定年後・田舎作って・コメ野菜

房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。穫れた作物は横浜の家の玄関先で販売、配達もやっていたが、古希を迎えたこともあり、2019年春に毎週の直売をやめた。不定期の直売と宅配便利用のコメやイモ類の販売に移行している。

2009年07月

やけに行儀がいいカエル

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 大きさからみて、オタマジャクシから蛙になってから少し経ったものと思われる。生れたばかりの彼らはおしなべて警戒心が薄く、ジーッとみても逃げたりしないものが多いが、世間?の試練に耐えるうちに警戒心も芽生えてくる。この蛙は、私がパイプ工事をやっているときにやってきて、ずっとこちらを観察しているようだったから生れたばかりのまま大きくなった口だろう。こうやってみると、なんだか修行中の僧のようである。

田んぼの草取り(07/12)

 やることはポンプばかりではない。田んぼの草取りも大事な仕事である。これまでは1号ばかりやっており、この土曜日もやったけれども、4号にもかなり生えていて遠目でも目立つようになってきた。4号は造成時にウルトラポチ(乗用耕耘機)を一度、ユンボを一度飲み込んでおり、もともとやりにくい雰囲気はあったし、その後の田植えも機械を使ったわけだが、こちらの不慣れや苗の作り方の問題から思わしい結果となっていない、どうも4枚の中で一番不遇である。そういえば、2回あった3号の畦決壊の時もかなりの土砂や大量の水が流れ込んでいる。沢水が少ないととてもここまで回らず土が顔を出す。だからといって手を抜いているつもりはないんだが、気がついてみると1号よりももっと激しく草が生えていた。

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 日曜日は、ポンプからの配管の仕事が午後の早い時間で終わったため、そこから4号の草取りに取りかかった。梅雨も明けたんじゃないかと思うほどの明るい日差しで、田んぼからの照り返しもあって流れるように汗が出た。1時間半くらいでやめにしたが、ひどいところの半分程度を取ったにとどまった。来週の仕事である。

ライト管の異径継手

 別項のようにライト管の継手種類は貧弱であり、75ミリに50ミリをつなぐというときには苦労する。どうやらバーナーであぶると多少の融通は利くらしいが、ちょっとそこまではやれなかった。そこで採ったのは色々なものを組み合わせて変換する方法。

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写真の右側から 
    ①ライト菅75㎜ソケット(同じ菅をつなぐ単純な継手)
    ②耐水粘着テープで径を増す
    ③VU菅異径継手75㎜-50㎜
    ④VU菅50㎜
    ⑤VU管異径継手50㎜-40㎜
    ⑥ライト菅50㎜ソケット

 ②以外は塩ビ菅用の接着剤でOK
 ②については、ちょっと慎重に径を合わせ、接着剤をたっぷり塗ってゴムハンマーで叩き込んだ。今回は圧力がそれほどかからないためこれでいいが、加熱して合わせる方法もあるかもしれない。(記憶違いもあるかもしれないので、実施の場合は現物合せで確認して下さい。)
 
 それにしても塩ビ管とは随分つきあっている。月に一回くらいはまとめてパイプを買っている感じである。納屋の中、家の床下などに継手やパイプが色々残っているところをみると、先々代さんも苦労したのだろう。田んぼをやっているとそれはどうやら当然かもしれない。

ライト管という塩ビ管

 塩ビ管に種類があることは知っていたが、ライト管というものは知らなかった。沢から水を引いてくるパイプが40ミリのVU管だったこともあり、田んぼの水周りは75ミリのVU管を使ったが、途中から安価なライト管の存在に気づき、それも使い始めた。
 ライト管は、肉も薄く再生材を使っている感じであり、圧力がかかった時の耐性や経年変化が心配だが、管自体が安価であり、片方の管径を大きくしてあるので、継手なしでもつなぐことができる。だから農事用には適しているともいえる。ただ、継手も種類が本当に少ない。本当は色々あるのかもしれないが、いつもいくホームセンターでは45度と90度のエルボー程度しかない。
 川水揚水ポンプから来ているパイプはこのライト管だった。かなりの圧力がかかるし本当にこれでいいんだろうかという疑問はあったが、全部入れ替えるのも費用がかかるため見送った。今回交換した部分はそれほど圧力はかからないのでライト管でもいいはずだが、川から崖を上る部分の圧力は半端じゃないと思うので、ちょっと心配の種である。

初夏の大合唱(ヒメハルゼミ)

 麻綿原付近の森にヒメハルゼミが住むと聞いていた。先週くらいからとてもうるさい蝉の声が聞こえるようになり、ネット上にアップされている鳴き声と比べてみて、ああこれがヒメハルゼミなんだと認識した。

 鳴き方は特徴的である。突然誰かが口火を切ると、その森中の同類が一斉に鳴き出す。鳴き声はかなり酷い音である。ちょうどゼンマイが緩むときの音に似ている。かなりの数が棲息しているらしく、一斉に鳴き出すと森全体がおもちゃ箱をひっくり返したような騒々しい状態になる。その騒ぎが、あっちの森こっちの森で周期的に発生するのである。何年か経てば、これも夏の風物になってくるのだろう。

7/13 直売所情報

インゲンがピークです。
他にはいつもの野蕗とジャガイモを出します。
いつも通り10時頃からです。

川水ポンプのチューンアップ

 昨日の段階では配管経路をあまり大幅に変えず、配管そのものもサニーホースを使っていたし、手近な3号田んぼに入れるという具合で、一応水は出たものの早晩やり換え必至というところだった。ということで考慮の末に、パイプの峠を少し低くして水量を少しでも増やすこと、塩ビ管で配管をすること、2号田んぼに水を入れること(1号は無理)、この3つを目指してやり直すことにした。配管延長は30m程度になるし水量も知れていることもあって、ポンプのところから上がっているライト管(呼び径75)から、途中で呼び径50のライト管に変更し、2号まで持って行くことにした。

 ポンプから出たパイプは、竹藪の崖を駆け上がって柵を抜け、山をちょっと上がってから田んぼに向かっているが、今回は柵の手前から90度方向を変えて、少し低いところで山を横切るようにした。つまり低い峠を通すようにしたわけだ。といっても1m強だが。しかし、水量は5割り増しになった。峠から2号田んぼまでは30m弱緩い下りで最後は若干上る、50ミリのライト管で持って行った。結局2号の筒先では1L/秒、つまり毎時3.6立米である。これは順調なときの沢水の量程度である。また、古いポンプと同程度。

