定年後・田舎作って・コメ野菜

定年に到達した2008年末、房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。穫れた作物は横浜の家の玄関先で販売、配達もやっていたが、古希を迎えたこともあり、2019年春に毎週の直売をやめた。不定期の直売と宅配便利用のコメやイモ類の販売に移行している。

2009年08月

近所のブドウ狩り

 大多喜町の会所北側に粟又というエリアがある。粟又の滝という紅葉の名所があるので、あるいはご存じの方も居られるだろう。その一角、県道178号線沿いに「ブドウ狩り」という看板があることは少し前から認識していた。土曜日に勘定奉行が寄ってみようというので、立ち寄ってみた。ビニールハウスではなく温室が並ぶ一角に駐車スペースの案内があり、車を駐め「ブドウ狩り」の矢印の方向に進むと、アルジらしき人が出迎えてくれた。
 こちらも、いってみれば同業者のようなものだから、さっそく色々な話が始まる。そこのオーナーさんは5年ほど前に定年を迎え、横浜の栄区から房総に転身し、勝浦に本拠地を構えて粟又と一宮に農地を得て農業をやっているらしい。ご主人は粟又と一宮で温室ブドウ、奥さんは勝浦で畑ということらしい。それにしても立派なブドウである。全く経験はなかったらしいが、5年でこんなものを作れるとはなかなか素晴らしい。ときどき顔を出すことにしよう。

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    巨大なブドウ 甘い!

雨台風の襲来

 大多喜町会所は大雨だったようだ。24時間雨量は100ミリを超えたらしい。直ったばかりの川水揚水システムは、また2週間ほど出番をなくすだろう。代わりに、沢水取水堰周りの整備が来週の仕事に加わってきた。しかし、はじめたばかりだから一般の年との比較もできないのだが、今年は沢水に随分頑張ってもらっている。農事用電力の基本料金は1500円/月程度(3KW契約)だが、1KW当り9円前後の従量料金は、今までの累計でも5000円も払っていないんじゃないかな。
 一昔前以前の先々代さんは、かなり高い米を作っていたという話もあちこちから聞こえてくるので、例年ということになるともう少し電気代が嵩む可能性もある。もっとも、ランニングコストはそれほどかかっていないが、農事用電力の引き込みやポンプ・配管の整備にかけた投資額は既に30万円程度になっているから、これと収穫量(400キロ以下)を見比べれば高い米には違いない。
 しかし、田んぼというシステムを何とか軌道に乗せることができたことは、本当にうれしい。このところ獣害対策に注力してきたが、台風という自然の脅威にはあまり備えをやっていない。一応水対策はやっているが、風による倒伏や柵の倒壊については、そうならないことを期待するしかない。この1週間はじっと耐える期間である。
 

ワナを仕掛けてきた(2組)

 実は土曜日の日に昼寝をした。お昼を食べたあと、昼一番に来る予定の電気屋さんを待つ間、涼しい風に誘われてゴロリと眠ったんだが、到着は2時半となり昼寝予定時間は大幅に伸びてしまった。翌日曜日は雨に降られて早上がりしたし、そんなことで今回の週末の仕事量は今までで最も少なかったんじゃないかな。そんな中で、電気柵の機能確保の仕事とワナを仕掛けることは何とかやってきた。日曜日に架設した2つめのワナの様子を披露しておこう。

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 塩ビ管のパイプの中に、螺旋のスプリングがぎっちり詰まっている。このバネの収納には随分な力が必要だった。このパイプ(30cm強)を土の中に垂直に埋め、踏み板に直結した留め金でスプリングを押さえておく。踏み板が踏まれたら、バネが解放されて踏み板を囲む形に置いてあったワイヤーの輪っかが締まる仕掛けである。

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 パイプを収める竪穴は、納屋に転がっていたパイプを利用してあけた。木槌で打込み、それを引っ張り出した跡の穴を使うのである。仕掛けたあとは、周辺の枯れ草などを上にかけてカモフラージュしたが、この辺は全く素人くさい仕事だ。ただ、台風で大雨が降るので臭いなどの人の痕跡は消えるだろうと期待している。
 昼寝の時間が多すぎて、2台とも弾かせたりはしていないので、うまく動くのかどうかは自信がない。次の週末は、一応楽しみということにしておこう。

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    実はワイヤーを固定するのは自分で打った杭、これはちょっと心配(イノシシだと)

電気柵は雨の影響も受けた

 会所では朝から雨、ちょっと気になって電圧を測ったところ、1000Vのランプまでしか点かない。やっぱりそうか、というところだ。海苔網(上に張ったもの)とワイヤーはなるべく離したつもりだったが一部で接触しており、網がぬれたことにより漏電が発生したものと思われた。大体においてワイヤーに接している部分は垂れ下がっている海苔網の下の部分だから、一回りして網の途中をつまんでたくし上げるようにした。
 この作業の結果、電圧は3000V以上に回復した。高圧の電気はかなり神経質なものであることを再認識した。が、いろいろ繰り返すうちにポイントは解ってくるように思う。充電電池は自動車用の鉛蓄電池だが、先週末の12.57Vから12.40Vに低下していた。この程度であれば充電の必要はなさそうということで見送った。

ハザがけ

 好天だった昨日は、あちこちの田んぼでコンバインが稲刈りをしていた。田んぼの中にポツンとシートをかけられた箱状のものがあるのは、次の出番を待つコンバインなんだろう。当方は、元からあったバインダーとハーベスターを、もう少し新しい中古機への更新を検討中だが、どうも時代遅れかもしれない。
 しかしどうせなら、バインダーで刈り取ってハザがけして天日干し、というやつに挑戦するのがいいだろうと考えている。今日は降り始めた雨が台風の影響で本降りになるというので、早めに出発して帰ってきたが、途中でハザがけしている田んぼを見かけた。車から降りて写真を撮ってこれから研究である。e9b5bfb7.jpg


やっぱり竹を切っておく必要があると思うが、当家は孟宗竹だから切った竹をがけから上げてくるのが一苦労だろう。
 できれば刈り取ったあとの田んぼに干したいんだが、害獣は平気だろうか。電気柵とワナの効果で答えが見えてくる。あと一ヶ月の間にやることはいろいろある。

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侵入ウサギ

 昨夜、何度も見回りをしたうちの最後の見回りの時に、田んぼエリア内でウサギ(成獣)を見つけた。一番北の畦にいたのだが、用意していたパチンコを構えて近づくと、4号田んぼの中にジャブジャブ入ってしまった。周りから照らすが、一番密度が高く大きい田んぼだから、光も届かずに見つからずじまい。朝未きの4時ごろに目が開いたので再度見回りに行ったが、もう何もいなかった。田んぼエリアについては、道路側と屋敷側以外はほぼ完璧に囲ったつもりなんだが、一体どこから入ったんだろう。不思議である。
 

