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 先日BLOG記事「また雑誌の取材依頼」にも書いたが、現代農業という月刊誌からの依頼で本日取材があった。大まかなことしか聞いていなかったが、編集局から4名と宮丸アタッチメント研究所という管理機アタッチメントメーカーの人が農場に来て、うちの畑の畝立てを題材としてそのコツ・機器の調整などを教えてもらうという内容だった。そのような趣旨であったので、定農連からも3名のメンバーさんが加わった。

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    トラック1台分の機材が持ち込まれた、管理機4台+多数の培土器・刃など

 取りあえず私なりの(自己流の)やり方、ウルトラポチで耕耘し、培土器を付けた管理機で畝立てするプロセスを実際にやってみた。するとすぐにダメ出し。実は去年の夏前に、ロータリーの回転数を早くしたのだが「今日の作業(5/31)」、これは遅い方がいいという指摘である。確かに、作業をしていると土が後ろにかなり飛んできて、長靴の中にもかなり入ってきている。また、脇に寄せた土も以前よりは少なくなって畝の上が凹型にへこんでいた。畝立てをするためには、ロータリーの刃と培土器の間に土を貯める必要があり、このためには低速の方がいいらしい。他にも培土器の羽根の高さ(刃の最下部から3cm位高く)、羽根の角度(前が少し上がる)、培土器の車輪を土につけることなどを指摘された。それから、畝立てをする前にロータリーを使わず空運転をして轍をつけておき、2度目で実際の作業を行うと曲がりにくいという指導があった。これも、ともすれば曲がりやすかったので有益な示唆であった。

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    先生の実演、これは培土器を使わずロータリーを逆転させて土をあげる方法

 先生役の研究所の鈴木さんという人は、現代農業2011年5月号にも10ページの記事の主役として登場しており、アタッチメントの営業活動のかたわら自分でも2反歩の畑をやっている有名人らしい。管理機+培土器の畝立て以外にも色々なデモをやってくれたが、それを聞くうちに、うちの管理機もハンドルを反対向きにすることによりロータリーを逆転させて土を跳ね上げる寄せ方が出来そうだということが判明、これは近いうちに実験してみようと思う。

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    マルチも張っていた

 私の管理機も、設定を見直してもらって畝立てをやり直したのだが、今までは格闘技だと思っていた畝立てが、画期的に楽になった。曲がったりとまったりする機械を力ずくでいうことを聞かせようとしていたのだが、あっけなく自分で進んでくれるのである。非常に有益な一日だった。先に書いたように、現代農業2011年5月号の記事とも重複する部分があるが、私が有益と思った収得事項、これはすなわち管理機操作が楽になった要因そのものだが、これを整理しておこう。
 
 1.培土器畝立て作業の時、ロータリーは(切り替えギアで)低速にする
 2.培土器の高さは刃の底よりも3cmほど高くする
 3.培土器の角度は少し前上がりとする
 4.事前の耕耘では、表面をなるべく均平にしておく
 5.培土器車輪は空転しないよう土に着くように調整
 6.畝立て動作前に一度から運転し、轍をつけてから2度目で立てる
 
畝立て以外の管理機の使い方として、
 A.管理機のハンドルを前後反対にして、土を飛ばす方法で畝を立てられる
 B.培土器で土寄せをやる場合、外側の刃を外すと根を切るリスクが減る

以上がなるほどと思った内容。本日の様子や内容は現代農業(おそらく4月号)にも掲載されるはずなので、興味のある方はどうぞ(発売はまだ先)。何気なくというか、何も考えずに使っていた感もある管理機が、実は色々な能力を持っているということが理解できた。この4年間でずいぶん様子が変わってきたが、農業のノウハウ(の特に深いところ)についてはなかなかインターネットでは集められない嫌いがあり、現代農業という雑誌は、そうした中で貴重な存在だった。しかし、今日のように丸一日も実際の作業を見ることが出来たのは実にありがたい。宮丸アタッチメント研究所の鈴木さん、現代農業編集局の皆さんありがとうございました。

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    こんなロータリーまで管理機につけていた
    先生は6HPを超える機械は使わないらしい

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