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  防獣ネットの向こうは竹藪、向こうに見えるパイプを切り、90度エルボーで方向転換

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  峠を越えて、2号田んぼの方に方向転換


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  2号までは緩やかに下がっている。

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 1号田んぼは沢水のみとなるが、これまで涸れることはなかったのでまず問題はないだろう。沢水は4倍程度の変動があるが、1週間程度の天気と連動しているため、一定量の川水の時間を調整すればかなり合理的な管理も可能と思う。また、1.5KWでは能力不足と思ったが、このぐらい出れば上位機種への交換も不要だと思われる。ということで、一応水については落ち着いたと思う。(沢水のルートや配管の見直しをのぞく)

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本日の作業

本日のメインは川水である。まずは分岐箇所の写真から。

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右下の崖から上がってきたパイプはそのまま山を駆け上がる。おそらくあと2m弱で峠を越し、あとは下って1号田んぼに入る。1号までの距離は30m程度だ。その峠までの途中でポンプの能力の限界となっているはずだ。

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新しい経路は、切断箇所から水平に左にパイプをつなぎ、そのさきはとりあえずということでサニーホースをつないだ。もともとペチャンコのサニーホースが抵抗になるためだろうか、筒先の水量は10秒くらいと減ってしまった。これも気に入らないが、もっと問題はポンプを止めた時である。水が下がるときに負圧が発生するようで、サニーホースはもちろんペチャンコになるが、塩ビ管までもがペチャンコにつぶれてしまった。こんなことを繰り返したらすぐにパイプが割れてしまいそうだ。

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昨日と同様本日もホームセンターに行き、パイプを沢山買ってきた。当然屋根積みである。明日、ポンプからの駆け上がってくるパイプの経路を変更し峠の高さを低くして、3号より上の2号に川からに水を入れることにした。うまくいけば水量が増える。1号だけ沢水オンリー、2号以降は沢水・川水併用ということになる。

あとの仕事は防獣ネットの下を針金で止めること。ウサギなどの侵入を防ぐというものだ。昨日も今日も夜の見回りをしたが、田んぼエリアに動物の姿は見えなかった。色々な対策の効果だろうか。

LINK de 録!の不具合

 アメリカに行っている家族のリクエストで、当家にはメルコのLINK de 録!という道具を設置している。Link Stationという500GのLAN対応外付けハードディスクにPC-MV7DX/U2というチューナーを2基接続してあるが、アメリカからVPN接続で家庭内LANに入り込み、これらに録画の指示を出すというなかなか高等な仕掛けなのである。
 ところがこれがなかなか安定しない。おうもリクエストは土日に集中するのだが、忙しくなると機械に異常が発生するということで、土日には必ず不具合が起きて録画できないという状況になっていた。しかも、終末は私も農場に行くので再起動で復活させることもできないという困った状況である。
 以前ここでも書いたが、PC-MV7DX/U2のカバーを取って、秋葉原で買ってきたUSBファンの風を当てルことにより良くなったが完全ではなかった。結局、その向こう側にHDDを置くことにして、要するに全部冷却するという手段で何とか安定状態に持ち込めた。もう2週間以上連続運転中である。2ちゃんねるによると、どうもこのシステムは不具合が多いようだ。お困りの方、こうやって冷やすといいようです。

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  ゴミ置き場ではありません。あまりのケーブルの多さに、片付ける意欲ゼロです。

耕耘機がやってきた

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本日休暇を取って会所農場にやってきた理由は、耕耘機が届くためだった。多少年代物の機械だが、いつも面倒見てもらっている農機具屋さんから買うわけだから、何かあっても安心だろう。また、使ったこともなかった古いトラクターを引き取ってもらった。このトラクター、先々代さんがウルトラポチを買う前に使っていたものだが、エンジンをかけたら始動した。10年前の軽油でも大丈夫だった。ディーゼルエンジンというものは素晴らしい。

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 到着した耕耘機の方は、落花生畑の移転跡の耕耘で使ってみた。小型にもかかわらず力はあり、割と幅が狭いためなかなか元気がいい。最初のうちは押さえつけるようにして使っていたが、アクセルを吹かして自分で先に行くようにさせた方がいいようだった。まあ、ウルトラポチが入れるところはそっちの方が簡単だ。狭いところ用というところかな。
 

水中ポンプ(なかなか思うようにならない)

 耕耘機を運んできた農機具屋さんにお願いして水中ポンプを設置したが、水が出ないという思わぬ結果になってしまった。作業自体は私ではなくプロに依頼したので問題はなかったが、最終チェック後筒先まで見にいったら水が出ていない。私がオークションで購入したKTZ21.5-50(鶴見製作所)は、前揚程15mという仕様だったが、どうやら高さの限界を超えていたらしい。しかたなくそこで設置チームは解散である。
 
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 もともと購入時の情報、川まで10mを鵜呑みにしてちゃんと計らなかったところに問題はあったが、がっかりせずにできるだけのことはしてみようと思った。そもそも川から上がったパイプは、山を少し上ってからまた下がり出口に向かっている。パイプを叩いて調べたところでは、その山の上りの途中までは水がきているようだった。そこで、そのあたりでパイプを切断して田んぼの方にショートカットで出してみた。そうしたら、決して多くはないが水が出てきた。どのぐらいかというと、6Lを7.5秒ということだから、今までの古いポンプよりちょっと少ないといったところだ。

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 その位置・高さだと、1号田んぼには入らない。3号田んぼの横だが無理に引っ張れば2号には入れられるかもしれない。一応沢水で1号と2号はまかなえるはずだから、川水で3号と4号の面倒を見るという考え方で今シーズンは乗り切ることになりそうだ。パイプの取り回しを工夫すればもう少し峠の高さを下げられそうだから、秋以降にそのあたりをやってみるつもり。
 

