定年後・田舎作って・コメ野菜

定年に到達した2008年末、房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。穫れた作物は横浜の家の玄関先で販売、配達もやっていたが、古希を迎えたこともあり、2019年春に毎週の直売をやめた。不定期の直売と宅配便利用のコメやイモ類の販売に移行している。

2009年05月

とりあえずの獣害対策

 あまりうまく植わってはいないが、さすがに機械は早い。時間的に余裕ができたような気がする。手で補植することは一応頭から除外しておき、余裕ができた時間を活かして昨日購入した獣害防止ネットを張ることにした。植えた苗まで鹿に食べられるくらいだから、待ったなしの対策が必要である。位置は基本的に電気柵を設置する予定のルートだ。道路側の一部と西側の山沿いである。
 朝から始めて16時頃までかかった。50m×2本と20mの網を使い切ったが、まだ不安箇所は残っている。竹杭を作る暇もなかったので8分の竹を15本程度買い、前に切って置いた竹杭や畑用のポールを動員して何とか間に合わせたが、風が吹いたり鹿がもたれたら倒れそうだ。これをベースに支えを増やしたり電気柵にグレードアップしていく予定だ。

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さらに鹿の害

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 これまでも田んぼを横切る足跡は気になっていたが、昨日よく見たら足跡に沿って苗も食われていることが判明。昨夜はワイヤーメッシュを買ってきて夜中に何カ所かに置いたりしたが、そんなことには無関係にまた新たな足跡があり、苗も食われている。田植えも一応完了したし、獣害対策を急ごう。

4号の田植え

 実は3号畦の決壊は4号にも影響していた。崩壊は一気に進行したんだと思うが、泥と水が通路を横断して4号に流れ込んでいた。ちょうど土が足りずに深くなっているところだから好都合だったが、実はそれでもまだ深い。
 水を抜きながら田植機を持ち出した。とりあえず苗を積み込んで1往復してみたが、あまりうまく植えられない。ちゃんと植わっているのは1/4もない、あとは苗が出なかったり刺さらずに浮いていたりという状況。やっぱり専門家にきてもらおうといつもの農機具屋さんに電話をしてみたら、都合良く大多喜のどこかにいたようで、30分ほどできてくれた。
 さっそく機械の状態や設定などをチェックしてもらったが、基本的にはちゃんと動いていること、設定としては深植え(途中から中間)・苗の量は中間ということで、ほぼそのままでやってもらったが、どうも完全にはいかない。苗の状態(長さ・根のからみ方)に問題がありそうだ。苗がちゃんと出ないことがあったり、泥の中に潜ってあまり植えに出ないことがあったりという具合である。
 時間的にはとても早く30分ほどで終わってしまった。二人がかりの手植えだったら2日でも終わらないはずだ。一応残っていた8箱をほとんど使った。できあがりの方だが、水の上に顔を出している苗はあまり多くない。よく見ると植わっているが水の上に顔を出していないものがかなりある。再来週くらいまで待ち補植をするが、かなり大変そうである。
 今年の苗は生育が今ひとつだった。鹿に食べられたというハプニングはあったが、そのせいだけでもないだろう。手植え、機械植えいずれにしても、苗をどう作るかということをもっと調べる必要があるだろう。

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畦決壊

 色々なことが起きるものだ。到着してさっそく点検したら、3号田んぼの水位が低く一部土が露出している。パイプが詰まったかと思ったが、下流の4号田んぼは満水状態である。何が起こったのかわからなかったが、3号田んぼの右奥の畦が何かおかしい。いってみると見事に崩れていた。

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 この部分は、盛り土の畦の下に広い通路を作ってある。そのため人が歩かずに踏み固めが不足気味なのだ。おまけに、崩壊した部分は盛り土の幅も小さめだった。こういうことも想定して先週末も一応チェックはしていたが、相当な雨が降ったのだろう。とにかく納屋に行って先々代さんがちゃんと整理してくれている土嚢袋を持ってきた。あたりの余っている土を詰め崩壊箇所に積み上げていく。二人がかりで約1時間位で復旧は完了した。

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 原因については雨量が多かったこともあるだろうが、出口側のパイプが細かったため水位が上がった可能性がある。また、ちょうど畦波シートの継ぎ目の部分でありちょっとした水漏れが拡大したのかもしれない。あるいは鹿が壊したんじゃないか、などといろいろ考えられる。梅雨に向けて色々な対策を考えたい。
 

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まだ書くことがあるが、また明日

田んぼ造りの総括

                                 田んぼ均し中の農場主
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 1月末の入植時よりずっと前から田んぼを造成することは主要なテーマであったが、何しろほとんど足を踏み入れたこともなく、航空写真で平面的な状態こそはある程度見当がつくが、敷地の高さについてはほとんど判らない状態で、2月が実質的なスタートだった。まずは平面的な検討だが、その概要は次の項目に残っている。
         田舎予定地の概要

         
 2月中に、最終的なレイアウト(4枚の棚田)や、川水と沢水の利用という基本的な考え方も決まり、田んぼエリアはウルトラポチ(乗用耕耘機)で一度耕耘し、運搬車を改造して一部の均平作業を開始したが、運搬車故障等により頓挫し、3月下旬の適当な時期に重機をレンタルすることを前提に、具体的な田んぼ造成計画に着手した。そのあたりのプロセスの一部は次のようなものだ。
         田んぼの整備(機械化検討) 
         田んぼ予定地のレベルと作り方(ほぼ最終)
 
 そしていよいよパワーショベルがやってきた。借入期間は3/20~31で、機械はコマツのPC20UU-3という整備重量約2t、バケット容量0.066立米のミニバックホウ=パワーショベル=ユンボである。工程も検討して整理したが、前半の粗造成については予想の半分くらい(5日が3日未満といったところか)で済んだ代わりに、均しの方はなかなか予定通りには行かなかった。均しについては排土板で削る方法もやってみたが、結果的に見ると高い部分をバケットですくい取って土を減らし、埋め戻しながら固めていく方法の方が早いかもしれないが、これは機械の大きさによっても違うところだろう。作業途中の田んぼを撮った写真が次のところに収まっている。 
         田んぼについてまたまた考える 

 先に、前半の粗造成が早くできたと書いたが、全体的に同じようなレベルで進め、最後に仕上げていくという今回の進め方ではなく、一つ一つ完結する方法もあったのではないかと反省している。それは畦の盛り土側の土を十分固められなかったことが理由だが、見通しのつきづらい仕事を限られた期間でやるということになると、平均的に進めざるを得ないのかもしれない。
 
 ユンボを返却し、肩の力が抜けたときの書き込みが次のものだ。
         田んぼ造成終了 

 費用や、作業前後の写真の比較などは次の通り。
         田んぼ作りの経済計算 
         田んぼ造りの前と後 
 
 4月に入ってからは、田んぼの配水計画の検討を開始した。実際に田んぼの形ができて水を張り始めて沢水がどの程度のものかとか、川水の要不要なども判ってきたのである。また、水を張ることによって、乾燥状態でユンボを使ってできる均平作業では詰め切れない部分がはじめて認識でき、本当の均平作業が始まった。本当は、ユンボがある間に適切に水を張り、ユンボで均す手もあったのだが、一度ユンボをぬかるみに埋めており、それがトラウマとなって踏み切れなかったのである。
         田んぼへの配水計画と水管理 
 