ポンプからの揚水パイプ

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 田んぼの水は、4号田んぼの水位が5cmほど下がっていたのみで、1~3号は沢水のみでまかなえていたようだ。かなりの大手術だったらしい農機具屋さんの直したパイプを確認し、ポンプのスイッチを入れた。快調に水は出ている。一応、3時間/日の設定にしてみたが、今日の分でほぼ満タンになった。
 
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ワナについて

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 一昨日、荷物が到着したときに手こずったコイルスプリング型のワナは、会所にきて電信柱にくくりつけて押し込んだら、何とか収まった。こちらのワナは40cm程度の縦穴を掘る必要があることから、今日は架装を見送り、もう一本のワナのみ架けた。
 

電気柵改良順調

 大体計画通り、トタンのすぐ上にピンチをとめていき、ワイヤーを通してつないでみると、電圧5000Vのネオンランプまで点灯するようになった。山の麓側全部のワイヤー(1段)をつないでも電圧低下はない。概ね狙い通りだ。
 先週の1週間、柵内に獣が入った形跡は見つからなかったが、電圧が上がったことで更に防御能力は上がったと思われる。明日は天気が悪くなりそうだが、できれば上の段のワイヤーも張っておきたい。

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   見にくいが、パイプ(トタンの上と最上部)にピンチをつけてある
   これにワイヤーを通す。

資材購入

 今朝の時点では帰りにホームセンターによって適当な絶縁機能部品を買うつもりだったが、朝の検討結果により百円ショップに方針転換。帰宅する経路で一番大きい百円ショップは伊勢佐木町のダイソーなので途中下車。伊勢佐木町もマツザカヤが店を閉めたから、ぽっかりと暗い部分ができてしまった感じがある。

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 ユニクロの上にあるダイソーは4フロア600坪だから大型と中型の間といった規模の店だ。予定通りピンチ売り場に行くが、掴む部分の大きさや強さなどを吟味するとなかなか悩ましい。結局20分くらいかけて竿用のピンチ(12個入り)を選び、あるだけの7袋購入。あとは、電撃発生器のバッテリーカバーにするバケツ、スリングショットの弾になるビー玉などなど、なんと害獣対策資材の多いこと。
 結構買ったようでも2000円しないのは百円ショップのいいところだ。ちょっと驚いたのはこのお店、レジの時にバーコードリーダーでなぞっている。とうぜんレシートにも買ったものが表示されるが、百円ショップでは始めてみた。在庫管理や商品発注にはこれがいいのかもしれないが、いよいよダイソーも情報面の強化を図ってきたみたいである。なにしろ、ビー玉はメタリックタイプを買ったというどうでもいいようなことまでレシートをみればわかるんだが、必要なのかねえ。

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揚水パイプ修理

 田植えと稲刈りのシーズンは、農機具屋さんたちは大わらわらしい。それはそうだろう、あっちこっちでうまく動かない機械や予想外の事態が発生するだろうし、どこでも兼業の仕事の休みに片付けるといった状況だし、天気が変わらぬうちにという感じだろうから、休みもなしで飛び回るんだろう。そんな状況の中で、パイプの修理をやったとの連絡が入った。もともと向こうにお願いした仕事の手直しとはいえ、ありがたい。
 
 今回のパイプ継手が外れた状況を考えても、やはり水理学的な素養は必要だとあらためて思いはじめた。そういえばそんなことは前にも感じたことがあるぞと検索すると、4月頃の「配水計画検討中」にまとめてあった。この頃はユンボを借りてやっていた田んぼの造成が一段落した時期で、田んぼ間を結ぶ用水の配管を検討していたときだった。実はここでの決定に問題があり、結果的に3号の畦が決壊するという事態になってしまったことは以前からの読者の方なら覚えておられるかもしれない。このあたりについては「畦崩壊の原因を調べる」のように分析して現在は手段を講じているから一応対策済だが、川からの用水経路配管については依然として問題は潜んでいそうだと感じている。
 塩ビパイプの継手は、接着剤を利用することにより一体になるように設計してあるというようなことを読んだたことがあるが、今回はそれを簡単に引っぱがしてしまうほどの圧力がかかったようだ。確かに高低差20m以上の75㎜ライト菅に充填された水が逆流するときの圧力は大変なもののはずだ。たまたま見ていたが、継手が外れて噴き出した水の勢いは、防災訓練の時に見た消防用ポンプの出力を軽く上回っている感じだった。管径が75ミリから65ミリ、更に50ミリと急激に小さくなるなかで、かなりの高圧になったことが高圧→継ぎ手はがれの原因だろう。
 ちょっと前に、崖上の揚水配管が割れたこともあったが、これは最高地点より田んぼ側の配管が垂れ下がっていて水が抜けないところへ水が下がるときの強烈な負圧が働き、それが繰り返されたためにライト管という比較的薄い管が耐えきれずに割れてしまったのだった。その延長で考えると、どこかで少なくともVU管に換え径もなるべく揃えるような改良も必要になる可能性がある。また、沢水経路の配管も今のままでは具合が悪い。それにつけても、水の流れについての常識は必要だ。
 以前ちょっと触れたこともあるが、農業という立場から水理学などを解く学問=水文学というものが勉強の対象としては適当という気がする。ということで、こんなHP[BONO's page]に一度注目したことがあった。やっぱり少し勉強してみるか。
 
 

絶縁性をあげる高圧ワイヤーの支持方法について

 いろんなことを反芻してみると、ワイヤーをネットに絡ませればいいというのはかなり安易な考えだった。このやり方だと、一応絶縁性はあるはずのビニロンのネットではあるが、百メートルある網の、縦糸との接点だけでも1万カ所というようなオーダーだし、線状に接触しているところもあるからワイヤーと接触する箇所は無数にあるといっていい。数千Vの高電圧だからリークする電流の総和は馬鹿にならないだろう。
 と考えると、少ないポイントでワイヤーを支持する方向で見直す必要がある。電気柵用の碍子も売られているが、当初は網に絡ませればいいだろうと安易に考えていたからよく調べていなかった。今は選んで注文している時間がない。いつもそうなんだ。今朝も電車の中で考えてきたが、プラチックの洗濯バサミがいいんじゃないかと思いついた。柵の支柱は一部に8分の晒し竹も混じっているが、基本は21ミリ径の農業用ポールである。これの適当な高さの部分をピンチで挟み、ピンチの穴にワイヤーを通せばいい。これで支持箇所数は30程度に激減する。場合によっては、ピンチをポールに接着したり、あるいはさらに絶縁性の高いものを挟んで性能を上げるということも可能だ。ピンチとワイヤーを結束バンドでつなぐとさらに絶縁性が高くなるかもしれない。このあたりは検電器でチェックしながらいろいろやってみるのが良さそうだ。となると、安くて種類の多い百円ショップで適当なものを探すのがいいだろう。
 また、先週末の段階ではワイヤーはトタン直上の1段に留めていた。網の上端のワイヤーを生かすと電圧が低下して降下がなくなるため止めていたわけだが、このような支持方法で絶縁性の確保ができて電圧が上がれば、猿よけの最上部ワイヤーも生かせるし、敷地全体を囲うことも可能になるはずだ。ということで、ワナとは別の防御対策も進展しそうである