雑草対策

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 覚悟はしていたが、雑草の勢いは半端ではない。落花生畑にしても2回の耕耘で草を抑え、落花生の成長を待つつもりだったが、そんなに甘いものではなくて低い草が落花生の間を埋め尽くし、高くなるイネ科の草が落花生の苗を探せないほど茂ってしまっていた。近所の皆さんの話を総合すると、賽の河原ではないが、出てくる草を地道に取るということを繰り返せば、次第に雑草は減ってくるということらしい。除草剤は有効ということだが、そうはいかないことを以前書いた。
 今週末の仕事には書かなかったが、明日の出来事の一つに耕耘機の到着ということがある。前に書いたとおり納車となるのだが、これの一つの目的は雑草対策ではないかと考えている。乗用のウルトラポチの方が能力としては上回るのだが、今や耕地は入り組みはじめていて、ジャガイモ畑も里芋やキュウリに邪魔されてウルトラポチでははいっていけない。小回りの利く今度の機械はそんな状況でも使えるだろう。
 

会所でアイスクリーム

 普段はこういう嗜好品にあまり関心を払わない勘定奉行が、野良仕事のあとなどは無性に食べたくなるらしい、アイスクリーム。一番近い商店まで20分以上かかるという農場では、アイスクリームはそう簡単ではない。ちょっと行けばコンビニなどがあって、好きなものを選んで買えるなどということとは無縁なところなのである。アイスキャンデーのようなものならともかく、空気を練り込んだ「爽」のようなタイプだったりすると、結構溶けるのは早い。
 そんなことと関係があるのかないのかは不明だが、鴨川あたりのスーパーでは小型の発泡スチロールのケースがショーケースの上などにたくさん並べてあり、値段も百円/個。この手のものは百円ショップでは百円ではなくなりつつあるので(文章的には変だが事実)、まあ気軽に買える。これにアイスをいれドライアイスをもらって詰め込み、あわてて帰る。これで何とかアイスも食べられるというものだ。そういえば昔、アイスクリームメーカーなんていう電気製品もあって、あんまり役には立たないだろうと思ったこともあったが、もしかすると今のような状況では役に立つかもしれない。研究課題である。

針金ハンガー

 横浜のご近所から針金ハンガーをもらった。こういうものも役に立つのが農業である。一応J型2個と残りの3つに切ってあるが、これを網の下に打ち込み、ウサギが通り抜けるのを防ごうと考えているのである。
 当家の場合、全てでも1町歩と決して広い方ではなく、専業なら暮らせない面積だが、実質的な農地と屋敷周りはその半分、それでも周囲は400メートルくらいはある。だから害獣対策でネットや柵を設置するといっても簡単ではない。だから20mで250円なんていうお役御免の海苔網などはかなりうれしいものだ。元針金ハンガーの金具も、害獣防止網や虫害防止ネットの押さえに活躍する。それにしても、獣・虫・草の勢いはすごい。作物を後押ししないと負けるかもしれない。

針金ハンガーも工夫するといろいろ、そんなサイトを見つけた。この方は異能の人のようで、このサイトにもびっくりしました。なかなかいいセンスです、恐れ入りました。

今週末の農作業7/10~12日

 一昨日視察に行った水奉行の話では、沢水・田んぼとも順調ということだった。このままならそのあたりは最小限の作用で済みそうだ。まとまった仕事としては水中ポンプ取り付けがある。農機具屋さんに依頼はしたが、自身も手伝うつもりだ。落花生畑は、先週しいたけ奉行がかなりの部分やってくれた草取りの続きがある。1号田んぼの草取りはおそらくやらざるを得ないが、今まで道具で掻いて浮かしただけでいいと思っていたが、どうもその株が再び根を田んぼに下ろしているんじゃないかと思い始めた。反省してやり直しだ。
 あと、水奉行のレポートでは、ウサギが簡単に網の下をくぐっていたそうだから、それも是正項目である。あとは、ポンプが新しくなるので、能力の調査や週間コントローラーの設定もやりたい。

「シャープ」ペンシル縁起

 日経ビジネスという雑誌に「シャープ」の特集があり会社の沿革をみていたら、今や一般名詞となっているシャープペンシルを考案したのはこの会社「シャープ」だということがわかった。会社の名前も、当時は早川金属工業、途中早川電機工業を経てからシャープペンシル由来の現社名になったらしい。
 芯を繰り出す仕組みのものはそれ以前からあったようだが、早川式は金属製ということが特徴で、特許も取得したということだ。以下は wikipedia の一部を転載。セルロイドなんていう素材も懐かしい。
 
    1915年、早川金属工業(現在のシャープ)の創業者である早川徳次は、
    本業の傍ら金属製繰出鉛筆を発明、「早川式繰出鉛筆」として特許を
    取得した。これ以前の繰出鉛筆はセルロイド製であり、非常に壊れやすく
    実用的ではなかったが、この発明により実用に耐えるものになった。
    
ごく日常的に使っている「シャープペンシル」「シャープ」「シャーペン」というものと会社の「シャープ」がつながっていることは今まで知らなかった。現社名になったのは1970年代初めらしいから、私自身の学生時代までは早川電機工業だった。当時は松下などに比べさえない電機メーカーという認識だったものが大化けして今では液晶で世界をリードする会社に進化したという認識に変わっていたが、創業の頃から新しいものにチャレンジする社風だったということをあらためて認識した。
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秘密兵器3 エアガン(ライフル)

 当家では既に幼児的などという批判も出ているが、まあ還暦を過ぎた身としてはそうした指摘も無理はないと思う。次の秘密兵器はこんなやつである。エアガンというのはかなり規制が厳しく、BB弾の重量や撃つときの初速なども制約を受けているらしい。それもしばしば厳しい方向に見直されているようだ。まあ、とりあえず買っておこうという感じである。狩猟免許を取るときに、空気銃の免許を合わせて取ることも考えないではなかったが、銃は夜間の使用が禁止されており、害獣を追い払う用途には不適当な部分もあるため、とりあえずワナ免許を取った。

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 撃ってみると田んぼの向こうがわ(70m先)には届くから一応使用は可能だが、そんな向こうだと余りショックも受けないだろうから、撃退効果については疑問もある。まだ夕方には時間がある午後の時間帯に最初のテストをやったのだが、そんな時間にもかかわらず野ウサギらしきものがいた。もちろん撃ったが、向こうは素早くこちらは不意打ちのレベル。ショックを与えるどころか、見えなくなったあたりの草むらに打込むのが精一杯だった。今日現地に行った水奉行も、ちょうど同じようにウサギに出会い撃退したらしいが、うさぎはどうやら昼でも我が物顔らしい。

用水管理(7/4~5)