 水を張ってからの均平作業はかなり曲者である。本当に手こずった。ウルトラポチに角材をくくりつけたり、人力で角材を引っ張ったりしたが、どうもレーキで押したり引いたりするチカラワザが一番のようだ。私はこの田んぼ造り最終段階で、画期的に体脂肪や腹回りの脂肪を減らすことができ、昨日の健康診断でもメタボとは認定されなかった(去年は腹回り計測でメタボ)。
 来年は、できている田んぼからのスタートになるので楽になると思いたいが、作った後で反省すると、田んぼの周りに無駄なスペースが多すぎる。1号田んぼの周りは特にそうだ。田んぼの面積を増やすということになると、またユンボの出番もありそうだ。そのあたりは秋の収穫後の検討課題として残しておこう。

タケノコ・ラッシュを振り返る

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 タケノコは嫌いな食べ物の一つだったけれど、2月頃の入植当時から竹藪とタケノコのことは意識していた。BLOGを振り返ると4月に入ってからイノシシにやられたタケノコ痕を発見しており、今年はこの頃から出始めたんだろうと思う。最初のうちは、どうもイノシシなどにはかないそうにないと思っていたが、4月の中頃から一気に出始め、ようやく獣だけでなく地主にも回ってくるものだと認識できた。
 それからはかなりの勢いで出てくるタケノコとの戦いが始まった。ちょっと放置するとイノシシや鹿にやられてしまう。顔を出したタケノコをひたすら掘るという期間が4週間ほど続き、GWの終了でようやく下降し始め5月中頃でついに今シーズン完了となった。その5月中頃になると山蛭や蚊も出始めるため、その意味でもベストのシーズンは終わりとなる。
 当家の竹藪は傾斜地であり、整備が十分でないこともあって荒れ放題だから、別項にも書いたとおり来シーズンに向けて全体的整備はしてみるが、掘るときの注意事項もあらためて整理し、今後につながる採取方法を考えておくことにしよう。
 
    掘った痕の始末:これは大切らしい。堆肥を入れろという説もあるが、そこまで
            しなくてもあたりの竹の葉混じりの土位は入れておくと再生産の
            ためにいいらしい。
    掘らないことも考える:人が歩く道が崖を横切るように走っているから、道の脇の
            タケノコは残しておく方がいいという説もある。確かにそんなところを
            掘ると人の歩く道が崩れそうになるのは事実。ただ、そうやって
            さわらずにおいたタケノコを鹿にやられてしまったケースもあった。
            大事なタケノコは網でくるむなどの対策も必要だ。
    安全第一:結構危ない体勢で夢中になって掘っていたが、何も事故がなくて
            幸いだった。基本的なことだが、通路や階段の整備もしなければ
            ならない。タケノコは傾斜地であろうとかまわず出てくるが、全ての
            場所に行ける通路は無理にしても、多少は計画的な通路整備も
            必要だ。
            傾斜地でも鹿は平気らしい。味をしめられるわけにも行かないので、
            出るものはなるべくとる必要もある。
            また、今通っている道が崩れて通れなくなることもあり得るし、この
            環境整備を別項の対策に追加しておこう。


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 どこかで紹介したが、掘ったタケノコは速やかに大きな釜で茹でている。相当入る釜だが、最高は4~5杯/日くらいだったと思う。農繁期とも重なるため我々身内だけではとても無理で、お客さんが頑張ったらそこまで行くという話だが、竹藪を竹林にしてもっと掘れるように頑張りたい。

渋谷の街角で

 西武百貨店や丸井のある一角にあったはずの大盛堂がなくなっていた。渋谷の代表的な本屋だったのだが、いったいどうなってしまったんだろう、という浦島太郎気分で渋谷を歩いていたら、変わった人を見かけた。

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 頭に日本軍と書かれたヘルメット、半ズボン、背中には「豊」と買いてあるリュックサック、思わずデジカメに記録したが、結構早足で前には回りこめなかった。
 あとで「渋谷」「変なおじさん」などのキーワードで適当にgoogleしてみるといくつもヒットする。着ているものがサッカーの日本チームのユニフォームであることから「サッカーおじさん」と呼ばれていることが判明した。そして、日常的に渋谷を中心にその印象深い姿で歩き回っていることもわかった。どうやら写真を撮られることは嫌いらしい。
 そんなことで掲載についてはちょっと考えたが、後ろ姿なら街の景色の一部だろうと自分で解釈して載せることにした。横顔が映る信号待ちの時の写真はやめておこう。

 渋谷には「サッカーおじさん」を見に行ったわけではない。できてからずいぶん経ってしまった副都心線を見に行ったのだった。とくに渋谷駅は著名なアーキテクトの設計で、端正なたたずまいや大きなタマゴ状の構築物が特徴的だが、どうも渋谷の雑然とした様子からは浮き上がっている感じである。逆に「サッカーおじさん」の方が街にとけ込んでいるようだったりする。東急文化会館が復活したり、東横線が副都心線に乗り入れたり、駅周辺の再整備がすむとシームレスにつながるのだろうか。


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         地中船の一部
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         周りは雑然

 渋谷という街には縁が深かった。小学校の後半と高校時代を過ごした家が渋谷からバスで15分ほどのところにあり、街に出かけるというと渋谷だった。高校も渋谷圏だったし、時々だったが大学に通うのに大盛堂前から出るトロリーバスを使ったこともある。さすがに時間の流れは色々なものを変えてしまうものだ。


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      建築学科学生風のグループ

モリアオガエルのタマゴ

 田んぼの畦にいくつもあるタマゴ。木の上に産み付けることで有名らしいが、ここでは田んぼを見下ろす位置に樹木はないので、こんなところに産むようだ。シュレーゲルアオガエルかと思ったが、親をみたところでは、モリアオガエルの特徴である模様があった。

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1号のイネ達

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 この前の週末に撮ったわずかな写真をひっくり返してみた。これは今月の初めに植えた1号田んぼの現況である。

 植えた後も外の道路からではなかなか認識できないほど小さく、ご近所さん達からは「ようやく青く見えるね」などといわれる今日この頃である。植えた直後は水没する苗もあったが、みんな元気に育っている。

オートマ・バス

 本日は雨が降っていたこともあって、最寄りの駅からバスに乗った。私の横浜の家がある山は、道も細くてバスなどは無縁と思いつつ永年住んでいたのだが、1年半ぐらい前だったか突然小型バスが走り始めたのだった。この頃は、週末の農作業のせいかどうもバスに乗ってしまうことが多い。
 今日は大混雑で、後に飛び乗った私は運転席を見下ろす位置に立っていた。何気なくメーターをみていると回転の落ち込みが激しい。更にみてみると手も足も動かないのにギアが変わっている。どうやらオートマなのである。バスにはオートマチックは着かないと思い込んでいた私はちょっとびっくりした。確認のためにカメラを取り出し、変速レバーのあたりを撮影し、先ほどソフトで増感してみたらやはりオートマで、まるで軽自動車のスタンダードのようなしょぼいシフトレバーが映っていた。
 細いカーブの山道を上っていくんだから、この路線の運転手さん達は大変だと思っていたが、いよいよバスまでオートマになってきているんだね。

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今週末(5/30~31)の農作業

 今度はそろそろ田植えを終わらせることにしよう。天気は芳しくない感じだが、今度は人力ではなく機械だから何とかなるだろう。ただ、苗を積まずに田んぼに入り5mほど進ませて、普通の長靴ではついて行けずに練習中止としたくらいだから波乱含みであり、今回はあえて他の予定を入れないことにする。残されている機械は色々あり、それぞれの取扱い説明書はちゃんと保管されていたが、何故か田植機のみはそれが見あたらない。全くぶっつけ本番ということになる。
 
