何もかも毎年違ったやり方で、すべてが実験といってもよさそうなのが当農場の稲作りだ。来年にフィードバックするために、また同じようなことを考えている人たちにも伝えるために、今年の結果を整理しておこう。とりあえず苗についてだ。
 
 これまでは、散水などの面倒をみるために農場ではなく横浜の自宅で苗を育てていた。今年もそうしている。3/28(月)に仕事を休んで横浜の家でモミを播いた。今年は種まき機を購入したのでこれを初めて使ってみている。まき終わった苗箱は、ビニールで囲う育苗器に並べておいた。これは昨年から使用している。
 種まき機を使った結果だが、まあまあというところだろうか。ローラーの付いた容器にモミをいっぱい入れて動かすというのが本来の使い方で、そうすればもう少し一様になるのだろうが、私の場合は70~80gとかなり薄い密度で播くので、この機械の少なめの標準の3分の2程度、1回分ずつモミを入れてローラーを動かすため、どうしても粗密ができてしまうので、それを手で補正した。来年は、ローラーを動かす速さを色々加減して、超薄播きの適正速度を見つけたい。
 苗の出来具合だが、今年は出来具合の差がかなりついてしまった(昨年もそうだったが)。一様に育った苗箱は半分程度、あとは部分的に芽が出なかったり、虎刈りのようだったりで、機械で植えるのは無理というものもかなりできた。おそらく、育苗器での管理中に日当たりの差や水が十分に回らない箱があったりして、そのような結果になったと思われる。全部で37枚ほど作ったが、最低必要枚数20枚の確保が心配だったため、GWに農場の方で8枚追加作成した。こちらも同様に種まき機を使用したが、できた苗箱はすぐに田んぼに並べてビニールで囲った。1ヶ月少々遅かったため、気温などの条件も違ったのだろうが、こちらの苗は出来が非常に良かった。浸種期間が短かったせいもあるが、風呂場に2日間持ち込んで、ちゃんと芽出しをしたこと、田んぼという環境が良かったことなどがよかった理由だと思う。来年はわざわざ横浜で作ったりせず、農場の方で今回の2回目のやり方に準じて作ることにする。
 できた苗は、根の絡みが弱くて箱から取るときや田植機に載せる際に切れたり崩れたりした。箱の下にはたくさんの根が深く降りていたので薄播きのせいだろうと思うが、そのために詰まったりして欠株になったことがあったかもしれない。底土としてマットを使用したものと燻炭を使ったものの2種類を作ったが、この根の問題は燻炭のほうが顕著だったようだ。燻炭は被せる方のみに使用すべきかもしれない。
 
 田植機をほぼ倍速で使用することができたので、実際に使用した苗は12箱(1932㎡)だった。このため、用意した苗の3割弱で済んだ。一応、2回目の苗(8枚)はあと2週間程度はとっておいて、根の張り具合を含む成長の様子を観察しようと思う。来年の苗作りは楽になりそうだ。