 6/27と7/5のデータを眺めてみた。両日の朝と夕方の水量データを比べてみたのである。
 
年月日(時間)   流入量 1号吸水 2号 3号 全体吸水 流入日量 吸収日量
2009/6/27(9:00)  5.40  1.08  0.84  1.41  5.82   129.60  139.57
2009/6/27(17:20) 4.70  0.70  0.87  1.22  4.87   112.70  116.93
2009/7/5(9:00)   4.80  0.87  0.93  1.35  5.51   115.20  132.35
2009/7/5(17:00)  4.41  0.48  0.89  0.88  3.93   105.80   94.42

平均          4.83  0.78  0.88  1.22  5.03   115.83   120.82
          単位は立米/時                日量は立米/日

 まずは基本的な状況の確認から。
 6/27  6日前に29㎜、3日前に37ミリの雨量
 7/5   7日前に52㎜、5日前に25ミリの雨量
ということで、細かくは異なるが、直近1週間にまとまった雨が降ったということは共通している。これまでの経験では、まとまった雨の後1週間以上は水量がかなり期待できるので、そういう点では似通った状況ということだ。10日ほど前に水奉行が出かけていって泥を浚ってくれたが、その効果が続いているということも当然あるようだ。

 こうした状況下の沢水の量は、5立米/時=120立米/日程度である。一方、田んぼの吸水量は94~140立米/日とバラツいており、平均値に頼ると120立米/日となる。つまり、梅雨などの比較的雨がちな時期なら、沢水で現状の田んぼをまかなえるということだ。田んぼ自体、雨が降った際には通常より多く水をためられるため、出入りの差はかなりの程度吸収すると考えている。

 田んぼの吸水量に注目すると、3号が比較的多めである。先週・先々週とも崩壊箇所からの漏水はあったが、それの影響があるかもしれない。7/5夕の時点では補修が終わっていたし。まあ、崩壊箇所に限らず3号の畦は水を吸うということかもしれない。

 一応田んぼの面積は1500㎡、120立米吸い込まれるとすると、いわゆる減水深(1日の水位低下量)は8センチということになる。ベストは2センチくらいということだから、水保ちは今ひとつということだろう。前にも書いたが、イネの吸う分や蒸発量自体はたいしたことがなく1センチ以下らしい、あとの7センチくらいが底と畦からの漏水分だ。断続運転できるポンプがつけば、毎日の流入・吸収量を予測してコントローラーを制御すればいいということになる。

カボチャ

 田んぼに関わっているうちに、畑の方ではいろいろなことが進行している。横浜の直売所には常連さんがついたようだから売り物を作らなければと勘定奉行(畑奉行)も考えているようだ。そのうちの自信作らしきものがこれ。カボチャが育っている様子をはじめて見たが、何ともおおらかに茎葉を伸ばしている。他の作物や草などがあろうがあるまいがお構いなしである。蕗やワラビなどが生育しているエリアを我が物顔で占領し始めている。それでもいいから元気に育って欲しいものだ。まあ、売り物になる前に自分たちで食べてみる必要があるだろう。

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理科教育の原点 [復刊] 自然の観察

 先週、ずいぶん久しぶりに角で頭を叩いたらこぶができるような本(厚いハードカバーの本)を買った。定期購読中の雑誌「現代農業(農文協)」の広告で内容をみて即座に購入を決定したその本は「 [復刊] 自然の観察」というもので、元々は昭和16年に文部省が刊行したものの復古版だ。終戦後、GHQの手により焼却処分となったらしい。

 教科書ではなく教師の指導方法をまとめたもので、国民学校の3年生を対象に、田んぼや野原に児童を連れだし、何をどう教えればいいかを説いたものである。教えるという言葉が適当ではないかもしれない、知るということよりも感じるということが重要という観点から、感じて自分で考えさせるための指導はどうすればよいか、という基本理念が根底にはあると感じられる。

 開戦の年だから、すでに国中が軍国主義に彩られていたはずで、そんな中でこのような全く関係ない、しかし本来的にはそうであるべき理念に依った本が国家の手で刊行されたことには驚かざるを得ない。中身を見るとまた驚かされる。あまりにも優しく詩的と言っていいほどの語り口で子供たちに(直接ではなく教師の心を通してということになるが)自然を感じさせる方法を説いている。

 私自身は「子供の科学」という雑誌で育ったから、決して理科という範疇とは遠くないのだが、今現在「農」を通じて自然と対処してみると知らないことばかり、この本にふれて初めて子供の頃の知識が自然全体というよりは一定の科学領域に傾いていた嫌いがあったことを再認識した。農場の周りは自然だらけだ。とりあえずこれを片手に自分自身で自然を見直してみようと思う。そのあとは、孫をはじめ農場に来る子供たちにこの指導法を参考にして教えることも考えてみたい。この本の一番凄いところは、自然を教えることが目的ではなく、そのプロセスの中で子供たちが自分で感じ取り自分で考えるという思考力を涵養することを目指しているらしいからだ。久々に衝撃を覚えるような本に出会った。



秘密兵器2 ロケット花火発射機

秘密兵器1はこちら。 当方の場合は50m以上先のケモノがターゲットで、これの有効範囲を超えている。少しじっくり練習しないと使えないということで待機中。

 さて、秘密兵器2についてです。 早く帰れた平日の夜、横浜宅の近所にあるホームセンター(HOMES)に出かけて13?の塩ビ管と部品を購入、こんなものを作ってみた。点火したロケット花火を筒先から落とし込んで飛ばすものである。自宅の農地以外で持っていたら少なくとも職質は免れないようなあやしいものである。
 筒先の反対側には蓋をして火が出るのは防いでいる。T字形の下向きの部分にはエルボー(直角の継ぎ手)を前に向けて取り付け、花火の火が目標側に吹き出るようにしてある。また、この部分にはねじ込みの蓋をつけられるようにもした、推進力向上を図っている。

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 今回はチャンスに恵まれなかったが、試しに発射してみたところでは、ロケット花火が不良でない限りはかなり効果がある。田んぼのエリアをはさんで70m位向こうからケモノたちの出没起点となる山が始まっているが、十分そこまで到達する。手持ちの場合はその手前、40m位先の田んぼに落ちる程度だったのだが。最も飛んだものは、山も頂上にある双子杉のてっぺん当たりまで飛んだから、敷地内の害獣追い払いようとしては役に立ちそうだ。今のところ塩ビ管の強度で全く問題がなさそうなので、ガス圧を逃がすためのネジ蓋は開けていない。念のためにガムテープでも巻き付けてみようと考えている。

