去年、一昨年とも5月の20日頃にタケノコが終息していたようだから、今年もせいぜいあと2週間。しかし、穫れ始めがかなり遅かった上にイノシシの被害もあって、大きなヤマを迎えないうちの終息となりそうだ。通常であれば、少々食害があっても人間の分け前は残っていたんだが、今年は地面に出る前のタケノコまで深く穴を掘って食べている様子である。今年の初めごろに竹をかなり伐採したので、それがプラスになると思っていたのだが、残念ながらそうはならなかったようだ。
 一体原因はどこに? ということで調べてみた。福岡県森林林業技術センターの調査報告によると、7~8月、1月、3月の降雨量とタケノコの出来具合に正の相関があるらしい。昨年以降の数字を挙げると、
     2010/07    120㎜
     2010/08     17㎜
     2011/01      1㎜
     2011/03    113㎜
会所の場合、年間2200ミリくらい。季節による違いはあるが、月平均200ミリ弱と考えると、どうみても重要な時期の降雨量が少なかったと言える。あと、10月ごろからの積算温度にも関係しているということだが、今年の冬の寒さが影響していることも考えられる。

 タケノコは直売所でも人気商品であり、何とかご要望に応えたいと考えているので、来年に向けては次の点を実施してみようと思う。
 ① 肥料(米ヌカ)の散布 5~6月、冬
 ② 7~8月ごろ、必要ならば散水
 ③ 来シーズン・電気柵による防衛
 ④ 冬期の間伐 まだ密度が高すぎる部分あり、更に伐採予定
 このうち②だが、実は今回の川水揚水システムの増強によって、非常に簡単に行えるようになった。LP50を一か所切ってチーズをはめ込み、そこにサニーホースでもつければ滝のように散水できるはず。