやってくる。しかし、それに完全に応えようとこだわることはないみたいだ。イネなどは典型的だと思うけれど、植物というものはしたたかである。こっちがあわてている間に大抵のことは跳ね返す力があるんじゃないかと思う。だから私は、保護者でも管理者でもなく、まあ露払いの係みたいなもので、様子を見ながら「頑張れよ、虫に負けるなよ」などと横で言っている応援団みたいな感じである。決して多くはないけれど、始めてから2年ともうまい米を作ってもらえたから、こういう話も自信を持ってかけるのである。ただ、これだけで生活を成り立たせることができるかと聞かれれば、それはNOといわざるを得ない。そういう意味では、まだ「農」に「業」をつけるのは尚早かもしれない。

 業ということにこだわらなければ、いろいろな問題をあれこれ考えるのはとても面白い。なにしろ考える範囲は森羅万象の全てに関わっているから、インターネットに助けてもらうのはもちろん、図書館の本や近所の先輩たちの助言、昔習った生物・物理・化学・数学まで総動員である。この2年でずいぶん偏っていた常識の範囲は広がりをみたといえるだろう。そして、どうやら今の延長で毎年その範囲は広がるのではと思う。忘れることも多いに違いないが。
 まあ、中でも著しいのは自然そのものに対する知見の拡大である。今頃になってヒノキとスギの違いがわかったなんていっているほどだから、まだ全然大したことないけれど、進歩には違いない。それにしても、冒頭の文にもつながるが、自然は確かにすごいと思うし、それにどっぷり浸かりながら生活することの醍醐味を知ることができたことは、いろいろ得たことが多い中でももっとも光っている事柄だと思っている。
 たびたび書いているけれど、このBLOGを書いている理由は、読んでくださる方々に私のやっていることを伝えることだった。できれば自分もやってみようという方々を期待したい。
 
 明日から2011年だが、また色々なことに挑戦する予定だ。ここにきて読んでくださる皆様、来年もよろしくお願いします。