 予定を入れないといいつつも考えてしまうが、やっぱり梅雨を控えて配水管や経路のチェックと、畦の健全性の確認はやっておきたい。あと、何も植えていないところにはなるべく大豆でも植えておきたい。

カブトエビ未だ誕生せず

 ホームセンターで購入した「エビ伝説」のカブトエビはまだ姿を見せない。帰宅するとまず明るいLEDライトを水槽の横から当てて動く物体を探すのだが、木くずや砂などの当初からあった物体と、なぜか芽と根を出して浮遊している正体不明の植物があるのみである。
 説明書によると1~3日で生まれるそうだから、ちょっと遅い。買ったばかりの温度計で計測すると23.7度となっていたから、条件である20度以上は満たしている。もう数日待って孵化しなければ発売元に文句を言わなければならない。

クレソンの続き

 田んぼの間の水路に試しに植えたクレソンが元気だということは書いたが、基本的には強くてどんどん増える植物のようで、八百屋で売っているクレソンを挿しておけばどんどん増えるらしい。沢水・川水とも最初に受け取る1号田んぼは今のところ水温が低い影響を受けているが、最終の収穫量にもよるが水を受け取るエリアをクレソン畑にするのも良さそうだ。場合によっては1号田んぼを全てクレソン畑はどうだろう。ステーキは毎日食べられなくても、クレソンのサラダを毎日食べられる。水奉行は薦めないワサビもいいんじゃないかと思う。

堆肥置き場

 農薬・化学肥料は使わないから堆肥は重要な位置を占めるが、事前に検討する暇もないままに鶏糞堆肥を持ってきてもらった。もう1ヶ月以上前のことだ。地面にブルーシートを敷いただけで2tダンプからザザーッと降ろしてもらい、あり合わせの古トタンやシートをかぶせた状態である。
 早速使い始めてはいるが、トタンを剥がしても表面の部分は固まっており、その下からサラサラした鶏糞堆肥が出てくるが、残念ながらどういう状態がいいのか経験不足で判らない。ただ、小バエは飛び回っているし、薄れてきたものの臭いがあるし、雨の後は色つきの水が出てくるし、このままではまずいと思う。
 鶏糞堆肥の他にも色々種類がある、例えば牛糞もあれば豚糞もある。それに山の樹木藪の竹などから自分で作ったり、あるいは動物の堆肥と植物成分を混ぜたり、かなり色々なことをやる必要もあるだろう。そうすると床・壁・屋根を備えた置き場が必要になる。まあ、これは大物だから秋以降の仕事だが、杉や竹といった自家製資材を使う方向で計画だけは早めにしておきたい。

デジタル温度計

 昨日秋葉原に行ったついでに、デジタル温度計を買ってきた。金属の棒で量る型式のもので、井戸や沢水、川水の水温、田んぼの出口入口の水温など、色々量る場所には不自由はしないし、かなり興味深い結果も出るだろうと考えている。たしか三月兎という今秋葉原では最もアヤシイ店で買ったと思うんだが、1280円という値段はあらためてインターネットで調べると安めである。ただ、防水機能はついていないと思うので,用心はいるだろう。
 そういえば、今の水量計測は6Lの洗面器に水が溜まる早さを測るやり方だ。最短で5秒くらいだから、はっきりいっていい加減である。時間もデジタルの腕時計で測るから,誤差は甚だしい。今度はストップウオッチも買った方がいい。

pomera

 目新しい電子道具はなるべく試すようにしてきたが、いつかは飽きるか用がなくなることにより代替わりしてきた。比較的最近の道具はVAIOのType-Uだったが、電車の中のインターネットで活用したあと、作曲ソフトで音楽を作るというフェーズを楽しんだから結構長持ちして休憩に入った。
 現在はこのpomeraである。ちょうどこのブログを始めた頃、その原稿書きのために購入。Type-Uほどものを書くのに不適当な道具はなく、手頃なものを探した結果がpomeraとなった。これはなかなかすばらしい道具である。確かに文章を書くことしかできないが、その目的について不満はない。ありそうでなかったが、使い慣れるとなかったことが不思議なほど便利。電車の中では大活躍で、居眠りする暇を与えてくれない。比較的記事が覆いこのBLOGを支えているのは、実はpomeraである。
 SWを入れるとすぐ使え、降りる駅のホームが見えてからでも保存とOFFができる。キーボードも使える方のノートPCの水準にある。USBケーブルを介してPCからテキストを呼び出せる。電池は結構保つが、なくなったらeneloopの単4二本を入れ替えればいい。ということで、大昔の東芝RUPOのような気楽さだ、しかも畳めば背広のポケットにも入ってしまう。さすがにちょっとかさばるが、ホルスター入りの拳銃ほどではない(はずだ)。HCではないSDカードが使えるが、テキストデータにとって2Gはボートで太平洋に漕ぎ出すほど巨大である。
 ということで、通勤電車の中でせっせと書き、PCで写真データや関連URLを調べたり貼り込んだりしながらアップするとBLOGの1項目誕生となる。通勤しなくてよくなったりBLOGをやめるまでは続きそうな感じである。まあ、新しい何かが出てこないとは限らないが。

クレソン

 横浜の家のプランターでクレソンを育てていたが、なかなか順調にはいかず小さいひねたクレソンがモジャモジャ生えている状況だった。
 この前勘定奉行がそれを持ち込み、1号、2号間の水路に植えていたが、1週間で見違えるほど生き生きとしてすっかり根を下ろしていた。1号にはほとんど入らずに流れてくる沢水だから水温は低めだが、どうやら気に入ったらしい。
 水奉行の意見によると、ワサビは川でやる方がいいとのことだが、クレソンは田んぼの水路でもいいんじゃないかな。しかし、鴨川のジャスコで半額の刺身を買って帰り、川までワサビを取りに行くのは面倒だ。

害獣防止計画

 竹藪には猪鹿に加え猿も登場し、更に敷地内では鹿が我が物顔。田んぼの仕事が一段落したらこれをやらねばならない。
 今のところ、敷地内を4つに区分するつもりだ。
 まずは屋敷周りである。これには居宅や物置も含まれるが害獣対策的には2カ所の畑が対象になる。このエリアは家があるからだろうか、今のところ彼らが侵入している明確な証拠はない。そんなこともあって、ここの畑は作物(米や落花生など)の乾燥用のエリアにも使う前提でバリアを設置する予定。
 次は田んぼと落花生畑(現在)を含むエリアである。どちらも単一品目を集中的に栽培するので、やられると被害は大きい。現在は4辺のうち屋敷側には1mのフェンス、北隣地(ススキの原)側と道路側は壊れかけの柵、山側はなにもなしという具合で、限りなく無防備に近い。
 3番目は山のエリアである。イワツツジ林・杉林・雑木林が含まれる。竹藪と川に続く崖側には柵の痕跡がある程度で、特に崖の上部は破れ網でふさいだ程度で鹿には全く無防備だ。
 4番目は竹藪。ここは川についており隣地との境界もよくわからないため、囲うことは不可能と考えている。

