今年は、不耕起→耕起への転換、田植え機の変則的利用、田植え後の天候不順などがあり、滑り出しは必ずしも順調ではなかった。出穂まであと半月というこの頃になって、何とかイネの姿も力強くなってきた感はあるが、元々の疎植に加えて欠株が多かったせいもあって、イネたちは広い田んぼの中で大変にゆったりと育っている。収量としては昨年の6俵/反からそれほどの増加は望めないかもしれないが、その姿をみる限りは病気や虫の害は跳ね返せそうだ。
 田んぼの草は去年よりは大変だったが、もっとも心配しているコナギについては、一応ヤマは越した。他の草も出始めているので、昨日の帰りには浮草を4号に移植したので、これの増殖を期待している。

 というようにある程度の見通しはついたが、懸念事項はイノシシである。数週間前からミミズを目当てに侵入して田んぼの土手や畔を掘り返されるという状況が続いている。当然、毎週電気柵を設置したり機能や範囲を広げるといった手は打っているのだが、今のところ侵入場所も特定できない。ひどいところでは、土手の上と下を両方とも掘っているため、これ以上やられると崩壊するという場所がいくつかあります。一応心の中では、そうした状態になったらすぐにホームセンターに走って、丈夫な畦シートを買い、応急修理をするという手順は考えているが、昨日の最後に雨に濡れながら設置した追加の電気柵が有効であればいいんだが。