今週末の作業(8/29~30)

 今週末は害獣対策がメインになる。電気柵については2000Vという低めの電圧を上げる工夫をすること、絶縁材の問題だ。もう一つはワナの架設である。今日現物が届いたので早速研究し、土曜日から使い始める。
 おっと忘れていたのが川水揚水パイプの補修だ。これについてはBLOG読者でもある農機具屋さんより連絡が入り、検討してくれるということで一応問題解決と考えている。
 イネについては、収量見通しを含めて状態調査をやってみたい。平米あたりの穂数調査が基本になる。コメ関係は作業の狭間だから、少し野菜に関わる作業をやってみる予定。勘定奉行は苗が育ったから植えたいといっているが、ちょっと時期的には早いんじゃないかと思う。

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なじみのないこのタイプを外に持ち出し、スプリングをパイプに入れようとしたが、意外に大変。
スプリングを傷めそうなので、明るいときに再挑戦することにした。

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これは狩猟免許でおなじみの形式だが、スプリングはかなり強力。
うっかりするとアッパーカットが飛んできそうだ。

デジカメ修理完了

 先日、神田のサービスステーションに持ち込んだデジカメが昨日返送されていた。28日修理完了予定ということであったから、まあまあ早い。こういうときは遅めにいっておいた方がいいようだ。
 これで、ワイシャツのポケットに携帯とデジカメを収めるという通常の状態に戻れる。少し嵩張るんだが、何かあったときにメモ的に撮るにはこうでないと具合が悪い。

電気柵の改良

 電気柵の電圧が期待したほど上がっていないが、この原因はビニロンのネットにステンレスワイヤーを絡ませるという安直な方法を採っているからだと思われる。今週末もワナを設置することをはじめとしてやることはたくさんあるが、電撃発生装置の裸の実力を調べていなかったから、まずそれからやってみよう。ワイヤーを接続するしないで電圧の差が大きければワイヤーの絶縁確保の手だてを考えなければならない。東急ハンズに行ったついでに適当なものを探したが見あたらなかった。何か考えなければ。
 
 今のところ当家の周りをうろついているのは鹿だと思われるが、イネも育ってきたしそろそろイノシシも様子を見に来るのではないかと思っている。鹿なら網をかじるくらいだが、イノシシに体当たりされたらひとたまりもない柵だから電気を強力にしておく必要があるだろう。

 しかし、野生生物が里に下りてくるのは全国的な傾向のようで、昨日のTVでは東北北部でツキノワ熊が降りてきたという話題をやっていたし、当HPからLINKさせてもらっている「四万十へ移住ブログ」にもイノシシがやってきた話題がかかれていた。季節もその時期にさしかかってきたから、これからが勝負の時期である。

収穫関連機器導入に伴う動力線引き込み

 ご近所から乾燥機(コメ用)と籾摺機をいただけることになった。かなりの図体であり、撤去と再据え付けは農機具屋さんにお願いする仕事だが、駆動用の3相交流が必要らしい。どちらも季節限定のものだから、すでに引き込み済みの農事用電力を使いたいところだが、これは灌漑目的に限られるし、そうでなくてもこの前測ったところでは既存のBOXから納屋の収容部分まで120m位あり、電圧降下を回避できるような大断面のケーブルを用意したり、毎回つないだりというのは非現実的といえるほど大変である。勘定奉行とも相談して、動力線(3相200V)を引き込むことにした。乾燥機が1KW弱、籾摺り機が1.5KWということだから3KWの契約が適当らしい。そうなると基本料金が3000円を超える。全く使わなければ基本料金は半額になるらしいが、それでも年間で考えると安くはない。
 当家のイネたちは元気に育っているけれど、どうも分けつの度合いが少ないんじゃないかと感じる。まだちゃんと数えてはいないが、一株あたりの穂の数が想定していた20本に達していないようである。目標にしていた10俵(600Kg)の半分くらいに留まりそうと考えているが、電気代だけでそのくらいの米は買えるんじゃないか、という状態である。まあ、そんなことを考えるより、育っているイネを害獣から守っていくことが当面のミッションである。

4号田んぼの状況 (8/23現在)

 4枚の田んぼのうちこれのみ田植機を使用した。手で1本ずつ植えた他の3枚に比べると随分いい加減な仕上がり(田植えレベル)で虎刈り頭のような感じだったが、イネが育ってくると結構大丈夫じゃないかという感じである。別の記事にも書いたが、今年は元肥をやらなかったこともあって全体的に分けつが十分ではないので、機械で何本も無造作に植えた4号の方が単位収量は高いような気がする。それよりも面白いと思ったのはあとで補植した部分(当初は深くて植えられなかった西側エリア)のイネがかなり追いついていることだ。記録によれば6/20頃だから1ヶ月弱の遅れだったが、立派な株になっている。4号のかなりの部分は先週末に出穂済だが、次の週末には補植部分も補を出すのではないかと思う。
 この頃は獣害対策に追われ気味で、イネの様子を十分観察できていないが、今年の経過を来年にフィードバックしなければならないから、もうちょっと意識して観察することにしよう。

便利な海苔網

 私が害獣対策ネットとして使用している「海苔網」について整理しておこう。これは名前の通り海苔を育てる場合に使用するものの再利用品である。当家では、おそらく先々代さんが設置したと思われる古い海苔網が所々にあるので、かなり以前から害獣対策として使われてきたものと思われる。私は木更津東IC付近にある直売所で買っているが、1枚(約20m×1.5m)当り250円である。網目が大きい(10cm角位)ため、対象獣によっては無力だし、使い方に工夫は要るが、うまく使えばコストパフォーマンスは高い。当家では、H=1.5mの目が細かい防獣ネットを基本にして、足下と上に各1枚ずつ海苔網を補助的に使ったりしている。上の網は飛び越え防止用であり、下の網はシカ・イノシシをなるべく近づけないためのものだ。
 春頃から時々買っているが、売り切れになっても次の週には補充される感じであり、なんだか無尽蔵にあるんじゃないかと思われる。完全に売り切れてしまったことを考えて、以前インターネットで調べてみたが、安くても500円前後、高いと1000円程度の価格で、これに送料が加わるわけだから、比べると今の250円は格安であり、店が開いているときに通りかかるとついつい購入してしまう。しかし、いくら買ってもどこかの穴ふさぎに必要と言うことになり、使ってしまうのである。