 猪鹿猿を相手に回すとなるとやはり電気柵ということになる。これはイニシャルコストもそれなりに必要だが、漏電などを防ぐため雑草を刈るなどのメンテも必要。ちゃんと効果的な電圧がかかっているかを常にチェックしないとやられてしまう。そんなことを考えると、屋敷と田んぼを電気柵で囲うしかなさそうだと感じる。また、道路や隣地部分はこちらの管理エリアではなく、設置にしても草刈りなどのメンテもやっかいだから、既存の柵を補修した上で内側に少し離して電気柵を設置するのがよさそうだ。山のエリアは、既存の柵などの補修はやるつもりだが、管理や費用対効果の面から電気柵は無理。普通の柵では猪鹿には効果があっても猿には効かない。従って猿の防衛ラインは山の麓に設置する電気柵である。

 柵については、たとえば山梨県など被害が甚だしい県の機関などが研究したものや、民間企業が開発販売しているものなど色々なタイプが存在する。限られた予算で自作という前提の中で方式や具体的な計画を考えていく。費用については、農家資格を取得すれば補助という形で資機材分程度は出るはずだが、今年の収穫には間に合わないだろうから、自費でやらざるを得ない。

畑の現況 (5月末)

 畑については、勘定奉行兼畑奉行の仕事だから、私は断片的な把握しかできていないのが実際のところである。ワラビやタケノコなどの採取物はピークを超したり終わったりしているが、いつの間にか栽培したものもできてきた。一つはダイコンである。まだちょっと小さいがトウが立ってきたので採り始めたようだ。あとは赤カブができている。どちらも本日の直売所で売ったらしいが、結果はどうだろうか。
 あとはジャガイモはもう少しで収穫時期になりそうだ。既に自家用としては採りはじめていて、私の胃袋にも入り始めている。イタリアから帰ってきた tomo が播いたトウモロコシは何故かまだ芽を出さないので、ちょっと心配している。先週播いた大豆はもうあちこちの畦で芽を出した。続いて昨日播いた落花生は敵の出方待ち、といっても何も対策を講じていない。
 田んぼも畑もかなり余裕をみて計画している。というか、むだが多く意味のないスペースが多いという方が正しい。畦に植えた大豆などは、最終的にできるかどうかは不明だが少なくとも空気中の窒素を地面に取り込んでくれる。そんなものをできるだけパラパラと播いてみようと思っている。大豆の他はソバ、小麦などか。

腰痛と田植えについて

 ゆっくりゆっくり田植えが進んでいる。ようやく4枚のうち3枚が完了した。最初に1号田んぼの田植えをやったのは5/2だったから、来週最後の4号が終わったとして約1ヶ月がかりということになる。首尾よく行けば、来週は機械植えだから手植えは一段落のはずだ。でもそんなことはきっとないんだろう。順調に行かずに手で植えたり、うまく植わらないところが多くて手作業が加わることがあるだろう。
 普段、腰痛に苦しむことが多いから、田植えは心配していた。そもそも田植えの実態を知らないのでホームセンターで売っている車のついた腰掛けでも買おうかとも考えていたが、田んぼではあんなものは使えないことと、やってみれば何とかなることがわかった。一応、心配して重作業時には腰痛防止用のコルセットを着用しているが、意外に腰にはこない。田んぼというぬかるみの中で動いたりバランスをとりながら作業をするから、やはり足腰全体を酷使しているけれど、動けなくなるほどの腰痛にはならない。どちらかというと、全身が痛むから腰は目立たないという感じもある。
 そんな具合だから、連日の作業のときはかなりきつくて、ロキソニンという鎮痛剤を飲んだりすることもあるが、これはなかなかよく効く。どちらかというと薬よりはバタンとねてしまうことの方が効果的かもしれない。

田んぼの生物

 1号や2号田んぼの時には無生物状態だったが、3週間経って季節が変わったことが関係しているのか、それとも1号や2号に発生したものが流れてくるのか、3号田んぼは随分賑やかな状態での田植えである。
 まずはイトミミズだ。3号では群れになっている箇所がいくつもあった。といっても玉のようになるほどの密度ではないが、既に3号田んぼ全体に広がっているようだ。昨日の夕方早速米ぬかをプレゼントしておいた。もう一つはオタマジャクシだ。最初に見たのは黒い小さなオタマジャクシだったが、3号ではお腹が白いちょっと大きめのオタマジャクシがかなり多い。卵黄をお腹につけるというモリアオガエルのオタマジャクシだと思う。うちの田んぼは比較的東西に長いから、二人でそれぞれ3mの定規をあてながら進むので、オタマジャクシたちは後ろの方に追いやられることになり、最後の方はかなりの密度になる。
 親であるカエルたちも、田植えの最中に田んぼに出てくることは少ないが、周囲で鳴いたりしている。泡のボール状の卵も次第に増えている。夜中にでもカエルたちが作っているのだろう。色々調べてみたら「モリアオガエル」は樹上に卵を産むことで有名らしい。畦に産むのはシュレーゲルアオガエルということなのでそれだろうかと思ったが、成体の体に褐色の模様があることで、やはりモリアオガエルのようだ。そうすると、これから生れる子供たちは樹上生活者となるのだろうか。
 カエルがいると蛇もいる。田植え中に遊びに来た隣の坊やが、4号田んぼで泳いでいるシマヘビを見つけて追いかけていた。坊やは,既に田植えが住んだ2号田んぼにも入って見ていたが、「ミズカマキリ」「ゲンゴロウ」などの昆虫類が色々いるといっていた。そろそろ微生物類も発生しているのではないかと思う。
 

動物王国

 昨日は会所を20時過ぎに出発して横浜に向かったが、もうその時間でも歩いている人はほとんどおらず、すれ違う車もない。粟又の滝のあたりのガードレールの車道側を一人で歩くおばあちゃんを見かけた程度。
 逆に動物はもう活動し始めているようで、家のすぐそばで鹿を3頭見かけた。それも道路脇の人家の庭先というような場所である。こちらは田舎道を結構なスピードで走っているのだが、道端でのんびり立っている彼等は、何でそんなに慌てているの、といった目でこちらを見ていた。その少し先ではアライグマが道路の脇を歩いていたし、やはりもう動物の時間帯なのだ。勘定奉行は、昼間隣のおばあちゃんと話をしたが、今日は猿を見かけたし、動物の方が絶体多数だったといっていた。
 さて道路の方は、養老渓谷あたりの温泉街も夜更けのようだし、久留里の商店街あたりまで車とも滅多に遭遇しない道なのである。当然アクアラインもすいているが、夕方あたりの時間帯ならもっと混んでいるのだろうか。

沢水の状況(5/24編)

 今回は沢水が少なかった。18L/分程度だったから、とりあえず針金で突っついてみて20L/分になったが、これは測定誤差のレベル。あとで水源地に出かけてみたが、堰から溢れる水もなくどうやら上から流れてくる水自体が少ないようである。上流については、目の届く範囲を見ることしかやっていないが、山蛭が出なくなる秋にでも探検に行ってみなければいけない。
 
 今回は、針金で突っつくときにどこで止まるかを確認してみたが、黒ポリ管の終端から9.7mのところで突き当たるようである。これは、道路から畑に入る入り口のあたりになるが、おそらくは町道を横断する箇所もこのあたりだと思われる。暇ができたらそのあたりを掘り返してみたい。

また猿がきた

 今回は私でなく勘定奉行が発見。田んぼの向こうの木がざわざわしているのでよく見ると猿がいたということらしい。そんな時用にロケット花火を買ってあるのだが、残念ながらその存在は忘れていたようで、脅かして「あの家はもうこりごり」と思わせるチャンスを失ってしまった。

