それは先々週から始まっていた。集落内のSさんからワナを仕掛けたけれど「獲れたら要るかね?」といわれたが、物珍しさもあって「お願いします」と返事をしておいた。先週の金曜日の昼前、Sさんがやってきて例のヤツにかかったから「夕方おいで」という。カミさんは「要らない要らない」と言っていたが、すでにお願いしているし興味もあったので私は「OK!」。
 暗くなりかけたころ、道具一式を持ってSさん宅へ。到着すると一輪車を押して山の中に入っていくのであとに従う。単管パイプ利用の箱ワナは以前からあったもので前にも見たことがあるのだが、獲物はそこに吊るしてあった。「I」ではなく「S」である。トメ差しと血抜きは済んでいた。降ろして一輪車に載せ、家の方に降りていくので、どこで解体するのだろうと思いながら私もついていく。そうすると私の軽トラに載せようとしている。Sさんを手伝うつもりだったが、どうやら私に任せようということらしい。話を聞くと、二日前にもっと大きなSがかかり、解体したばかりだという。まあ、続けて二頭は大変なんだろう。ということで、荷台に積んで帰宅する。もう真っ暗になっていたし、冷え込んできたのですべては翌土曜日ということにして一休み。とはいっても、初めてのことだからじっとしているわけにはいかない。インターネットで片っ端から関連サイトを探しまくり、標準的な手順を紙に書いて眠りについた。
 翌日は場所の選定から始める。最初は山の中で穴を掘った上でやろうかと思ったが、カミさんのアドバイスもあり、洗い流せることから家のそばのコンクリートの上で行うこととし、脚立を立ててそこに獲物を吊るした。獲物は3歳くらいの雌で重量は20Kg程度。皮を剥いで後ろ足のもも肉からとりはじめる。どうも不器用でうまくいかず、途中からカミさんと交代、そのまま背中のロースに進む。それ以上をとろうとすると内臓を出したり始末する必要が出てくるので、そのあたりで肉は終了とした。

a412e793.jpg

 
 一通り始末すると次は燻製作りである。ステーキなどで食いたいというニーズも聞こえてきたので3分の1程度は冷凍にして、残りは塩をまぶしてときどきもみ込みながら染むのを待つ。いつもBBQに使うドラム型の道具は優れもので、燻製にも使えるはずなのだが、実際には使い方を間違えたので、サクラチップをアルミ箔で包み、炭の上に載せて燻す。小1時間くらい燻すとかなり小さくなったが、切ってみたらどうやらうまくいった模様。焼き始めにふった塩が余計だったらしく、小さい肉片はちょっと塩辛いが味はいい。大きな肉は大変にうまい。変な癖は全くないうまい肉だった。横浜に帰って色々な人たちに食べさせたが、なかなか評判がよく、もっと頑張って肉を取るべきだったとちょっと後悔している。そんな具合で、いざというときの動物性タンパク質をとる方法については見通しがついたように思う。
 
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 定年後の暮らしへ
  ブログ人気ランキングに参加しています。一日一回バナークリックで投票してください、お願いします。