先週、横浜のご近所さんから「市庁舎予定地に野菜工場がある」という話を聞き、溶液栽培にのめり込みはじめている私としては一度見学する必要があると思い、申し込みをしていたのだった。本日昼過ぎ、直売所は無人状態にして、うちのカミさんと情報源のご近所さん、それにご近所さんのお孫さん(小学生)が施設の見学に出かけていった。

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 その施設は、桜木町駅前の再開発エリアの一角で、市庁舎の建設予定地だった。横浜市の肝いりで (株)グランパ が運営しているものである。見学予約をしていたので、農場長のSさんが概要を説明してくれた。高さ5m直径29mのエアードームの中に水槽をメインとする栽培施設が組み込まれており、そこでレタスが栽培されている。溶液は微量要素まで含むもので、おそらく現在こちらが使おうとしているハイポニカあるいはOATハウスなどと同様のものと思われる。できたレタス(500株/日)は、食品スーパーなどで販売されているとのことだった。水槽に浮かべられた培地でレタスは育つのだが、中心部で定植された株は渦巻き状に回転しながら外周に移動していき、約1カ月で収穫時期を迎えるらしい。うちでは当面トマトやメロンなどの果菜類をやろうとしているが、葉菜類も可能性はあるということが確認できた。ただ、販売方法などの制約から踏み切るには壁がありそうだ。
 
 施設の概要、栽培方法などは ここ にまとめてあるので、ご興味のある方はご覧ください。

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 消防法(避難等)の関係で中に入ることはできないらしく、施設自体の見学は外から透明な膜を通してであったが、元気に育っているレタスの姿は確認できた。施設・設備の具体的な姿かたちは同じにはならないし高度な制御システムとは無縁のオジサンの計測と勘による管理になるが、ビジネス(?)として運営されている野菜工場をみることができ、なかなか有意義な半日であった。
 ビジネス(?)としたのは、レタス500株/日では施設の償却費・直接関わる人件費・肥料などの費用・用水光熱費などを賄いきれるものではなく、この施設を売り込むための広告塔としての効果でも考えなければ割に合わないと感じたからでした。でも、崩壊しつつある日本の農業にとって解決策の一つではあると思う。
 

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