 まさか、植えたばかりの落花生には気付かないだろうな。

5/25 直売所での販売について

 今シーズンのタケノコは終了しました。
 今回は農作業が多かったこともあり、採取品は少なめです。ワラビが若干あります。あく抜きをして出すそうですが、ほんの少しです。今回は蕗はありません。
 あと、大きさは小さめですが、春大根があります。ラディッシュ(赤カブ)もあります。

 品物はあまり多くありませんが、10時前ぐらいから売り始めるようです。

05/24 田植えなど

 天気予報が当たらなくて幸いということもある。今日は降るはずの雨がほとんど降らず、まあまあ仕事ははかどった。
 残っていた3号田んぼの田植えは、午前中の2時間程度で終了。周辺部などの補植がのこったが、それは勘定奉行に任せてこちらは落花生の植え付けに転向。畑はちょっと変形だが、今日計ったところでは270㎡程度。そこに2粒ずつ500カ所位。都合1000粒ほど播いたことになる。午前中はそれでおしまい。
 
 午後は4号に田植機で植えようと思ったが、土が見えているところは雑草で緑色になっており、土も硬いことから、レーキで代掻きをもう一度始めたが、やはり堅くなっていて歯が立たない。仕方なくもう一度ウルトラポチを入れた。ポチと人力の均しを交互にやったが、結構手間取ったため、最後の田植えは来週に見送りとした。

3号田んぼの田植え

 到着してから比較的早め(10時ごろか)から始めたが、残念ながら8割ぐらいしかできず、天気が悪いかもしれない明日に持ち越してしまった。まえにもあったことだが、3号から4号に配水するパイプが詰まっており、入りすぎていた水のせいである。抜きながらやったが、パイプ自体も細いから水多めで植えることになってしまった。明日は1時間半から2時間程度は3号の田植えが残る。
 
 1号と2号の田んぼ自体は安定状態である。イネもずいぶん育ってきて風にそよぐ姿がなかなかいい感じだ。イトミミズの働きで土もトロトロになりつつある。新顔も登場している。モリアオガエルだ。先週から変な卵らしきものがあるなと思っていたが、今日久しぶりに顔を出した隣の坊やに聞いたら「モリアオガエル」だと判明した。親ガエルも顔を出し、始めて聞く鳴き声で鳴いていた。田植えに忙しく写真は撮れなかったが、これも珍しいものらしい。
 腰は大丈夫だが、もうすでに体中が痛い。風呂入って早く寝るしかないが、とても健康的な生活だと自分でも思う。

今週末(5/23~24)の農作業

 今回は比較的単純である。3号田んぼの田植え、これは手植えでやる予定。4号田んぼの田植え、これは田植機を使ってみようと考えている。いずれも、先週末にてっぺんを鹿に食べられてしまった苗が健全に育ちそうだという見通しがついたらだが。あと、横浜の家で勘定奉行が育てている古代米(黒糯米)は、3号の4分の一程度はあるので、それは確実に植えられる。
 もう一つが落花生である。播種時期を6月だと思っていたが、どうやらもう後期になってしまうらしく、今回直接播く予定。播いたらカラス除けに網やらテグスなどを張り巡らす。
 以上の2項目が今回の予定だ。天候は決していいばかりではないとの予測である。手植えの田植えはやっぱり天気がよい方が気分がいい。となると明日がいいのだろうか。
 
 実は、混乱要因はないとはいえない。4号田んぼについては確か3週間以上手を触れていない。先々週は3号からのパイプが詰まり干上がっていた。もう一度ウルトラポチを入れて表面を柔らかくしたいところだが、固まった田んぼの方が植えやすいんじゃないかと、敢えてそのままで田植機を入れるつもりだ。それがうまくいかない場合は,4号の田植えは1週間延びることになる。

沢水経路の見直しとワサビ田計画(今後の課題)

 信州ほど涼しくはないが、伊豆半島の山間部なら会所とはあまり違いはないだろう。今までの数ヶ月をみる限りでは朝夕は冷え込んでいた。それに冷たい沢水も流れてくる。これならワサビも育つのではないだろうか。
 ただ、ワサビに直射日光は不適当らしい。いま沢水が流れ込み1号田んぼに入るあたりは何も陽を遮るものもなく、何らかの覆いを設置するのもふさわしいとはいえない場所だ。ただ、1号田んぼの水の経路はねじれており、今東側になっている沢水経路を川水と同じ西側に持っていくことが田んぼにもいいと思うのだが、そのあたりは山や高くなっている畑の陰にワサビ田を作れるロケーションであり、その点でのメリットもありそうだ。
 これは是非ともブラックボックスになっている沢水の埋設経路を明らかにして、西側部分に経路変更をしたいものだ。同時にボトルネックになっている径の細いパイプを交換すれば水量が増えても全部取り込めるようになるし、色々なプラスが期待できる。スコップや鍬を駆使して埋設配管や新たな田んぼ(ワサビ用)を作るのは梅雨から真夏向きの仕事ではない。秋頃にやることにしておこう。

 ワサビの種を7月頃から販売するというHPを発見。農文協で売っている参考書と共に購入してやってみたい。ワサビの栽培については、ここにコンパクトにまとまったものがある

山の開発1:イワツツジ林(今後の課題)

 順番を間違えてしまい、1が後からとなった。

 敷地の半分弱を占める山のエリアは田んぼや畑とは方向の違うおもしろさを秘めていると思う。大きく分けると、イワツツジが植えられているエリア、杉林、竹藪、広葉樹林の4つになる。面積でも大体4分の1ずつとみていいようだ。
 いわゆる里山と農業の密接な関連については入植前から気になっており、何冊も本を読んだり色々考えた時期もあったが、立ち上がりの慌ただしさの中で吹っ飛んでいた。あらためて考えてみると、典型的な里山となる雑木林は割合少ない。竹藪については別項で検討したが、ここではイワツツジ林をどうするか考えてみる。
 
 敷地西側の小山の東側斜面の火なりの部分に「イワツツジ」が植えられている。先々代さんが苦労して増やし、おそらく当時はそれも売り物にしていたのではないかと思われる。現在はどうやら商品としての価値はなくなったようだが、それより残念なことは、敷地内の別の場所や向かい側の山のイワツツジはかわいい花を咲かせていたにもかかわらず、この東斜面のイワツツジの多くが花を咲かせなかったことだ。おそらく、超過密状態となっていることや、肥料も与えられず剪定もされず、午後からは日当たりも弱まるといった複合的な要因によると思う。そんなこともあって、一番最初に考えていたように、このエリアには果樹を植えることにしよう。
 ただ、この地域は猿の行動範囲に入っており、ものによっては餌食となってしまう。電気柵は検討するが、山までカバーするのは難しそうだ。ということで、梅と渋柿を主として考えていく。いずれも、加工しての販売が主となるが、そのままでは猿も食えないものというとこんなところだろう。栗なども既に数本植えてみているが、一応柵内となる予定の場所に植えた。
 
 もう一つ検討しようと思っているものがタラノキである。竹藪内に2本発見しているが、ここは既に鹿の領分となっており、将来的にも柵で囲うことは困難である。幸い、繁殖力はあるらしいから、挿し根で移植できるはずだ。竹藪以外の山のエリアは、猿は防げなくても鹿は防御できると思うので、タラノキ栽培場所とすることを考えている。
 
 いずれにしても、イワツツジについてはよく選んでその多くを撤去処分せざるを得ないと思う。

山の開発3雑木林(今後の課題)