田んぼの中央通路

 田植えの時にど真ん中の一列を抜いてみた。苗が小さいときは目立たず無意味かとも思ったが、育ってくるときれいに通路ができてくる。今週末もあわただしかったが、1号田んぼの草取りはやっぱり必要だった。水はそれほど浅くないのだが、それでもついに水面から顔を出す草が現れた。きっと「こなぎ」というやつだと思う。両側の畦からとこの中央通路からそいつ等を掻き取るという作業をやたのでである。尺角植えだから芯間で30センチはあるはずだが、分けつし始めたイネは隣との空間を詰めてきている。いざとなればそこにも足を入れるが、こういう60センチ空間があるとかなりやりやすい。
 前にもふれたように米ぬかを撒く時期が影響していると思うが、他の田んぼにはほとんど草が発生していない。いまさら草には効果がないだろうが、4枚の田んぼ全てに再度米ぬかを撒いてみた。どちらかというと生き物(イトミミズ、ミジンコなど)対策である。それと何も肥料をやっていないイネにも少しは利くだろう。
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水中ポンプの設置について

 自分でやるのでは予定通りいかないようなので、いつもの農機具屋さんに水中ポンプの設置を依頼することにした。今週は土曜日が農機具屋さんの休日ということもあって、金曜日にこちらが休暇を取り耕運機の引き取りをすることにしたが、そのついでにやってもらうという方向で調整している。水中ポンプの写真を撮り忘れたが、製造は20世紀のようだが未使用品ということで見た目は大変きれいである。配管類は自分で揃えたつもりだが、電気関係を忘れており足りないかもしれないケーブルの不足分とプラグ類をついでに依頼した。かなりの高低差があるため、能力がどれほどかは気になるところだが、本来の計画通り1週間タイマーと組み合わせれば、平日不在でもかなり細かい水管理は可能になるはずだ。川水の揚水については、既存のポンプの能力や限界などを、よく調べずに再利用するなどで随分回り道をしたと反省している。ただ、沢水を主としてやっていくことが基本になるだろう。

落花生の移住

 土曜日に隣の先生から落花生についてアドバイスがあった。葉のうちから食べられているくらいだから、実がなったらよってたかって食べられてしまう。屋敷側の畑(ジャガイモのあと)に移植したら、というものである。
 こっちは、午前中畦の復旧をやって疲れているように見えたらしく、「手伝ってやるよ」というありがたい言葉。さっそく落花生畑の山側(食害も山側が多い)の半分弱を掘り起こし、ジャガイモのあとに移植した。

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 先生からは、今の落花生畑の場所はずっと何も植えていなかったから、草取りも大変。今年は除草剤を撒いて耕すということを繰り返し、来年から始めたらというアドバイスもあったが、田んぼの上に位置するし、どうも除草剤は撒けない。時々耕すという方だけやってみることにしよう。

3号田んぼ、水漏れ復旧

 3号田んぼの前科持ち畦は前週末の日曜日(6/28)の17時台に10㎜/時、18時台に16.5㎜/時の降雨があり、ちょうど帰宅時だったがその頃に決壊したと見られる。以降、ほぼ1週間決壊した状態となっていたが、完全に干上がっていたわけではなく、イネについてはほとんど問題がなかったと思う。決壊箇所は、土曜日の午前中に修理をしたが、実は日曜日になって再度漏水していた。土嚢の隙間に水の道ができているのだと思われた。

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 仕方なくまた緊急修理である。畦の土は水を含んでズブズブの状態で、そのまま固めるわけにもいかない。窮余の策で田んぼ側(内側)に土を盛った。内側にも土嚢も積んでいたので、それをかわすと、半円形のステージのようになった。稲の穂が実って黄金色になったらここにイスでも置いて感慨に耽ってもいいと、のんきに考えたりしたが水は止まらない。結局畦シートを土の形に合わせて打ち込み、土をさらに盛って踏み固めるという作業を繰り返した。畦シートの田んぼ側にも土を入れたが、浅かったり深かったりで、漏水の原因もこのあたりにもありそうだと感じた。

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 一応夕方には漏水が収まったように見えたが、安心はできない。1週間干上げてみるという対策もあったが、先週の一週間に続き水を減らすことになるし、完全に干上げさせるには1週間では不足だろう。中途半端にやるより、稲刈りの後に完全に乾燥させて修復する方がよさそうだ。
 土曜の半日と日曜は半日以上、土を掘って一輪車で運び、それをおろして踏み固めるというきつい作業の連続だった。さすがに体脂肪を費消し、体はどんどんすっきりする感じである。(半分やけくそ気味)

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ポンプ交換の準備

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 結局3号の畦対策に追われ水中ポンプの設置までに至らなかったが、配管材料などの準備は進んだ。土曜日に耕運機を持ってきた農機具屋さんにあらましを聞いたが、これが参考になった。古いポンプからは「ライト管」という塩ビ管の一種が田んぼ側まで上っている。これをポンプに近い適当なところで切断し、水中ポンプからそこまでは蛇腹(内側は平滑)状のパイプで結ぶことにした、約12m位。次は継手である。ライト管は安いのだが付属品的なものは少ない。結局連結用の継手をVU管の75ー50変換継手に入れ、そこにタケノコ型の継手をはめ込むという複合部品を自作した。かなりの圧力はかかるはずだが大丈夫だろう。まだ梅雨だから沢水も元気である。梅雨明けには間に合いそうだ。

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よかった⑨ 素晴らしいご近所さんたち

 一応これで一段落という感じだが、田舎暮らしをする上でとても大事なこと、それはご近所さんである。何も知らない都会の人間が突然やってきて、常識はずれの農業を始めているわけだが、とにかく親切でいろいろ教えてくれる。こちらは週末だけだから、コミュニティに入れてもらえているとも思いにくいが、実際には皆さん親切だし全く距離が感じられない。本当にあるがままに受け入れてくれたと感じる。周りの皆さんは、ゼロから開拓してきた人あるいはその子供という立場の人たちだ。10年前の農地を復活させようと言う我々に共感を覚えてくれているんじゃないかと期待もしている。よく来てくれたという感想も聞こえてきたことがある。しかし、高齢の方がほとんどである。我々は若手とみられているようだが、地域の皆さんの役に立てることはないかと常に思っている。