前の山に上がってみた

 以前から気になっていた前の山に上ってみた。道路の反対側から山は始まっているが、そのあたりは民地であり、モミの郷会所(分校跡)のあたりから国有林の中を縫う道を上っていった。道路は舗装の上にきちんと整備されており、おおむね木陰で涼しくてなかなかよい散歩道である。本当の目的は上から当家の田んぼや耕地を眺めてみたいというところにあったんだが、上った道は違う方向に向かっており、結果的に尾根の向こう、つまりもっと南の勝浦市側に出てしまい、本来の目的はかなわなかった。
 モミの郷にあった簡単な案内図によれば、太平洋や富士山も見えるということだったが、さすがに真夏の熱に炙られた空気はそこまでの視界を提供してはくれなかった。毎朝散歩をしているご近所さんたちはおそらくこの道をたどっていると思うのだが、ほかには利用者もいないんじゃないかと思うほど、静かな道である。季節によってはギンナンやタラの芽なども結構採れるんじゃないかと、ついついそんな考えも浮上する。
 山道の途中から引き返してきたが、先や分かれ道の向こうには勝浦ダムや麻綿原への山道が続いている。とても都会では味わえない自然にくるまれて歩く道である。

このあたりのことが書いてある地域情報は、こちら。

ルーキーハンターの心配ごと

 当面の敵はシカである。おそらくイネの苗を食べたヤツらであり、田植え後のイネもジャブジャブ入って食べていた、ネットを食い破ったり、私がみているときに隣のススキが原から入り込み追っかけっこをしたといった色々なことをやってきたシカたちは、もしかしたら我々の入植前から遊び場にしていて、自分たちの土地にあとからノコノコ入ってきたおじさんたちが一所懸命エサを作ってくれていると思っているんじゃなかろうか。
 これまで、共存というより我々の領域を尊重して山に帰ってもらおうと努力を重ねてきた。今回山側に設置した柵は、防獣ネット+トタン+電気柵+海苔網(上)+海苔網(下)という具合に5つの防御要素を組み合わせたものだ。でもヤツらはあきらめない。

 罠を仕掛けるとなると、いろいろ考えるべきことがでてくる。今回の大幅な柵の改修の前であれば、どこから入ってどのあたりを走り回っているかは見当がついた。実は当敷地内にもケモノ道は存在するのである。そのあたりに設置すればヒットの確率は高かったかもしれない。しかし今は、かなり状況が異なってきている。少なくとも先週1週間はこちらの領分には入っていないはずだ。きっとトタンを押し分けてはいったのが最後だろう。だからヤツらにもストレスがたまっているのである。
 どこにどうやって仕掛けるのか、それが最初の課題だ。おそらく近いうちにこちらの防衛線を突破してくるのは間違いないところだから、そこが一つのポイントになるだろう。続いて杭をどうするかという問題がある。ワナにかけても、そのワナ自体を固定しておかねば獲物はワナをつけたまま逃げてしまう。だが、仕掛けようという農地内には手頃な樹木などがないため、埋めた杭などで固定しなければならない。ケモノに気取られずにこういう仕掛けを埋めるのはかなりの難題だ。
 しかしやっぱり最も大きな心配事は、ワナに獲物がかかったときにどうするかだろう。猟友会に「とめさし」を頼む手もあるかもしれないが、自力で問題解決をする覚悟も必要だ。ワナにかかったシカに見つめられながら棍棒でぶん殴ったり包丁で一気にやるというのはチョットという気もする。一方では、シカ肉、イノシシ肉などにも興味はあるんだが。まあとにかく、にわか猟師にならなければ米の収穫もおぼつかない。

ルーキーハンターへの道

 いろいろ考えてみたところ、あまりのんびりしている状況ではないと思われたので、有害鳥獣駆除の申請をしようと大多喜町役場農林課に電話をかけた。この前のお盆休みの間に申請に出向けば良かったと思いつつの電話だったが、自身が狩猟免許を持っていて且つ敷地内であれば特に申請は不要、処分まで自分でやって下さい、との予想外の回答。だからもう、その勢いでインターネットで探した大分の販売店に、くくりワナを2組注文してしまった。その店のHPのAとCの2タイプを各1組である。どちらも踏み板を獣が踏むと、バネの力でワイヤーが足を縛るという仕組み。Cタイプはおそらく狩猟免許で触ったものと同じようだ。Aタイプは縦型でスプリングを使ったもの、こちらの方が反応は早いように思う。
 電話で注文して、一番良くかかるヤツを下さいと言ったんだが、ワナの仕組みより仕掛ける人の能力で決まりますよ、といわれてしまった。そんな質問をするヤツには獲れないよといわれたようなものである。ただ、敵も相当に執念深く手強いので、今週末から努力を重ねたい。
 
 

トビケラ-謎のヤドカリ状昆虫について

謎の生きもの」の続きです。

 これはどうやらトビケラの仲間のようである。ヤドカリのように貝に入り込むのではなく、自分で作った家に住んでいるんだから立派なものである。しかし、昨日すくったうちの1匹は家から出したまま田んぼに戻したが、彼は家なしでやっていけるのだろうか。
 トビケラという虫だが、どうやらいろいろな種類があるらしい。何であるかを特定するにはもうちょっとの調査が必要だ。

これも年中行事、川水揚水関係

 今回は時計もストップウォッチも忘れたので水量の計測は行わなかったが、お盆休み初め頃の大雨から日数も経過しており、今週は川水を入れようということで日曜日の夕方前にポンプをチェックして電源を入れてみた。ところが水はでてこない。藪の上からのぞいてみると、下のポンプ小屋のところで盛大に水が流れている、あーあ、というところである。


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    写真はいずれも接着し直したあとに再度はずれた際のもの
 
 スイッチを切って下に降りると、古い縦配管と今回の水中ポンプからのパイプの継ぎ手部分が外れている。割れたわけではなく50ミリのVU管と45度のエルボーの接着部分が外れていた。接着剤を持ってきて継ぎ手をつなぎ、念のためにテープでぐるぐる巻きにして乾かし、SWを入れて水がでることを確認して問題部分の様子を見ていた。しばらくは平気だったが、突然同じ継ぎ手部分が外れてパイプの中の水が大逆流、これはものすごい勢いでそんな状況にもかかわらず良い見物であった。


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 当該箇所をまたみてみる。接着部分の表面は固く変質しており、溶剤で溶かす方式の接着剤ではもう高圧には耐えられないかもしれない。どうもつなぎに使っている50㎜VU菅が古かったんじゃないかという感じもする。外れた部分を無理矢理エポキシ樹脂で固めるか、このあたりのつぎはぎの継ぎ手を全部取り替えるか、撮ってきた写真を見ながらちょっと考えないといけない。私自身は別のつなぎ方を考えていて自作のつぎはぎ継ぎ手も用意していたのだが、実際には作業をした農機具屋さんの手配した資材で組まれたため、なかなか対策も考えづらいところだ。
 

かなり執念深いシカ(?)