 山のエリアでは、この部分が一番掴みにくくなっている。頂部にある大きな双子杉を名残だとすれば大昔の開拓時は杉林だったのではないかと思う。しかし、その横に樹齢60年どころではなさそうな大きな椎の木もあり、地歴については非常に掴みづらいが、椎の木以外は開拓後植えられたものだろうと思う。そうなると杉林の木々が若すぎるが、どこかの時点で(まだ杉が売れた頃)処分して植林したような気がする。
 ということで、なかなか本題に入らないが、広葉樹関係についてはそれほど実態が見えにくい。ただ、雑然とはしているが密度は竹藪や杉林ほどではないから、潅木や下草が生えている。長年にわたり放置されていたことは間違いなく、少なくとも混乱状態にはあるので単純に間伐したりするわけにはいかず、ちょっとじっくり構える必要がある。

山の開発2杉林(今後の課題)

写真奉行アルバム(01) 杉林」でも触れたが、敷地内の杉林はかなり荒廃している。竹藪もそうだったが、本数で4分の1とかいったレベルまで間伐しないと健全な状態にはならないと思う。間伐して半日陰を好む植物を植える場所にしていくことも考えられる。ちょっと商業的に考えると、蘭を含む山野草の栽培に適した環境を作る方向だろうか。古くなった椎茸のホダ木が一部に残っているが、それも一つの考え方だ。また、杉自体があまり使いものになるようにも思えないため、全く違う形態(例えば雑木林、畑等)にするという選択肢もあるのではないかと思い始めている。どのみち、今ある杉を思い切って減らす方向には違いない。

ただ、場所によっては伐採について何らかの規制があるということを読んだ覚えがある。しかし、民有地の中の荒廃した林の処分について文句を言われる筋合いはないとも思う。このあたりは要調査事項だ。
もう一つの問題は、伐採した場合の処分方法だ。竹や広葉樹については炭にする方法があるが、杉は炭に適しているだろうか。あまりにもヒョロヒョロしてモヤシのように育っているため、板や杭としての利用には問題がありそうなのである。

地下の暗闘

 ワラビや蕗を採取しているのは主として敷地内の畑の一角である。最初にフキノトウが出てきて,次にワラビが出て、そして蕗の葉が出ている。フキノトウの次くらいにスギナが参加していた。今はセイタカアワダチソウが出始めている。これらはいずれも地下茎を持っていてそれで増えるという共通の特徴を持っている。先代さんは少なくとも畑としては使っていなかったようだが、これまではその4種類は微妙にバランスしていたのかもしれない。
 今はワラビや蕗の葉を採るだけでなく、不要なスギナなども取っているが、セイタカアワダチソウというものは根から出る特殊な化学物質で他の植物の発芽生育を抑制する「アレロパシー」という能力を持っているらしく、適当にではなく根も含めてちゃんと取ってしまうようなことが必要らしい。
 ワラビについていうと、6月中までは採取可能でそれ以降は取らずにシダにして根に栄養が溜まるようにするらしいが、早めに採ることをセーブして地力を蓄えさせねばと思う。ということで、地下茎の戦いに少し人の力を加えてみたい。

手押し井戸と五右衛門風呂(今後の課題)

 似ているような似ていないような組み合わせだが、私の頭の中では距離的に非常に近い。また、どちらも田舎暮らしを続けるのに欲しいものということで共通している。
 2本ある井戸はいずれもポンプ付きだが、家屋内で使っている井戸は数十メートルの深さで深井戸用ポンプで揚げている。もう一つは浅井戸用のポンプがついているが、これまで使われていなかったものを立ち上がり水栓を取り付けてもらって畑の水まきや野菜などの洗浄用に使用している。浅い方の井戸は母屋と納屋の間にあり、丸穴のあいたコンクリートのフタが載せてある。先々代さんは涸れない美味い井戸として自慢していたようだが、現在はフタの穴から入るゴミが混じったりして、飲用などの利用はしていない。木の台を作ってその穴の部分に手押し式の井戸ポンプをつけたいと考えている。電気が止まることはないと思うが、人力は無限である。
 もう一つの五右衛門風呂だが、実際に田んぼの仕事をやると必需品に近い感じである。今は、前夜の風呂のお湯を流さないでいざというときは風呂に入ってかぶるという方法を採っているが、屋外に風呂があってそこで洗い流してから家に入る方がどう考えても合理的と感じる。薪を拾ってきて燃やし、湯加減を見て田んぼを眺めながら入るのは楽しそうだ。
 ただ、井戸と風呂はある程度の距離ができてしまうし、高低差もあるので手押しポンプで風呂の水を汲むというわけにはいかないだろう。別の項で、沢水の配水経路を見直すことに触れることになるが、栓をひねると沢水が出てくるという形が現実的かもしれない。沢水については一度タンクで受けるようなことまで考えると利用の可能性も広がってくる。
 

敷地測量(今後の課題)

 2月にオートレベルを買って相当使用したが、実際のところ敷地高低の計測しかやっておらず、平面的な位置の確認は結構アバウトだった。田んぼの面積も作成した配置図からあたって出しており、何度か修正をしているが、どうもそれが正確ではないらしいことを田植えした結果で感じている。1号は3400株/320㎡、2号は2700株/440㎡となっているが、ちょっと単位面積あたりの株数には矛盾がある。それぞれごとに苗の大きさや植え方の違いもあり、これからの面倒の見方も違ってくると思うので、正確な面積を出して収穫量の比較もしていかねばならない。
 幸い、測量事務書作成の求積図(田んぼエリア)や杭があるので、そこから追って実態を掴もう。これは田植えが終わり初期の草取りが終わってからになる。

竹藪を竹林に!(今後の課題)

 色々な課題があるが、とりあえず竹藪の問題から勉強・整理してみた。香川県がHPにまとめているものが全体像を理解することに役立った。
竹林の整備と利用の手引き -健全な森林の再生モデル事業-(香川県)

 個人レベルのHPとしては、次のものが役に立つように思う。こちらでは伐採した竹を炭にすることが処分の基本のようだが、近所から焼くときの煙や臭気について苦情があり、煙に散水する装置まで工夫して用意したりしている。まあ、隣家の牛の臭いが漂う会所のロケーションではそこまでは要らないだろうが。
里山の竹林の整備を取り組み始めての状況とこれからの課題(1)
里山の竹林の整備を取り組み始めての状況とこれからの課題(2)
里山の竹林の整備を取り組み始めての状況とこれからの課題(3)

 それにしても、全国レベルで竹の侵略は大きな問題のようである。ちょっと前まではタケノコ採取や農業用資材としての利用ということで竹林の存在価値もあっただろうが、中国のタケノコや石油化学製品などの利用拡大等で顧みられなくなり、竹藪へと変化してきたようだ。当家のそれも竹林ではなく藪である。S49年頃の航空写真では竹は見あたらないので、それ以降に先々代さんが植えたのだと思うが、代替りしてからの10年弱の間にすっかり蔓延ってしまったらしい。竹が周辺に侵入するメカニズムは次のようなものである。
タケは樹高成長した後に葉を出すことから樹高成長には光を必要とせず、
空間を埋める早さの競争でも圧倒的に有利です。この特性により、
放置竹林は周辺の森林に侵入・拡大し、森林の上にタケの樹冠を形成する
ことにより光が当たらなくなり、樹木を枯らすなどの影響を及ぼします。
 なるほど油断はできない。今、竹藪外に出てきたタケノコを1本伸ばしているんだが、これもちょっと考えた方が良さそうだ。
 
