ようやく配管キャパシティを使い切る程度(4立米/時)の水が出るようになった。その理由は、水源地の山の渇水状態が払拭されて、降った量に見合うだけ沢に流れ出てくるようになったところにある。まあ一安心というところだが、一方で不安材料もある。沢水の量が回復しても、こちらに入ってくる量がすぐには増えなかったことだ。その原因は、配管内に土砂が溜まっていて流量を制限していたからだと推測できる。時々大雨が降れば土砂が流されるのだが、ずっと少雨だったため溜まってしまったのだと思うが、見方を変えると土砂が溜まってしまうような部分が配管経路の中にあることもまた問題である。それと、土砂が配管に流れ出ないために作った取水装置の機能が不十分ということも見逃せない点だ。

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      現在の取水堰あたり(ピンぼけだが)

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      取水装置設置状況
 
 ということで、沢水の関係の改善事項が再浮上してきている。
 1点目は配管のたるんでいる部分(土砂が溜まるところ)をなくすことだ。一箇所怪しいのは取水装置から道路までの沢に並行した配管だ。ここについては昨年の秋から冬のシーズンオフに測量してやり直すことにしていたが、出来ていなかったもの。

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      たるみがありそうな取水堰と道路間の配管

 たるんでいる部分のもう一箇所は、配管の道路横断部だ。これは、町道を横断している部分であり、最低部が道路の下になることは避けられない。ただ、詰まったときの回復作業をやりやすいように工夫すれば問題はなくなると考えている。
 
 2点目は、取水装置の改良・交換である。この装置は昨年の3月から4月にかけて作成/設置したもの。それまで1~2週間おきに発生していたパイプが詰まったりするといった不具合が激減して一定の効果があったものだが、以前ほどではないにしろまだ土砂が配管に流れ込むといった要改良点があるようだ。それと、装置から水を取り出しているパイプがグラグラになってきており、プラバケツを使うという「試作品」的な状態から本設のしっかりした材料のものへの変更も検討が必要らしい。

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      パイプに開けた穴から水が出る仕組みだが
      そこから土砂も出ている模様、量は激減したはずだが、それでも詰まる
 
 今年は、川水の揚水システムを改善したので、沢水の不具合はカバーできるようになっている。2つの改善事項は気になるところではあるけれど、やろうと思うとそれなりの覚悟もいるので、秋以降の仕事として考えておくことにする。

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      以前の取水堰、水たまりの底から水を取り出している
      金網で防御して履いたが、土砂はほぼフリーパスだったと思う

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      堰と言っても土砂にうもれている
      この写真の頃は映っているコエビシャクで掻きだしたあとだったが
      今はもっと土は溜まっているので、それもなんとかする必要がある