 土曜日のワイヤー張りで電気柵の電圧が下がってしまったことは書いた。日曜日朝になって電気柵を点検したら、一部のワイヤーが伸びていた。「おかしいな、昨日張った時のチェック漏れだろうか」と思いながらそのあたりのワイヤーを張ってつなぎ直し更に進むと、なんとワイヤーが切れていた。さっきのたるみの原因はこれだったんだ。
 
 その場所をよく見ると、トタンにはひっかいたような泥足の跡がいっぱいついている。ネットには穴があいており、一部を食い破ったようだ。そのあたりの地面は乾いており、ちゃんとした足跡も残っていないが、きっといつもきているシカだろう。ロケット花火で追っ払ったり、パチンコ片手に追い詰めたりしたこともあるが、そんなことで諦めるならかわいいもんだ。土が乾いているから低下した電圧の電気柵の効果もさらに弱かったと思われるが、そうした状態の変化を抜かりなくとらえたわけだ。きっと毎晩中に入ろうと柵の周りを探って歩き回っているだろうと推察される。
 
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  見えにくいが、トタンには足でこすった痕、網は一部かみ切られている

 土曜日には網の中段と最上段にそれぞれ高圧ワイヤーを張ったのだが、結果的に電圧低下をみてヤツらがやりやすい状況になってしまったわけだから、それらを切り離してトタンの直上の一本のみ通電させた。これで、十分とはいえないが2000V程度には上昇した。その上、網の外側の地面に海苔網を全部張ってみた。イノシシもシカも、蹄の間に網が入るのをいやがるから近付かないというが、もうやれることは何でもやってみようという感じである。

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      海苔網を大量に投入する

 こっちも面白いからいろいろやってつき合ってきたが、この執念深さをみると籾が充実してくるこれからの時期をしのぐのは無理かもしれない。そろそろ罠を仕掛ける時期が来たかもしれない、まだ買っていないが。

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    これでもか、これでもか。 でも敵は諦めない

謎の生きもの

 ルーキー田んぼも、ようやく色々な生きものが住みはじめている。夜になると元気になるらしいハヤやドジョウ、エビなどは川からの人為的移住者だが、昆虫類は勝手にいつの間にか住み着いている連中たちだ。
 今週末はなんだか不思議な生きものを発見した。田んぼの底で草履のような物体がもぞもぞ動き回っている。網ですくってみると、裏側には出入り口があり、そこから細長い虫のようなものが体を出している。手のひらにとってみると、その中身は殻から出てしまった。

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 写真で、水の底に2つの殻が見える。水面に浮かんでいる虫らしきものが中から出てきた本体である。「田んぼの生きもの図鑑」でも判らないし、ただ今なんだか調査中。

今週末のまとめ

 具体的な内容は明日以降に書いていくが、2日間にいろいろなことがあった。基本的には害獣対策があるんだが、こちらがいろいろやると、敵もじっとはしておらず反撃に出ている。それと、そろそろ川水を足そうと思って久しぶりにポンプを動かしたら、揚水パイプの継ぎ手がすっぽ抜けてしまった。接着剤でつけ直したが、もう接着面が荒れているのか再びすっぽ抜けた。資材を調達して来週修理をしなければ。今日はもう起きていられない。ふう~~。

イネの現況 (8/22)

 「イネの生育はおおむね順調」の続きである。いちばん遅かった4号田んぼのイネも出穂し始めた、約6割程度。これで全ての田んぼのイネが穂を出したことになる。来週は好天が続くようだからちょうどいいタイミングだと思う。不揃いな状態が好天で直るといいんだが。

1号田んぼ
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2号田んぼ
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3号田んぼ
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4号田んぼ
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猿がきていたようだ

 昼前頃だろうか、山の下の電気柵の仕事をしているとき、上の方で何か鳴き声のような音が聞こえた。念のためにロケット花火を一発撃ってみたところ、同時に3カ所ぐらいの木の枝が揺れた。どうも猿が群れできていたのではないかと思われた。まるで偵察にきていたような感じだ。ロケット花火については、全長80cmの発射装置を作ったところ、かなり方向のぶれが少なくなり、有効になってきている。

電気柵の状態

 電気柵は稼働しており(電気風呂程度)、動物が入った痕跡は見られなかった。一応安心。自作検電器は、こちらにきてテスターでチェックしたら1個は問題があることが判明、残りの一個で調べてみた。明るいところではネオンライトが見にくかったが、2000Vと3000Vの間という感じだった。できれば5000Vのランプが点くぐらいならいいんだが。
 前回はトタンの上15cm位のところにワイヤーを張っただけだったが、今日は網の最上部に高圧のワイヤー、その下に接地線をはってみた、猿対策である。ところが、このあと検電器でチェックしたところ、電圧が1000Vまで低下してしまった。ワイヤーは、特に絶縁について意識せずビニロンの網に絡ませているだけだが、これではリーク電流が多いようだ。3000V以上を目指して手直しを薦めなければならないようだ。

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  これで一応見当はつくが、デジタルボルトメーターが欲しくなった

次の野菜準備中

 まだちょっと早い気もするが、畑奉行はポットで苗を育て始めた。ものとしては、ブロッコリー、キャベツ、白菜、ミニ白菜、水菜もあったようだがそんなところだ。向こうで芽は出させたが、管理の都合上横浜に連れてきている。ほぼ生えそろったが、数は少な目と思われるので、株数を数えて配置を考え時期をずらして追加する必要がある。どうもこのあたりから計画的にやっておかないと、つぎはぎだらけの畑になって、この前のように二台の耕運機できれいに畝を作るなんていう効率的な仕事を持ち込めなくなってしまうのである。畑の区画設定も必要だが、当初130平米ほどの大きめの区画で始めたジャガイモ畑も、いつの間にか混乱状態になってしまった。再発防止のために無計画な動きには目を光らせる必要がある。そういえば、イネのはざがけも獣害対策からは田んぼのエリアを避けたいところだ。その場所も確保しなければ。

