以前執筆依頼があったということで紹介した連載コラムについては、それぞれ当BLOGの記事にしてきました。今回の12回めで)出版社との約束が満了して最終回となりました。これまで、単発の記事や取材を受けたものなど色々ありましたが、一年にわたっての連載というのはもちろん初めてのことでした。それぞれの稿ごとの起承転結っもちろん考えましたが、12回の組み立ても工夫はしてみました。なかなかおもしろくためになった一年間でした。こういう機会を与えてくれた出版社には感謝したいと思います。振り返ってみると、掲載していない号もあるようです。実際の記事をスキャンしているので、そちらの方で完全版を用意します(そのうち)。

ふるさと


以下月刊ふるさとネットワーク2015/2からの転載

タイトル:定年帰農生活はまるでテーマパーク
12:田舎暮らしは自然との共生だ
 田舎暮らしを始めたら自分の食べる野菜は作りたいものです、できたらコメも作ってみたらいいと思います。こんなこと書いていますが、実は私自身、今の生活を始めるまで野菜作りの経験は全くありませんでした。そもそも興味もなかったのです。家内は市民農園を借りて野菜作りをしていたのでその延長だったと思いますが、私は定年をきっかけに新しいことにチャレンジしてみようという感じで目をつぶって飛び込んだ方でした。ろくに準備もせずに始めたものですから知識や力には限界がありましたけれど、野菜やコメは不思議にうまく出来たという印象です。植物はじっとしているだけですが、実際には極めて優秀ないきものであり、自身の力でちゃんと育ってくれるのです。それは、植物だけでなく自然界のすべてにいえることなんでしょうね。
 今の生活を改めて振り返ると、まさに自然に包まれて森羅万象の全てと対話しながら過ごしているということに気が付きます。同世代の人達と話をすると、1年が早いという話が必ずといっていいほど出てきます。しかし、私はそうは感じません。植物と付き合っていると、花が咲いたり収穫だったり紅葉だったり、一年のある時期の出来事までがずいぶん長くて待ち遠しいものです。それに、自然の中にいると毎日のようにいろいろなことが起こり、退屈することがないのです。
 40年以上も都会でサラリーマン生活を送ってきたのですが、第二の人生を全く違う形で始めたことは大正解だったと思います。五木寛之さんの「林住期」という本の受け売りですが、古代インドの法典が教える人生4区分のうちの3番めが「林住期」です。家を形成して子供を育てる「家住期」を終えた後、森林に隠棲して野菜や果実を食し修行し、自分自身のために生きる時期なのだそうです。これはまさに、今の我々の生活そのものです。引き続きこの生き方を存分に楽しみたいと思います。
 さて、2月号から書き始めて今月で12回め、これが最後になりました。6年間の田舎暮らしにはいろいろな出来事があり、様々な問題解決や工夫もしてきました。そうした記録は私のBLOG「定年後・田舎作って・コメ野菜」にまとめています。よろしければ検索して御覧ください。

   この記事は田舎暮らしの総合情報誌「月刊ふるさと
   ネットワーク」のコラムとして掲載されたものです。
   この本は、田舎暮らし向け物件を扱う「ふるさと
   情報館」が発行しているもので、全国の物件情報や、
   田舎暮らしに関連する色々な話題が掲載されています。
   将来の田舎暮らしを目指す方には役に立つ情報誌だと
   思います。書店では販売しておらず、年間購読の
   会員誌となっています。下記で無料の見本誌を入手
   できます。
    電話:03-3351-5601(ふるさと情報館・代表)
    HP:http://www.furusato-net.co.jp


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