1月末に引っ越してきたが、まず考えたのはその年から米を収穫したいということだった。農家ではなかった前の持ち主が7~8年ほど何もやっておらず、田んぼは姿を消して単なる傾斜地となっていた。ただ、幸いなことに定期的に草刈りはやっていたようで、周辺部以外は灌木やススキなどは生えておらず、丈の低い草が生えている程度。古い航空写真を探してみると、昔は棚田状になっていたことがうかがわれたので、これを参考に復旧させようと考えた。

0115造成前

 最初の作業は計画だ。昔の状況も参考にして、田んぼのレイアウトを決める。次に田んぼとする予定のエリアの高低測量を行う。全体的に南から北に下がっており、田んぼ予定地では4mほどの高低差があった。そこに田んぼを配置して畦・通路の位置や段差を決める。そして、大まかな土の移動量を決めるというプロセスで検討した。ちょっと困ったのは、南北の傾斜だけでなく、東から西についてもレベルが下がっていることだった。この東西のレベル差は、あとで行う重機での施工でも解消できない部分が発生し、結構長い間田んぼの高低差(傾斜)として苦しむ結果になった。

0115造成後

 もう一方で、田んぼの必要条件である水の確保を進めた。うちの敷地の外れ、西側の竹やぶの崖を下ると、養老渓谷の源流が流れている。田んぼのレベルからは20mほど下だが、ここに昔のポンプ小屋とポンプ本体があった。7~8年の空白の間に3.5KWのモーターは朽ちていたが、ポンプはまだ使えそうで、昔使っていたらしいJAに再生を依頼した。また、ご近所さん情報で向かい側の山の絞り水をパイプで引いていたことを知り、床下にしまってあった塩ビ管を探し出してつないでみた。延長は100m以上だが、これで24時間一年中水が流れてくることになった。平常時はそれほど水量は多くなかったのだが、川からの揚水と沢水の組み合わせで田んぼの水をまかなえそうな見通しが立った。
 そんな準備を進めていくうち、私にとっては都合の良い事態が発生した。勤めている会社が諸般の事情で営業停止処分を受けることとなり、定年になる前からの営業企画的な仕事を引き続き担当していた私は、その期間中は暇になることに。2週間ほどそういう状況が続くことになったので、貯まっていた休暇をまとめてとることにして、重機を借りる手配もして、冬の間から計画していた田んぼ造成工事を一気に片付けることにした。勤めていたのはゼネコンだし、職種としては建築屋だったので、触ったこともないユンボ(2t)だったが、すぐに習熟して作業をどんどん進めた。田んぼにするエリアは、だいたい3000㎡で、実際の田んぼとなるのはその約半分、ぶっつけ本番ではあったが2週間の作業でなんとか田んぼらしきものが出来てきた。その段階ではまだ川のポンプは治っていなかったが、山からの水が入り始めて田んぼらしくなってきた。(続く)

0115注水後


0115注水後





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