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あきばお~とLEDライト

 この秋葉原のお店は、オウムの店がなくなって以降の長い間、もっとも変な店の一つと思っていた。売っているものもどこかドンキホーテと同じような際物が多く、以前は記憶メディア、最近はメモリー系やエネループなどの特定のもの以外は買うに至らない場合が多いのだが、でも秋葉原にいったら必ず寄る店の一つである。
 これまでのところ、LEDライトについては一応売っている程度と受け止めていたが、1200lmのやつを買ったように、いつの間にかこの分野に力を入れ始めていたらしい。店にも大型機種が色々そろっていたし、それよりも驚いたのはプレミアム・あきばお~という通販ショップがあって、ここにも色々並んでいることだった。それにネットでは、店での購入の引き金となった3割引ぐらいの黄色い値札と同じ値段で売っている。これならもう一つの異色店「三月兎」とともに常時チェックしなければならない。
 
 ところで、先日買ったLEDライトは最初点灯しなかった。使う電池は18650という Li-Ion電池だが、普通はノートPCの内蔵充電電池に使われるこのタイプは結構厄介なところがある。普通の乾電池類だとプラス側には明確に飛び出た電極があるから、2本以上使うときでも隣のマイナス電極などとちゃんとくっつくんだが、この電池は電極に薄い金属片を溶接でつけたりして使うことが多いため、ほとんど出っ張りがないのである。このため特に複数本使う場合に電極が接触しないため点灯しないというトラブルが生じやすい。仕方がないのでアルミ箔を貼り付けるという応急手段を使ったら点灯した。これも、少なくともハンダを盛るくらいのことをしないといけないだろう。
 
 

1号2号の水回り

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1号手前の池はたびたび登場している。前回は大雨で濁った水が流れ込む様子を撮ったものをアップした。今回はその後のちょっと落ち着いたときの様子だ。いい雰囲気だと自画自賛。


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1号から流れ出てクレソン畑になっている水路を通り、2号に流れ込んでいるところである。スコップを突っ込んであるが、ここは農機具などを洗うのに重宝している。

Olympus PEN

 オリンパスのサービスセンターにいったときに、この新発売のデジカメのパンフレットをもらった。真っ先にチェックしたのは記憶メディアだ。最近買った2台がOlympusなんだが、xDカードという超マイナーなメディアで、2GMaxだし割高だし遅いという代物で、一体いつまでこれにこだわるんだろうと大いに疑問を持っていた。もっとも最近買った防水デジカメは、怪しいアダプタを使えばMicroSDを使えるから最悪の状態から脱却してはいるが、今後xDカードならOlympusはやめようと思っていたくらいだ。だが、新しいPENはSDHCカードになっていた。頑固な人たちもようやく改心したらしい。一眼デジカメにはまだ手を出していないからそろそろという気持ちはあった。小型だし次の機会には候補に入れておこう。
 ところで、Olympus PEN には思い出がある。中学生の頃だろうか、買ってもらったカメラが「オリンパス・ペンEE」。機能の秋葉原では6000円で売っている中古を見かけたが、手のひらよりは大きかったかもしれないが、小型のカメラだった。ハーフサイズといって、普通のフィルムを使うのだが、半分の大きさに露光する仕組みになっていた。露出は自動で固定焦点だし、何も考えずにパチパチ撮れる気楽なカメラのハシリだったと思う。今もデジカメで気楽に撮っているけれど。
 その後オリンパスでは、同じハーフサイズでPEN Fという一眼レフを出したが、フィルムが半分の大きさでは解像力の限界もあったと思うが、爆発的なヒットには至らなかったと思う。今回のデジ一は、そのFの子孫という雰囲気である。昔のモデルを知っていると、コンパクトな分無理があるんじゃないかと思ったりもするが、修理手続き待ちの間に散布路をパラリとみたところでは、そんな様子はない。なかなかすばらしい写真を作る機械のようだった。E-100RSよりは売れると思う。

xDカードのちょっと怪しいアダプタについては一言いいたい。
 これは、Olympusが堂々と売っている変換アダプタだが、何とも不思議な色である。まあ、くしゃみで飛んでいってしまうくらい軽いし、暗い色よりはいいかもしれない。
 何が怪しいかというと、型番のシールのみがない全く同じものが3分の1程度で売られているからだ。もう一つ怪しいのは、このアダプタの機械側には角のような突起物がついていて、対応している機種以外(古い機種など)では使えなくなっている点だ。角を削って使ってみた人もいるらしいが、非対応機種で使えたという情報はない。いい加減に反省して、古い機種でも使えるようなものを開発して売れば評判もあがると思うのだが。

背景を変えてみました(2009/8/18)

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 今までの背景は、4月頃に写真奉行にとってもらったもので、まだ田んぼもできたばかり、田植えはこれからという時期のものでした。確かタケノコが相当な勢いで出てきて採っていた頃だと思う。


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 新しい背景は、イネが育ってきて穂を出し始めた田んぼにしました。田んぼよりは一段高いところにある落花生畑の端から見下ろして撮った写真です。北西を向いていますが、右奥が隣接のススキの原で毎夜鹿の遊び場になっています。左の奥は竹藪や山のある一帯です。左の方の画面の外は山になっていて、ここも鹿などの多いところです。左に見える柵にはすでに高圧のワイヤーが張ってあります。イネが風にそよぐ様子を見るのはいいもんです。

秋葉原散歩

 秋葉原というとウロウロしないわけにはいかない。いろいろ物色して歩いたが、秋月でデジタルマルチテスターを購入。これがなぜかとてもやすい。1200円で温度まで測れてしまう。前に三日月ウサギで買ったデジタル温度計は短期の腕これよりやすかったぞ。
 三月兎といえば、秋月の奥にある不思議な店だが(もう一軒も不思議な場所にある)、LEDライトがおいてある。ここで1200lmのライトを見つけた。電池も16250で、たくさん持っていて使い切れていないものだからちょうどいい、ということで迷ったが、見送り。そのあとあきばおーにいってみたら、型は違うが16250を2本入れ1200lmという奴が見つかり、今だけ安いという黄色いラベルが張ってあった。元値はさっきの店とほぼ同じだが、それが3分の2になっているということで購入。検電器作りの前にライトのチェックをしなければ。これは今まで使用しているライトの5~10倍明るいというのだが、一体どうなるのでしょう。

        テスト結果=まあまあ、というところ

電気柵検電器製作

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      なんだか外国人だらけだった秋葉原

 デジカメを神田のオリンパスに持ち込み、東京ラジオデパートに向かった。検電器の部品を揃えるためである。ところが一番大事な部品であるネオンランプがなかなか見つからない。おそらくLEDに置代わりつつあるからだと思う。二階の瀬田無線というところで見つけたが、いかにもありそうなラジオデパートでもここ一軒だけだったようだ。
 このほかに抵抗が9本、それらを組み付ける基板1枚とケーブルで全てだが、ネオンランプが2色あったので全て2組買っておいた。あとはもう長い間触っていないハンダゴテを握り、基板の上に組むだけだ。
 ケースがあってもいいと思ったが、これは百円ショップで何科適当なものを見繕うことにしよう。


