先週金曜日の夕方、農場の400m手前の分校跡のあたりで我々を出迎えたのは5~6頭のシカの一家だった。日曜日の夕方、横浜に向けて出発したクルマは、県道を少し走った辺りで左側から飛び出してきたシカとぶつかりそうになり、これまでの10年間で数回しか踏んだことがない(アンチロックが作動するほどの)急ブレーキで危うく難を逃れたけれど。

 そんなことが、鉄道にも頻繁に起きているようだ。調べてみると、6/19にはJR飯田線のトンネルにシカが迷い込み、運転手は2時間20分もかけて出口までシカを送り出し、単線だから上下線とも大幅遅延となったらしい。5/29には青梅線御嶽駅のあたりで電車がシカと衝突して1時間以上も運転を見合わせたということだ。飯田線の方の記事によると、JR東海だけで10年度に571件シカ絡みの事故が発生しており、その日は紀勢線と高山本線でも、つまり合計3件の事故が起きたらしい。
 私もシカには苦労させられている。今のところ電気柵で防御できているが、山のエサの具合によっては一気に突破される危険性もある。それは私だけでなく、山間部で農業をやる人達にとって共通の悩みでもあるはずだ。同じシカが鉄道の邪魔もしているのだろうが、ここはやっぱりオオカミ様の出番ではなかろうか。