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 昨夜、突然電気が切れた。電気が止まると電燈だけではなく井戸ポンプや給湯ボイラーが動かない。替えたばかりの新型トイレもいうことを聞かない。光ケーブル経由の電話と通信もモデムなどが止まるため使えない。この前の雪の時には電話が止まったので、ある程度は覚悟しており水の汲み置きはやっていてこれはあとで役に立ったが、あとは「やっぱり」と思うくらいでどうにもならない。それに停電で終わりではなかった。朝になってスマートホンへの電波と携帯が使えないことが判明した。ということで、一切のインフラが使えないという状況になったのである。
 昨夜遅くに雪は雨に変わっていたが、それでも大量の雪が残っている。マイクロユンボを小屋から出して車の動く範囲はすべて除雪した。明日は横浜に向けて脱出しなければならないからだ。今週は、カミさんが友人たちと裏磐梯に出かけていたので、私のみがビニールハウス保安要員として詰めていた。横浜に戻っているカミさんに、一応無事であることくらいは連絡しようと一仕事を終えて携帯が通じるところを探して出かけてみたのだが、勝浦の方に5Kmほど行くとつながった。灯油を補給したスタンドのおじさんに聞くと、そのあたりの停電は一瞬で終了したらしい。

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 帰宅後、外の仕事も一段落なので、前にダウンロードしていた「PCの歴史」についてのテキストをタブレットでじっくり読んだ。明かりはLEDランプ、暖を取るのは灯油ストーブといつもとは違う顔ぶれだが、まあとにかく静かで読書には最適だ。そんなことをやっていると、やっと電気がついた。ちょっと遅れて通信がつながる。そうなると、おとなしかったスマートホンもメール着信音などを鳴らしはじめる。それでもう、じっくり読書もできなくなってしまった。普段の生活は、何と邪魔者の多いことだ。ということで、つかの間であったが期せずしてインフラのない時間を過ごすことになった。

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 実は農場のある会所地域は、電気の開通が昭和36年だった。近所の人たちは戦後開拓者として入植したそうだから、それまでは電気もない中で国有林のあとを開墾したのである。明かりはもちろんランプで、10Kmほど先の老川というところにある役場の出先まで、交代で油をもらいに行ったらしい。もちろん歩いてだ。電気も何もかも止まって思い出したのはそんな昔の生活だった。別に大したことやっているわけじゃないが、そんな苦労の末にできた土地を受け継いでコメや野菜を作れるというのは実にありがたいことだと思う。それにしても、1日弱止まっただけでこちらは大騒ぎ、昔の人たちの生活を想いやって、楽な生活におぼれないようにしなければならないと思う。
 
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   すごい雪、ロウバイも狼狽している(おやじギャグすみません)

 
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