帰ってから工作が始まった。決してきれいにはできていないが、2枚作ったからどちらか一つくらいは使えるだろう。

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    右は結構立派なテスター ¥1200/秋月

電気柵のチェック

 以前の記事に対する身内からのコメントで、「自分で張ったイノシシ除け電気柵、73歳が感電死」という記事の紹介があり、注意を喚起された。しかし、こわごわやっていた電気柵の稼働状態チェックも、経験してみると「銭湯でよくある電気風呂」のような感じでピリッとくるので、こんなものなら大丈夫であると思っている。
 ただ、当家の電気柵の電圧が十分にでていない可能性もあるし、晴天の下で長靴を履いているという条件も重要。それに、今までのところは革手袋着用で触っている。
 そんな状況では、せっかくの電気柵も効果が薄れてしまうので、インターネットで情報を探して検電器を作ってみることにした。幸か不幸か、神田まで壊れたデジカメを持っていく必要があるので、ちょっと足を延ばして材料を秋葉原で物色してくるつもりだ。当初は土木技術者として始まった農業も、今は電気技術者になっている。理系工学系というのにろくに基本知識もなかったわけだが、今や自然科学全般に興味を持ち始めている。なかなかに面白い。

 検電器も大事だが、ワイヤーを張り巡らせることが先決だ。今回は、「やったやった」といってはいるが、獣の通り道の一つである山の麓側の柵を整備したに留まっている。電気柵設置予定(最大)長の4分の1程度。引き続き、北側隣地の田んぼ跡側も控えている。ここはススキの原になっていて、シカの踏み分けた道もついているし、その延長の網がしょっちゅう破られる。この柵に電線を這わせたいところだが、柵の向こうの隣地にはススキがいっぱいだしツタも生えていて、とてもじゃないが、管理しきれない。この部分(約60m)には、既存の柵の内側(4号田んぼの畦外側)にもう1列独立の電気柵を新設する予定だ。
あとは道路沿いの柵だが、実はこの柵もツタが絡み、草も茂っている。もともと道路側からの進入は少な目と見込まれるので、どうしようか思案中だ。あとは居宅裏の隣地境界。向こうは田んぼの北側と同じススキの原だが、ネットフェンスと背の高い生け垣でガードされていて、ここも迷っている。
という具合で、まだまだ完成は先の話なのである。

イネの生育はおおむね順調

 4枚の田んぼでいろいろ違いはあるが、イネはほぼ順調に育ってきている。ただ、水温が低いことが原因だろうか、水の入り口周辺が遅れているとか、北斜面の棚田だからか、同じ田んぼでも南半分よりも北半分が育っているといった不均衡がある。
 ともあれ、3号東半分の古代米はほとんど穂がでているし、残りのコシヒカリは、1号7割程度、2号3割、3号若干という具合に、田植えの時期順に穂がでている。この調子だと天候にもよるが、9月末くらいから稲刈りを始めることになりそうだ。
 今のところ、病気や虫などの問題は目につかない。そもそも田んぼのイネなど見たことがなかったもんだから、問題なしとはいえないが、GW頃の貧弱な一本の苗がよくそこまで育ってきたと拍手を送りたいぐらい元気である。

そろそろ、刈入れ以降の準備・計画に取りかかろうと思う。

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    1号田んぼ

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    2号から4号

防水デジカメが壊れた

 お盆休みに入った途端あるいはその直前に、まだ買ったばかりのデジカメが壊れてしまった。S/Wを入れると警告音がしばらく鳴って電源が落ちるから、おそらくレンズの蓋周りの故障だろう。
 デジカメは4台持っていったので急な故障でも何とかなったが、防水耐衝撃機能はともかく、広角サイドが狭くなるのが困るところ。また、コンパクトさという点でもやりにくくなった。農作業の時のデジカメの定位置は左胸のポケットなんだが、かがむと落ちてしまうから防水でない機械を入れるわけにはいかない。そうするとものの入れ場所を全部替えなければならない。しかし画質の点では前の機械や昔の機械がかえって優れているようで、進歩の陰で劣化しているところもあると再認識した。
 特に画質ですばらしいと感じたのは、オリンパスのE-100RSという大型のデジカメだ。150万画素という貧弱そうなスペックだが、画像は歪みやにじみもなくきれいだ。もちろん拡大するとJPG固有のボヤケはでてくるが、BLOGにアップするには問題はない。ただ、こんな大きなカメラを首からぶら下げて作業するわけにはいかない。
 このカメラは10倍ズーム(今ではたいしたことはないが)や連写機能が優れており、実は予備機も買ってあったものだ。もう一台はやっぱり動かなくなったが、残る一台は時々出番を作っても良さそうだ。

沢水の取水口周りは快調

本日の水量計測結果は、日量換算で54立米。13日の74立米からは減少したが、ほぼ順調。次の週末まではこの好調が続くと思われるので、川水のタイマーは切断したままである。
沢水取水口を見に行ったところ、状態はよい。先日、取水口の籠を囲むように接地した網が効果的で、泥や落ち葉などを止めているようである。今は堰から漏れる水はなく、流れてきた水がそのままパイプ経由で入ってくる状態だ。
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  右が上流側、堰は左側部分に縦に見えている。中央をよく見ると網の籠である。取水口はこの中

耕耘機のオプション(畝たて)

先日中古で購入した小型の耕耘機には、畝たて用のオプションを追加で頼んであった。15日にウルトラポチで耕耘した落花生畑の一部にジャガイモを植えるというので、試しに畝たて用のアタッチメントをつけて使ってみた。

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これはなかなかいいということで、続けて100㎡程度の広さにすべて畝をたててみた。油断するとすぐに曲がろうとするが、なかなかきれいにできるし、時間も早い。鍬でこれだけおこしたら、時間もかかるが筋肉痛が半端じゃないだろう。

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      追い立てるようにジャガイモを並べる畑奉行

電気柵稼働開始

お盆休みを使って電気柵を設置する計画だったが、弱点だった山側の柵を整備した上にワイヤーを張り、機械も取り付けて稼働させてきた。昨日の時点で稼働しているかどうかはわからなかったが、今朝慎重にワイヤーに触ったら、ピリッときてうまく動いていることが確認できた。今回設置した電気柵は100m弱だが、最も遠いところでもピリッときたのでまずは一安心。
電気柵の場合、数千ボルトの+線と接地線を並べて両方同時に触れるとショックを受ける仕組みだが、今回の柵は下に並べたH=60cmのトタンが接地状態、その15cm上に+線、その15cm上に接地線、更に15cm上に+線を配置する。次回以降の作業だが、網の最上部に+と接地線のワイヤーを取り付ける予定で、これはサル対策になるものだ。
ただ、雑草がワイヤーに触れると漏電して具合が悪いようだし、草刈りを含むメンテ・管理が継続的に必要になると思う。それと、ちゃんと働いているかどうかをチェックする方法も探してみたい。

