いろいろ考えてみると、私はどうもエンジン・マニアであるといってよさそうだ。私個人とエンジンとの付き合いは、小学校高学年の時に始まる。その頃、模型のエンジンを買ってもらったのである。確かENYAの099というものだったと思う。普通は飛行機やボートの駆動用に買うのだが、小遣いが足りなかったのだろうか、なぜかエンジンだけを買った。バッテリーやプラグ、燃料などの周辺材料を買って、フライホイールをつけ、エンジンのベッドに取り付けて一所懸命紐を巻きつけてエンジンを掛けようとしたが、結局一度もエンジンがかからないうちにどこかに行ってしまった。
 模型エンジンの続きは成年になってからだった。エンジン付きのラジコンモデルカーを作り、家のそばの公園など、いろいろなところで息子と一緒に走らせていたが、横浜南部市場のとなりの広大な空き地を見つけて、そこで猛スピードで走らせていたときに転覆し、2サイクルエンジンの潤滑が切れて一瞬のうちに焼き付いてしまった。模型はそれで終わり。
 そんなことがトラウマになったのかもしれないが、その後も車とバイクは常に身の回りにあるという生活が続いた。模型用エンジンや自動車用エンジンの本、内燃機関の書籍も色々読んだことがあった。最近になって、農業に転身したあとは、エンジンの付いた機械の実に多いこと、トラクター・耕運機・運搬機・刈払機・チェーンソー・動噴・動力散布機、今持っているものだけでもこのくらい。いや、もっとある。田植機、バインダー、ハーベスタのお米セットがあった。実に色々である。そんなものだから、携行缶でガソリンを買う回数も多いし、混合燃料も結構頻繁に作っている。という状況だから、耄碌するまでエンジンとの付き合いは終わりそうにない。