直売所便り(7/6)

明日は、いつも通り10時頃から開店です。
商品は次のようになります。
    野蕗
    インゲン
    ジャガイモ・メークイン
    ジャガイモ・キタアカリ
    キュウリ
    

よかった⑧ 農地もたっぷりある

 登記上の農地は4,300㎡(1300坪)、うち三分の二を田んぼ、残りを畑に振り分けた。通路などを除く正味の田畑はそのほぼ半分くらいだと思う。ありすぎても困るし、少ないのも物足りない。いまのところ、そのどちらでもないからちょうどいいと思っているが、これはまだ評価する段階ではない。ただ話がずれそうだが、田んぼを造りイネを育てることができたのはとてもありがたい。これこそありすぎても困るし少ないのも物足りないというものだが、やったこともない素人が挑戦するのには最適だと思っている。まあ、イネづくりについては、農地の広さだけでなく水や土といった色々なものが絡む田んぼという複雑な装置が必要。これができるということはラッキーだった。

よかった⑦ 家の敷地内に農地がある

 これは実に都合がいい。比較検討物件の中には、一キロほど離れた田んぼを借りられます、というようなものもあったが、農業機械や道具などの出し入れも簡単、おいたままでも大丈夫、収穫物の取扱いも楽。
 田んぼをやってみて、田んぼを見回る楽しさを実感した。朝起きてからまず見回り、寝る前に最後の見回り。玄関をでて数十秒で田んぼに行けるし、蕎麦を茹でながらネギを取りにいける。大雨の時も何度でも見回りにいける。
 ということで、これは満足度が高い要素だった。ただ、この条件を満たす物件は比較的少ないと思う。

悪かった点② 駅や町から遠いこと

 これは元々覚悟していたから、強いていえばに近い。
 現地への足は車に限定される。水奉行はアクアラインを利用できないスクーターだが、それでも何とかなる。電車からタクシーを乗り継ぐという方法はなくはないのだが、最寄りの駅(小湊鐵道上総中野、外房線安房小湊)までいくのがそもそも大変である。それと、これも覚悟の上だが、いくつまでここに住めるかというのは考えておかねばならないだろう。あと15年くらいは車を運転できるとは思うのだが。
 買い物も不便なことの一つだ。週の後半にはカミサンが横浜のスーパーで食料品などを買って週末に備えるようなシステムにはなっているが、常時住むとなれば、時々街に出てごっそり買い込むといったことが必要になるだろう。それから、毎週のように鴨川のホームセンターに行ったりしている。農業資材関係は色々必要になってくる。昼間は作業時間としたいから、夕方早めに終わらせて駆けつける感じである。
 まあ、今のところは横浜とのいったり来たりだし、車の運転は全く問題ではないけれど。

よかった⑥ 自宅からの時間的距離が近い

 農家の継承シリーズは大体終了。少し視点を変えてみよう。

 追い風が吹いて、アクアラインの料金が千円になり、更に八百円まで下がろうとしている。土地購入時は、通勤割引(千五百円)を使うつもりだったが、それが半分近くになるのだから毎週往復する身には大変に助かる。というのは本題ではない。

 横浜市中区の自宅からアクアラインを経由すると、のんびり走っても一時間半、今までの最速は1時間5分だった。本当に近いのである。購入検討時には山梨や茨城なども対象にしたが、横浜から中央高速八王子まででも一時間半以上かかるわけだから勝負にならない。千葉エリアも、アクアラインを活かせない北部や九十九里エリアなどは、東京を横切る分時間がかかるし、渋滞に邪魔される可能性も高い。圏央道木更津東を出ると大多喜町会所までは渋滞などあり得ないし、信号も数えるほどしかない。まだ仕事は続けるし、母親のいる横浜を平日の拠点とせざるを得ないが、あっという間に戻れるのはありがたい。逆に、そんなわずかな時間であれほど「田舎」感たっぷりのところに行けるのも素晴らしい。

 完全に移住してしまうならかまわないかもしれないが、二住生活をする場合はもちろん、親や子供の居場所と離れる場合、時間距離は重要な要素だ。
 慣れない道は時間がかかるものである。寄り道や待ち合わせなどにより、正味の時間はわかりにくい。意外な近道があるかもしれない。高速代は今のところは比較的大きな出費になる。比較検討の場合にはきちんとした調査が必要だ。

耕耘機購入(予定)

 いつもの農機具屋さんが、中古の耕耘機の情報を持ち込んでくれた。本日は顔見せ。小型だが比較的馬力(6HP)がある。カミサン用と考えていたからちょっとやらせてみたが、やっぱり取り回しには苦労していた。結局私が耕耘係になるようだ。ウルトラポチよりも小回りがきく分使い道がある。ギアがバックに入らないというトラブルがあったため、チェック修理後の納品となる。畝たてができるオプションも注文した。

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畦の修復2

 全く前と同じ場所で、同じように崩壊していた。慣れたといえば慣れたのだが、繰り返しというのはつらい。土嚢袋を持ち出してきて土を詰めるのだが、防獣ネットを張ってしまったから土を取る場所が限られてしまった。一応10枚の土嚢袋を全部使って何とか修復した。今日の夕方は、ポンプ用のパイプなどを買いにカインズホームに行ったが、土嚢袋は50枚買ってきた。もう使いたくはないんだが。

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よかった⑤ 農家継承(その他)

 それは家・施設や道具といったハードウエアに留まるものではない。植物も周到に考えられていた。ワラビや蕗などの山野草類、ランなどの花、お茶や梅などの果樹・樹木類、昔の農家の生活に役立っていたと思われるものがそっくり残っていた。大量のタケノコが採れる竹藪もそうだ。
 BLOGでは何回も書いているが、清澄ミツバツツジもその一つといえる。敷地内の山の斜面一杯に植えられているし、向かい側の山(先代さんの持ち物、当方は購入見送りでまだ販売中)は、山全体が清澄ミツバツツジだ。先々代さんの頃はこれが十分売り物になったらしい。ただ、こちらの山のものは過密状態で花もほとんど咲かないため、来春までには何等かの手を加える必要がある。

よかった④ 農家継承(水)