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   瞬くまに伸びる竹
 
 
 竹藪の整理については、次のような基本があるらしい。
①まず竹林全体の傾き方向を見ること
  (必ずどちらかになびいている)
②傾いた先から切り始めて順番に倒していくこと
③倒れないときは、手の届く範囲の高さでもう一度切り、
  その分低く引きおろし、それから倒すこと。
  一度でだめなら繰り返せば必ず倒すことが出来ること
④切り掛けたままではいつ倒れるか分からないので、放置しないこと

 竹の切り方については、次のような情報があった。私は今のところ竹挽き鋸で切っているが、あまりにも密集しているので切っても倒れずに上の方で絡み合ってどうにもならぬ状態になっているところがある。これは参考になる。
道具はチェンソーです。竹の自分の目線あたりのところを斜め下から斜め上に
きります。すると竹は倒れずにすとんと下に落ちます。
その切った竹の目線あたりを同じように下から斜め上に切ります。
それを繰り返します。最後に竹の根元を切ります。ある程度同じ長さになるので
搬出も楽です。
以前自分で伐採をしたことがありますが、そのときは竹きりのこで根元を切って
引っ張り出して短く切っていたので、引っ張り出すだけでも大変でしたが
その方法で業者は1日で300平米(千本以上)ほど伐採してました。 
試してみてください。

 当家の場合、孟宗竹のタケノコを採ることを第一の目的とするつもりだが、その場合は150~300本/10アールということだから、かなり密度は低くすることになる。間伐時期は10~12月が適当で、3~4年以上の竹を切っていけばよいということだ。また、細い竹を切って若い太めの竹を残すようにするようだ。
 
 ということで、竹藪関係は秋頃の仕事になる。ただ、害獣防止柵や野菜の支柱として竹杭は必要なので、適宜手を入れることになる。

(いつも変わる)これからの予定について

 鹿に苗を食べられるというハプニングもあり波乱含みの状況ではあるが、残りの2枚の田植えについては次の2週間でやる方向で考えている。その他に落花生の播種も予定しており、4号田んぼの最終均しも残っていることから、さらにあと1週間延びる可能性はある。しかしいよいよ田植え機も出動するし、それがプラスになるのかマイナスになるのか見当もつかないが、相変わらず予定は未定となるエキサイティングな半月となる見込みだ。

 実はもうちょっと長い予定も検討中だ。まだ早いとは思いつつ、結構様子も解ってきたので来年にもつながるマスタープランをまとめはじめた。直売所というシステムが意外と認められていること、売り物があれば販路を広げることも可能かもしれないと感じることから、栽培と採取のシステム化を考えようとしている。これについてはまた披露することがあるかもしれない。なにしろ農業資格を取ることも目標の一つであり、そのためには農を業として成り立たせることを証明しなければならない。これで食べていけるとは思わないが、投資と回収の関係は常に注目しておきたい。

 いろいろ断片的に紹介はしているが、先々代オーナーさんは基本は米をやっていたようだが、その他にも売れるものをいろいろ仕込んでいた形跡がある。今では商品としての価値はなくなったようだが、イワツツジはその典型である。まあ、せっかくの自然の産物にあまり手を加えてもプラスばかりとは限らないから、あくまでも控えめを前提とすることにしよう。

5/18の直売所

 午前中で販売を終了しましたが、野蕗は完売、タケノコ・ワラビはほぼ完売となりました。今年のタケノコはこれで終わりと思われます。ワラビと蕗についてはまだ続きますが、栽培するものと異なり見通しは立てづらいため、ある程度まとまって採れたときに直売所で扱う予定です。今週末は田植えなどの農作業が多目ですから採取物まで手が回らない可能性があります。

蛭の餌食

 当家と町道をはさむ反対側は元々同じ人の所有地で、イワツツジ畑として農地になっている土地だ。それなりの値段が別についているので私は購入するつもりはなかったが、もちろん売れておらずまだ販売中となっている。
 昨日、そこを見に来たお客さんがいた。なんのために購入するのかは不明だが、外国の人で家族も同行していたようだ。連れてきた不動産屋は私が買ったときと同じ人で、案内が終わった後に挨拶に来た。彼は買う前しか知らないから、こちらの田んぼを見てびっくりしたようだったが、肝心のお客さん案内の様子を訪ねたら、自分自身が蛭に何カ所もやられ、お客さんも被害に遭っていたそうだから、「今回はちょっと難しそう」ということだった。
 前夜雨が降っていたし、向こうの山の畑は鹿の遊び場だろうからそれは仕方がない。もう少し前ならイワツツジは咲いているし、乾いた日であったならもう少し売りやすかったのではないかと思う。
 
 蛭については、事前の情報で警戒はしていたところだが、当家の敷地ではそれほど酷い状況ではなく、今のところは私は今までに一度だけやられた程度。隣地の状態を知ると、やはり鹿の出回り頻度と相関があると思うので、対策を更に強化してみる。

水温とイネ(1号田んぼの水の問題点)

 米作りは基本的に沢水に依存する形になってきたが、どうも水温が低いことが稲の生育にかなり影響するらしいことが見えてきた。生育状態は、東側の入り口付近と他とでは随分違う。大きさや葉の数が明らかに違っている。その原因としては沢水の温度が低いことしか考えられない。更に、1号についてはもう一つ気になっていることがある。西側のイネは、大きさはそれなりだが元気がなく、葉が倒れていたりするものもある。なんだか溜まり水で水質が悪化しているのではないかとも思える。
1号田んぼは、当初西(川)側からの水を主として考えていたため、西から入って東に出るように計画した。ところが現状は、東から入ることになる沢水が主となっており、1号田んぼの水は東側に出入り口共がある袋小路のような状態になっているのだ。西側奥のイネの元気がないことは、その袋小路に原因があるように思う。
 沢水の低温対策については、1号の前に溜池を作ることが考えられる。今回は横浜の家のプランターで栽培していたクレソンの株を持ち込み、1号2号間の水路に植えてみたが、もっと冷たい1号の前ではワサビの栽培なども考えられそうだ。ただ、それで水温が上がるわけではないから、ある程度の量の水を滞留させ水温を上げる工夫が要る。
 袋小路で滞留することの良し悪しはよくわからないが、これを改善するとすれば沢水の敷地内埋設部分のルートを見直し、西側から沢水を入れる考え方がある。また、少しでも温度を上げようということなら、現状の配水ルートで、1号の東側に小さいながらも貯留用の池は作れそうだ。まあ、現在の生育状況の違いが最後の収穫まで影響するかどうかは不明だし、それに注目しながらシーズンオフに検討事項として考えるのだろう。

東側(沢水入り口付近)の小さい苗
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真ん中あたりの苗
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カブトエビ購入

 ホームセンターで「カブトエビ」の飼育セットを買ってみた。生きている化石の一つらしいこの生物もイトミミズのように雑草を抑える働きがあるらしい。田んぼの底を動き回るので水が濁るためということだ。田んぼの草取りは大変だと脅かされているから、こういうものには何でも頼りたくなるが、飼育セットの中の卵がすぐさま実際の田んぼの除草に役立つとは思えない。あくまでもどんなものか実態を知るというものだ。実際にこれが棲息している田んぼでは、何万とか何十万とかいったオーダーで動き回っているらしい。一度見に行きたいが、残念ながらその時間がない。
 一応、1日ほど汲み置いた水に卵などを入れろという指示なので、昨夜から容器に水を入れている。どろんこ遊びのような田んぼ作りや飼育セットなど、子供と変わらぬ世界を過ごしている。
 

