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 今年の田植えにはかなり問題があった。補植を3回ほどやったが、それでもなお活着していない苗がある。特に4号田んぼに顕著な問題があるようだ。まず今年の田植えの総括からやってみることにする。
 
 まず苗作りだが、今年は浸種を早めにやったつもりだった。3/14にモミを沢水受けの池に入れた。苗箱に播いたのは3/28である。この日は仕事を休み、横浜の家で播い。種類と枚数は次のとおりだが、いずれも70~80g/枚程度の薄播きであった。
 
    01~03  黒米        マット
    04~10  ミルキークイーン  マット
    11~19  コシヒカリ     マット
    20     コシヒカリ     燻炭
    21~30  ミルキークイーン  燻炭
    31~34  コシヒカリ     燻炭
    予 備    黒米        燻炭
    予 備    コシヒカリ     燻炭
    予 備    コシヒカリ     燻炭
       予備は1箱200g程度播いておいた。
 
 この苗はGWに会所に持ち込んだが、機械植えに使える揃った状態の苗箱は、34枚作った苗の約半分程度にとどまった。不揃いであったため急遽8枚(ミルキークイーン)を追加した。これは数日間浸種したあと、風呂に入れて加温というのを2日間続けたので、一斉に発芽した。これをそのまま田んぼに入れた。来年から、やり方としてはっこれでいいんじゃないかと考えている。
 1回目の苗作りの反省としては、芽出しが不十分だったこと。これは仕事を休む日を決めてその日に無理に播いてしまったことが原因。予定に引きずられた感じである。あと、横浜で管理したのだが、水やりにもムラがあったようだ。あと、田植え時に判明したが、根の張り(絡み)があまり十分ではなく、田植機に載せた際に崩れてしまうものが結構あった。田植えまでの時間が不十分だったかもしれないことと、根が下に抜けて相互に絡むことが少なかったためと推測している。底土として燻炭を使ったが、これはマットのほうが良さそうだ。あと、その下には新聞紙を敷いたが、もっとしっかりした紙を敷いて、下に根が抜けるのを抑えるといいんではないかと考えている。
 
 次は田植えである。今回の大きなポイントは、田植機を移動モードにして植え付けを行ったことにある。あまりにも田植え後の経過が悪いので、このやり方に問題があると思ってしまいそうだが、結果は(苗を薄播きにしたこともあって)希望通りの少ない本数の苗を疎植した状態となっている。植えた苗は多少傾いていたが、これはあまり大きな問題だったとは思っていない。また、1週間後に補植をした際に植わっている苗の状態を確認してみたが、上がしおれていても根は張っている感じのものが多かった。倍速走行がダメとは言い切れない部分がある。補植は手植えに比べれば楽なので、植付け深さの設定や速度を下げるなどの工夫、それと一番大事なのは田植え時の水位をなるべく下げるなどのチューニングを行い、来年再挑戦するつもりである。田植えの際に水をぎりぎりまで下げなかったことも大きな反省材料だ。結局、田植えや補植の前の平日にはかなりの雨が降り、水位が十分下がらないうちに作業を始めざるを得なかったが、このあたりは来年にはもっと工夫する余地がありそうだ。
 
 あと気候の状態だが、田植え後や補植後にかなりの雨が降っている。沢水はずっと出したままにしておいたので、低温の沢水が田んぼに流れ込む結果になってしまった。1~3号は水が減ったときに追加する形にしているが、4号は沢水が通過する形になっている。雨が降っているときには、1~3号を素通りした沢水がほとんどそのまま4号に入るので、4号が一番元気が無いこと、特に水口に近い部分の苗が何度補植しても立ち上がらないことと大きな関係があると思われる。
 
 ところで田んぼ自体の問題だが、まだ完全に水平にはなっていない。4号が特にひどく、東西端では20cm程度は違っている。続いて3号も多少その傾向がある。4号については、東西を2分してレベルを変えることと、通過方式ではなく補充方式に配水方法を変えるということを、シーズンオフの課題にしようと思う。
 
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1号田んぼ
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2号田んぼ
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3号田んぼ
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4号田んぼ
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