「卯の花の 匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて 忍音もらす 夏は来ぬ」
国文学者・歌人 佐佐木信綱さんの作詞になる『夏は来ぬ』だ。われわれの世代は誰でも知っているが、最近の人達の間ではどうなんだろう。私はもちろん知っていたが、以前旧東海道を歩くというようなことをやっていた時、鈴鹿の石薬師という宿場町で佐佐木信綱の生家と資料館の前を通りがかったことがあり、そのことも認識を深めたような気がする。それで、卯の花がウツギの花だということは、ここ(農場)に来てそのウツギの花をみてからのことだった。そもそも、初夏の頃あちらこちらに白い塊となって咲いている花がウツギということ自体、ここに来て初めてわかったことだったんだけれど。

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 今日は長生村まで出かけていったのだが、途中の山路はウツギの花が一面に咲いていた。走るうちに以前からの疑問を確認してみようと思い始めたが、道から高かったり奥だったりで、道端に止めて花を手にとることもできなかった。適当な場所は帰りの途中だった。確認したかった疑問とは、卯の花の香りがどんなものかということだった。車を降りて写真を撮って匂いを確認したが、ほとんど匂わなかったのは意外だった。歌詞から考えると香りがあって当然だったんだが。

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 で、広辞苑を引っ張り出してあらためて「匂う」という言葉の意味を調べてみた。におうの「に」は丹で赤い色のこと、ホは外に現れる意味で、赤い色にくっきりと色づくというのが語源らしい。転じて、ものの香りがほのぼのと立つとなったようだ。広辞苑では匂いが立つのは3番目の意味になっている。ということで、匂いではなく咲き誇る様子を歌ったものらしい。70近くまで知らなかったこの事実。しかし、毎日のようのこの歌のもう一つの主役「ホトトギス」がやってきて、特許許可局という鳴き声を聞きながら野良仕事をやっている。ホトトギスの鳴き声などもこうして田舎にきて初めて認識したことの一つだった。つい先日、横浜の家にも聞こえてきたんだけれどね。


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