イトミミズらしきもの発見

 田植え後に米ぬかを撒くと雑草の発生を抑制するということなので、1号と2号田んぼにはそれぞれに米袋1袋分を撒いてある。農業書によると、米ぬかが発酵して還元状態になるからというのが雑草を防ぐ理由、また撒くことにより糸ミミズが発生して土を食べては出すからトロトロになり、雑草の種がその下に潜って芽が出なくなるということも理由の一つなんだそうだ。
 そんなわけで糸ミミズを何とか手に入れたいと思い、そういえば熱帯魚屋には売っているんじゃないかなどと思ったりしていたが、週末にはそう簡単に買い物にも行けない場所に籠もるので、買えないでいた。今度の週末に行って田んぼを覗き込んでいると、底にアバタのような土の盛り上がりがある。それもかなりの数だ。もしかしたら、と思って手桶でそのあたりの土をすくって見てみると、泥の中に赤い線上の生物が動いている。子供の頃に見たボウフラと同じようなクネクネした動きだが形はボウフラではなく、やっぱりイトミミズに見える(小さいため写真は撮れていない)。
 まあ、土が盛り上がっているのでおそらくイトミミズだろうということが結論。

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5/17の農作業

 今日は雨が降るということなので休養日にしようと考えていた。大体、会所というところの天気は予報より悪くなるのが普通であり、どうも雨が多いと感じていたからである。ところが今日に限っては意外に天気が保った。結果的に雨が降り出したのは16時頃からだった。
 朝もゆっくり始動して、どうせ雨が降るからと田んぼの観察などをしていたが、10時頃からだろうか、やはり3号田んぼのレベル差が気になり、降り出すまでという限定でレーキを持って均し始めた。いろいろやったが、体には堪えるけれどレーキで引っ張るのが一番土を動かせる。しかし、3分の1くらい進んだところでついにバランスを崩して片手片足をついてしまった。初めて田んぼに填ってしまったのである。降り出しまでということで、普通の長靴のままでやっていたことにも問題があったかもしれない。
 結局、つなぎを着替えて田植え用長靴に履き替え、均しを続けた。溶けたチョコレートのようなとろとろの土を最後まで持っていったのは14時近くだった。鹿に食われた苗がどうなるかという問題もあるが、これで田んぼ側の準備ができたので、来週は田植えができそうだ。いろいろ状況が変わったので、計画通りなのかそうじゃないのかわからなくなったが、まあ適当にやることにしよう。

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    何とか均した3号田んぼ

5/16の畑仕事

 基本は田んぼの係だが、一部の畑も担当している。田んぼの上にある畑だ。ここの250~300平米に落花生を植える予定である。一度ポチで耕耘しておいたが、そろそろ植える時期ということで石灰と鶏糞を撒いてもう一度耕耘した。この畑は道沿いにあるので、通る人みんなが声をかけていく。落花生を播くといったら、「ああ、あれはみんな好きなんだよ。カラスまで。」といわれた。どうやらまた新たな敵と戦う必要があるらしい。

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 カラスといえば、まだ田植え前の3号田んぼに鳥の足跡が残っていた。長さ13センチだからかなりの大きさである。狩猟免許の時も鳥の足跡までは勉強しなかったが、大きさからみてカラスではないかと思う。朝の6時頃から夕方まで、大体田んぼの見えるところにいるんだが、いつこんな足跡をつけるのだろう。

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5/18 販売予定

今回は、タケノコ・野蕗・ワラビを販売いたします。
タケノコはそろそろ今シーズン終了で、今回が最後だと思います。
いずれもあまり量はありませんので、お早めにどうぞ

10時頃からの販売となります。もう少し早いかもしれません。

田植機の田植え

 昨日の段階で考えたように今日は田植機を使おうと思ったんだが、試しに空荷で田んぼに入れて試運転したところ、結構スピードが速くて普通の長靴ではついていけないほど。深くて底の高さもばらばらであることが原因である。そんなことをしているうちに夕方が近づき、明日は雨模様だから結局来週以降に持ち越しとなった。何事も予定通りには行かないものだ。(再)

パイプの詰まり

 急に沢水の出が悪くなった。昨日使ったばかりの針金を持ち出して昨日と同様にパイプに差し込んでみた。今日は、昨日継ぎ目と思った1.5m位先で引っかかり具合が強くなった気がしたので、そこで何度も出し入れしてみたら、パイプから何か飛び出して水の勢いが強くなった。
 

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 飛び出してきたのはこれ、どうやらクルミの実である。痛み具合からいって長期間入っていたように思える。その結果、72L/分というこれまでの最大量になった。もっとも、これは水源地の堰に水が溜まっていたからで、そのあとは多少減ったようだ。
 ともあれ、これで少し心配は減った。だが、取水口には篭を被せてあるのになぜ入ったのか?、この大きさのものがなぜ詰まるのか? という別の疑問も芽生えてしまうが、ちょっと様子を見よう。
 

畦豆を播いてみた

 道の駅(たけゆらの里)で買った在来種の大豆を畦に植えた。450gほどあったが、1号の周囲と2号の下で終わってしまった。畦といってもかなり広い部分もあるし、植える場所はかなり多い。 他に植えるものを探してみたら緑豆というもやしにする豆があったので、これを3号と4号の間に播いてみた。
 
 写真を見ていただくとおわかりになるだろうが、畦にはまだ草もほとんど生えていない。田んぼを作るときに削った土を積んであるからだろうか、どうも養分も草の種子すらもない感じである。豆を植えるときには小さい鍬でちょっと掘るが、硬い土で鍬も跳ね返るほどだった。ということでうまく豆ができるかどうか。

沢水の現況

 沢水のパイプは、敷地内の途中から露出配管となっているが、その部分のパイプを外してそこから針金を入れてみた。まず1.5m位のところで引っかかるところがある。ここがもしかするとVU管と黒パイプのつなぎ目ではないかと思う。このあたりを突っついてみたが変化はない。そこでさらに5~6m程度更に入れてみた。そこでも一応突き当たる感じがある。底までの間にちょっとした引っかかりがあったので、針金の出し入れを繰り返すと、泥が混じって水量が増えてきた。どうやらこれで詰まりは解消したと思われる。
 
 水量の計測結果は、
    沢水出口    52L/分
    1→2号     33L/分
    2→3号     24L/分
    3→4号     18L/分
    
    1号の吸収量   19L/分
    2号の吸収量    9L/分
    3号の吸収量    6L/分
    1号の吸収量は測定誤差かも あとで計ったら7L/分くらい
    
 ということで、この状況であれば4枚の田んぼを何とか沢水だけで維持できそうだ。当然、暑い真夏やイネが大量の水を要求するときには不足するだろうが、そのときは川水に頼ればいいだろう。途中の黒パイプ部分がボトルネックになっており、それをVU管に換えれば流量は増えると思う。それはシーズンオフの仕事にしよう。

鹿の餌食

 明るくなってから被害を発見した。ちょっと遅めながらすくすくと育っていた苗を鹿が食べたのである。4号田んぼに並べておいた育苗箱に目をつけた連中は、タケノコと同様穂先の柔らかいところを食べてしまった。

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 さてこの苗は使えるかどうか、と気がかりだが、どうせ分けつしたら20本の内の1本に過ぎなくなるから大丈夫だろうと考えている。だが仕方なく、予定を変えて明日にでも田植機で植え付けてみようと考えている。一方でまた播種して苗を作り直し、今回植えた苗が順調に育たない場合は、6月後半に植え直すことにしようと思う。何事も予定通りには行かないものだ。
 
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