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しかし、10日間のほぼすべて、夕方から夜(深夜も含む)にかけて何回も見回り、明るいライトで照らしながらロケット花火を発射させたり、パチンコで打ったりしていたから、さすがの害獣たちもうんざりしていると思いたい。それに加えて柵を進化させたんだから、「そろそろあきらめろ!」と声を大にして言いたい。

お魚キラーの獲物

昨日から川に仕掛けておいたお魚キラーを上げに行ったところ、色々獲物が入っていた。

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うれしかったのはドジョウが3匹入っていたことだ。他にアブラハヤやエビ、それにカワニナもはいっていた。エビのほとんどとカワニナは網ですくったもの。

防獣柵整備

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結局山側の柵は全て改良した。鹿が飛び越えられる高さだったものを、海苔網を利用して大体2m程度までかさ上げをしてみた。更にトタンの少し上に電気柵の電線を張った。一応電撃発生装置も稼働させてみたが、長靴を履いているせいかショックは感じない。かといって裸足になって触る気にもならないので、明日じっくり調べてみようと思う。これでもう我物顔で入ってくることはないと思うんだが。

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(参考)改良前の写真
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本日の作業(8/15)

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ようやくからっとした夏の天気になった。日射しは強いが木陰などに入ると昼間でも涼しくて気持ちいい。
午前中は2台の耕耘機を使い分けて畑を耕した。まずは小さい耕耘機で下の畑の空いた場所を耕耘。ここはブロッコリ・キャベツ・白菜などの葉物の畑になる予定。石灰と鶏糞をたっぷり撒いた。続いて落花生畑の避難したあとの部分(約4割だから100㎡弱)をウルトラポチで耕耘。ここは大根やカブなどの根菜類の畑にする予定。落花生の残りはほとんど消えてしまった。という具合に害獣には眼をつけられている畑だからリスクはある。平行して作業中の電気柵の効果を期待しての予定である。

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午後は電気柵工事だが、まだ柵自体の手直しの段階。明日一番にはトタンを全部張り終えるので、海苔網で高さを稼ぎワイヤーを網に絡ませて終了。おそらく明後日いっぱいはかかってしまうだろう。

例によって夕方の特等席。今日はウルトラポチもいる。実は耕耘の時に鶏糞を踏んづけたため、沢水でタイヤを洗って干しておいたのである。

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川のガサガサ

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    魚も1匹混じっています

下の川に久しぶりにお魚キラーを仕掛けに行ったが、そのついでに網で色々探ってみた。魚は稚魚一匹のみだったが、エビをかなりの数捕獲したし、何だかわからない不思議な昆虫(調査中)も捕まえた。今しがた、見回りの途中に池をライトで照らしたら、結構色々な生き物がそれぞれ適当に暮らしている様子が見え、なかなか楽しい雰囲気である。また、何とも形容しがたい不思議な生物もいた。川から帰ったときのチェックではわからなかったが。これについては続報をお待ちください。

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    調査中の昆虫

網を片手に初めてやったんだから、方法を偉そうにいえる訳じゃないが、やってみるとエビの取り方を思い出した。以前、三浦半島の先端部で海のエビを採っていたときと同じということに気づいた。
海でやったときは、潮だまりの岩の穴を探して網を入れ、天井をこするようにするとエビが沢山捕れた。その頃は水槽で飼ったりしていたが、沢山採れたときはかき揚げにして食べたこともあった。今回は、やはり岸辺の穴を探し出してそこに網を突っ込んで結構採れたのである。ただ、ここの川はあまり栄養分は多くなさそうで、生物全般について数は少なめのようだ。だから食べるほどではなかったが、まあまあの数。池を見てきたらちゃんといたし、田んぼの方に遠征している奴もいた。エビは光を当てると目が光るので探しやすい。

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敵の執念

今朝、昨日設置した網を見に行ったところ、網の下に並べてあったトタン板をこじ開けて侵入したあとがあった。開いた口の大きさや最近の獣動向から鹿がやったものと思われる。昨夜は11時ごろに最終の見回りをして、何だか鹿もウサギもおらずに拍子抜けという感じだったが、敵はそんなに甘くはない。

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今日は網とトタン板の防衛ラインを延長し、一部に通電用のワイヤーを通したが、まだ電気装置は取り付けていない。今回の休みの終わりには通電してほぼ完全に近い防衛体制が整うはずだが、予定は未定。それに、昨日設置したネットを早くも破るくらいだから、向こうも反撃をしてくる可能性がある。これでイノシシや猿も加わってきたらかなり大変だろう。

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    今回の抜け穴は、トタン板をもう一枚あてて塞いだ

久しぶりの水量計測(8/13)

大雨のあとで沢水の順調。
本日は久しぶりに水量をはかってみた。
沢水は1時間3立米程度出ている。
かなり多い方である。
4号からもかなりの水があふれ出ている。
概算では、1日の流入量74立米に対し
吸収量は64立米で、差し引き10立米程度
余っているということになる。
ただ、水量が減ると吸収量もそれに合わせて減っており
その辺の理由やメカニズムはまだわかっていない。
少なくとも1週間程度は川水を揚げる必要はないだろう。

夕暮れを楽しむ

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一日の仕事が終わると、田んぼの横にいすを持って行って
稲が育ちつつある田んぼと夕空を眺めるという時間を楽しんでいる。
今日は、沢水が元気なので水の音も楽しんだ。
とてものんびりした快適な時間を過ごすことができる。

本日の作業(8/13)

陽が差したり薄日だったり天気は安定しないが、とにかく蒸し暑い。半日作業をして家に上がるとビショビショで全取っ替えである。ただ、日に日に体は軽くなるような気もするが、気のせいか。
予定に入れている電気柵設置にはまだ取りかかっていない。というより、事前の準備に手間がかかっている。今日は、まだ完全ではなかった北側隣地境界の網を整備した。この間私が見ているときにシカが入ってきたという偶然があったが、そのときはトタンのガサッという音がした。足下にはトタン板が並べてあるのだが(イノシシ対策)それと網との間の隙間からすり抜けているようだったから、網の足下を抜けないように緊結した。あと、ガタガタだった足下の通路も均したり、本題にはなかなか入れない。

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その他、規格外のネットを使っているところがあったので、そこは張り直しをした。ここは、下にトタンも並べたし、明日電線を張れば標準タイプ電気柵のできあがりとなる。

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山の麓はすでにネットを張ってあるが、高さが(鹿対策の)2mには不足しているため、電線の張り方を工夫して間に合わせる予定。

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