 生活と農業に絶対必要な水については、色々な仕掛けが用意されていた。まず最初が井戸である。水道はないから生活用水は井戸に頼らざるを得ないが、現在の居宅内の水は40mくらいの深さの井戸からのものだ。入居時にチェックして飲用に適していることを確認済。
 もう一つ、▲6m位の浅い井戸がある。これは使われていなかったが、入居時に独立した水栓をつけポンプも動くようにして、収穫物や道具、長靴を洗ったりする雑用水に利用している。地表部に穴があり、ゴミなどが落ちることから飲用にはしていないが、簡単には涸れるようなものでもなさそうだし、穴に蓋をする形で手動ポンプ(ガチャポン)をつけ、非常時にも使うことを考えている。
 次は沢水だ。100m以上離れた山からパイプで引いてきている。先々代さんが設置したもの。天候の具合には依存するが、4枚(1500㎡)の田んぼの水を今のところ賄えている。取水口やパイプのトラブルがかなりあるが、整備すれば有用性はもっと上がりそうだ。今のところ、野菜を洗ったり泥で汚れた機械や道具をざっと洗うことにも使っているが、基本は農業用。
 最後は川の水だ。敷地の端は養老渓谷の源流に接しており、先々代さんは稲作用にポンプを設置して揚水していた。これから梅雨が明けてイネの成長期に入るため、沢水で不足する分はこれで補充する予定。古い昭和40年代のポンプが一応使えたが、能力不足と使い勝手の悪さからポンプ交換を準備中である。
 ということで、4種類の水を色々組み合わせて農業及び生活をする環境である。農業を含めた生活全般を見渡すと、水に関する工夫の結果を引き継ぐことができた、これはとても大きい。最大の遺産といってもいいと思っている。

早くやってきて良かったことと悪かったこと

3号田んぼの畦に問題発生」で書いたが、先週危ないと思っていた3号田んぼが気になって今晩からきたのだが、やはり再度決壊していた。

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早く来ても徹夜で修復するというわけではないが、やっぱり不測の事態はあるもんだな。半日くらいはこの対応に追われそうだ。

それで、いいこともあったのでそれで我慢することにした。
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きっと何だかわからないと思うが、蛍である。どこかにいるんじゃないかな、川の方に往けば見られるだろうか、などと考えながらきたのだが、カミサンが家のすぐそばで光っている蛍を見つけた。軒下の草むらの中で光っていたのである。点滅ではなく光りっぱなしだった。大きさから見てヘイケボタルではないかと思う。田んぼの見回りもかねて一通り探してみたが、今晩のところはこの1匹のみだった。、

悪かった点① 害獣と害虫

 なんだい、いいことばかりじゃないか。自分の買ったものを自慢しているだけじゃないか、といわれそうなので、今度は悪いところ。

 農場のある場所「会所」は、ある意味では人間の住むエリアから一歩自然界に踏み込んだようなところかもしれない。日々の農作業の時はブヨや山蛭とつきあわねばならない。ブヨは清流の副産物だし、蛭は鹿が持ち込む。私自身は、蛭にはすっかり慣れたし、ブヨにはつきまとわれないが、他の奉行たちはそれぞれ手を焼いているかもしれない。まあ、害虫はちょっと厄介な要素である。

 害獣とはすでに臨戦態勢にある。イネの苗や大豆の芽を食われたり、今のところは鹿の食害が先行しているが、イノシシも猿も身近にいて我が物顔である。対策を講じながら作物を作っているが、農業という面からはなかなか侮れない敵である。

 ただ考え方によっては、彼らと対峙するのはなかなかに面白いゲームでもある。防御ネットを張り巡らせ、スリングショット(いわゆるパチンコ)やロケット花火を用意しているし、最終手段としては狩猟免許取得済みだし、もうすっかりそのゲームにはまっているといわれても、即座に否定はできない。
 実は、この前ホームセンターに行き、13ミリの塩ビ管を買ってきた。ロケット花火発射装置を作るのである。また、6ミリ径のBB弾を発射できるエアガンもそろそろ送られてくる。農作業の時・見回りの時、手が何本いるのだろう。

よかった③ 農家継承(住まい)

 居宅は昭和27年築の建物だが増築改修はされており、先代オーナーさんが比較的最近に手を入れてくれていたこともあり、ほとんどそのままで使えた。一般的には、トイレを水洗にしたり厨房を現代的にしたりで、最低百万円~数百万円といった費用が必要となるが、こちらは傾いた門扉の取り替え、納屋の屋根葺替え程度と最小限で済んだ。
 広い廊下と雨戸のある家である。屋根の懐も大きく、これまでの冬から初夏にかけては過ごしやすいと感じる。アルミサッシには交換済だが石油ヒーターを炊くだけで結構暖かい。横浜のRC造の家よりもずっと快適な冬だった。これから後半、夏の暑さはどうだろう。久しぶりの和風住宅だが、なかなかいいじゃないかと言うところが現在の感想である。

よかった② 農家継承(施設と資機材)

 敷地内には27坪の納屋があり、その中には現役の小型トラクター、田植機、運搬車などの農業機械(バインダー・ハーベスタは未確認)が収まっていた。それから鍬・スコップなどの農具、シートや育苗箱などの農業資材、いるものは全てといってよいほど揃っていた。先代さんは農業をやっていなかったから、全て先々代さんの遺してくれたものである。買わなくてもいいという経済的メリットももちろんあるが、問題というものは突然発生するのが普通であり、そうしたときに納屋に行って見回せば何かしら役立つものがあるというのはとてもありがたい。何しろ最寄りのホームセンターまで片道30分である。お金もさることながら時間や手間を考えると一層価値がある。

よかった① 農家継承(全ての要素が詰まっている)

 田舎暮らしならこういう要素があるだろう、というものはすべてあるといっても大げさではない。敷地からして、田・畑・竹藪・雑木林・杉林・川がある。それも、なかなかよい配分で揃っている感じだ。すごいと思うのは、元々一面杉林だった土地を開墾した結果が今につながっているということだ。先々代さんの仲間・友人という方の話を聞いたことがあるが、一本ずつ切り株を取って平地を作るという気の遠くなる作業をからはじめ、開拓民の苦しい生活がずっと続いていたそうだ。電気が入ったのは昭和38年、それまではランプの生活。今も昔も最寄りの駅まで8.5キロ、車以外に交通手段はないところである。その方は乞食の生活と表現していたが、本当に大変だったろうと思う。
 そんなところにこのような優れた田舎暮らしのシステムを作った人がいたことは驚異であり、尊敬に値する。

