以前執筆依頼があったということで紹介した連載コラムについては、1~7回目のものを当BLOGの記事にしてきました。ここでは8回目11月号分を掲載します。

以下月刊ふるさとネットワーク2014/11からの転載

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タイトル:定年帰農生活はまるでテーマパーク
9:定年帰農者は(無理せず)機械を使いこなそう
 2反の田んぼと2反の畑をやり始めてから6年が過ぎようとしています。始めたころは60歳でしたが、毎年確実に歳をとっていきますし、それにつれて体力も次第に衰えていると実感しています。もちろん、体・筋肉を使う仕事もやっていますが、体力がつくところまでには至りません。そういう状況ですから、無理せずになるべく機械に頼っていこうというのが私どもの方針になっています。
 トラクターや管理機などはもちろん必需品ですが、我々のところでは運搬車と小さなバックホーが非常に便利な道具となっています。運搬車は特に収穫の際には大活躍します。9月のコメの収穫時期には、刈り取った稲束を稲架まで運んだり、天日干しを終えた稲束をハーベスターまで運び、脱穀が終わるとモミの入った袋をしまうために納屋に運ぶといった具合で、この機械はじっとしている時間がありません。最初のうちは古いハーベスターの駆動部に荷台を載せたものを使っていましたが、酷使に耐えられず壊れたので、中古だらけのうちの機械の中では珍しく新車を買って使っています。
 もう一つのバックホーは、普段はあまり使う暇がありませんが、シーズンオフには主役のような存在になります。毎年冬になると田んぼを広げたり畦や土手を整備していますが、それにはなくてはならない機械です。また、オフには裏山に入る仕事も結構あります。例えばシイタケのホダ木を伐り出したりといったことです。これまで山まではなかなか手が回らない状況でしたが、去年の冬からは運搬車が通れる道を整備することも始めています。今年は、水がひかない田んぼに暗渠を設置しようと思っていますが、その主役はバックホーです。うちの機械は0.5tクラスという小さなものですが、使いみちを考えるとこのぐらいが手頃という感じです。
 農業には定年がありませんが、我々は60歳からという遅いスタートでしたから、この楽しい仕事をできるだけ長く続けたいと考えています。そのためには役に立つ機械を積極的に使っていくことも必要です。今回はエンジンがついた機械の話になってしまいましたが、実は色々な道具もできる限り自分で作る努力をしています。そのあたりはまた機会があればまとめてみましょう。なんでも工夫して10年も20年も頑張りたいと思います。

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   この記事は田舎暮らしの総合情報誌「月刊ふるさと
   ネットワーク」のコラムとして掲載されたものです。
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