2年間を振り返ってみると、田んぼというものは、かなり要素が多いエンジニアリング的課題であることがわかってきた。土を動かして平らにし、さらに水を引き込んで溜めるようにする作業は推理を含む土木工学の問題のようだ。それに高校の時の生物化学物理の内容とは類似性が高い。それ以外、たとえば農業としての知識や判断はどうなんだ、と聞かれると答はかなり難しい。ほとんど基本を知らない私がインターネットでいろいろ情報を集めて思いつきでやるもんだから、毎年やり方は変わってしまう。今年4号田んぼでやろうとしている冬季湛水不耕起栽培などは、近所の人に話すと一様にあきれ顔になって、「フエー、そんなの聞いたことねえ」という反応になる。最初の年の乳苗を植えるという方法の時もそうだった。
 しかし、そんな無茶な実験をしても稲はどうもちゃんと育ってくれるようである、プロのように10俵/反とはいかないが、最初がその半分、次の年には前年比2割増だからありがたいものである。今年もきっと稲の頑張りに期待することになるだろう。ま、環境づくりというのが仕事なんじゃないかな。