良かった・悪かった・整理の前に

ちょっとまとめた言い方になるが、
農家の生活そのものを居抜きで引き取れたということが「よかったこと」の太い背骨である。
終戦直後の開拓時代から全てを作り出した先々代さんが土地建物を手放したのは約8年前、
その後を引き継いだ先代さんは単なる別荘利用で、農業的なことはほとんどやらなかった
ようである。
田んぼの形は見る影もなく単なる草原になっていたが、先代さんは何もしなかったわけではなく、
農地部分については近所の人に頼んで草を刈ってあり、宅地周辺については植木屋に頼んで
樹木類のメンテをやらせていたから全体的にはきちんと整備がなされていた。
そのため、先々代さんの生活システムがそっくりそのまま動体保存された形になっていた
といっていいだろう。特に農地の草刈りはありがたかった。10年くらい前に田んぼをやめた隣家の
状態はススキの大株がびっしり生えた野原である。そんな状態から田んぼを作ったら
きっと今年は間に合わなかったかもしれない。

そんなまとめから、具体的なよかった点をあげていこう。

1219乗り込む前の敷地

農場のよかったところ・悪かったところ

 ちょっと無謀な話でもあるが、この物件の購入を決めるまでに2回しか見に行かなかった。1回目は仲介業者さんの案内で昨年の11月末に見に行っている。そのあとすぐに購入申込書は送っており、金額などの条件交渉に進んでいったのだが、並行して翌週か翌々週に2回目、この時は近所の人の話を聞いてみようかということで出向き、今まさに先生のような隣家のおばあちゃんと話をしたり、同じ「区」の皆さんがやっている蕎麦処「樅の木庵」に行っていろいろ聞いてみた。そのときも印象がよく、そんな中でいつの間にか決まったような気がする。情報としては、色々な業者さんがネット上で出している物件紹介程度。2回目は敷地内に入れず、外から見ただけ。家はともかく、3000坪もある敷地はほとんどみることもできていなかった。

更にこちらが案内を頼んだ仲介業者さんの説明の中には、次のような文章が入っていた。

    最初に言っておきますが、
    野生動物(鹿、猪、ヒルなど)が出ます!

    都会ではあり得ないでしょうけどね。
    しかも携帯電話(NTTドコモ)も圏外です。

    まあ、それだけ奥深い田舎ということ!

    誰だって、「こんな田舎の山奥で暮らせるの?」
    って不安に思いますよね?

    でも実際に暮らしている方がいるのでご安心ください!
    
これはどう読んでも勧めているというよりは、「よく考えた方がいいよ、俺知らね!」という感じで、「ご安心下さい!」といわれても、どちらかというと不安がつのる感じである。カミサンなどは、契約するまで、決済するまで、入植してからも多々懸念があったらしく、何度も再考を求められた。これに支払うお金は捨ててもいいという覚悟があるのか、とも聞かれたような記憶がある。彼女がようやく、これは結構よい買い物だったかもしれないと思い始めたのが1ヶ月くらい前ではないだろうか。だから、当分の間「仕方がないから亭主の酔狂に付き合うか」、という感じだったと思う。
 比較的脳天気な私としては、決めたあとは一気に色々考えて、思い浮かんだ計画を形にしてきたわけだが、このBLOGを読んでいただけばおわかりになるだろうが、まさに痛快である。色々な問題は降りかかってくるから、それなりに対応には追われるのだが、毎週末は楽しくてしょうがない。ということで、一体どういうところがよかったのか悪かったのかということを整理してみることにしよう。

以下、何がよかったか、何が悪かったか、を順次書きだしていきます。

1219田んぼができる前
    購入当時の田んぼ予定地。これから作るんです
 

七月に入った

 1月末が入居だったから、5ヶ月が経過したことになる。その間毎週末は現地に入り労働、特にGWを挟む2ヶ月余は田んぼの関係で息つく暇もなかったが、ここへきてようやく余裕が出てきたようである。当分の間、若干の予定の仕事と何か問題が起きたときの対処で、比較的のんびりと週末を過ごせればいいと思っている。まあ、実際にはそうならないと思うけれど。
 しかし、乳幼児のような苗を一本植えただけのイネは、かなりたくましくなって分けつもし始めている。消えたと思った落花生もちゃんと雑草の間で自分の足場を作っていた。若干の手助けでみんなたくましく育ってくれることを期待しよう。何しろ農薬や化学肥料をやるようなよけいな親切はしないんだから。

ところで、
月曜日の横浜直売所にこられたお客さん(当然近所の方と思われる)が、半年と少し前の我が家のように毎週のように田舎暮らし物件を探して見に行っているという話をされたらしい。千葉が多そうだが、福島や茨城も対象エリアということだ。ここのURLを記載したチラシを持ち帰られたたそうで、あるいはもうごこの読者かもしれない。
このBLOGは、この場所が決まり具体的な検討を始めた頃から始めたのだった。選んでいる頃やこの物件の検討をしていた頃の話はそれ以前だった。いろいろ振り返ったりして、探しているときや実際に入居してからを比べながら整理してみるのも意味があるかもしれない。


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    横浜直売所 早めに帰宅したら、まだジャガイモが並んでいた

浮き草発生

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 3号田んぼはいろいろ波乱含みである。畦から水が漏れているのだが、ちょうどそのあたりに浮き草が群生している。アゾラという名前らしく、除草剤を使わない田んぼに出るものらしい。まだ一部だが、これが広がっていくと光を遮断するため、雑草を抑える働きがあるらしい。天気がよいと田んぼの水温もかなり高くなるし、その抑制のためにももっと画期的に増やしたいものだと思う。

蜘蛛の巣盛り

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 今まではそれほどではなかったと思うのだが、一斉に蜘蛛の巣が張られている。フェンスの10センチ角程度のネットなどは、手頃なサイズが好評なのか、まるでマンションのように巣が並ぶ。梅雨の湿った空気が靄になっているが、蜘蛛の巣にも湿気がついているようでなかなか綺麗である。

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 地面にも種類の違う蜘蛛が巣を張っている。蜘蛛は害虫を食べてくれるというので、特に田んぼ周りでは大事に扱ってきた。

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房総で百姓やってる...

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