定年後・田舎作って・コメ野菜

房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。穫れた作物は横浜の家の玄関先で販売、最近では配達もやってお客様に喜ばれている。

2009年09月

農業用機械

いつの間にか、というかステップバイステップだったが、
農業用の機械はいろいろ増えてきている。
田畑合わせて3反歩くらいを週二日だけでやっていくとなると
このくらいの機械がないと厳しいと思う。

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手前左側は運搬車である。これは先代のハーベスターの腰から下を利用し、古い運搬車の荷台を載せたもの。やっぱりこれがないと農業は厳しい。
手前右側はバインダーである。これも2代目で、ハーベスターと一緒に中古で購入。1条刈りだが、稲刈り能力はなかなか高い。こちらの田んぼは小さいので十分。
右側に先端部が見えているのは乗用耕耘機、ヤンマーウルトラポチ。先々代さんの残したもの。小型の手押し式耕耘機をあとで追加購入したが、乗用は楽ということがよくわかった。

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一番手前に小型の耕耘機がちょっとだけ見える。比較的最近中古で購入した。耕耘能力はウルトラポチに比べると劣るが、アポロというオプションを取り付けると畝たてができる。2台を組み合わせて畑を作っている。
そのすぐ向こうは田植機だ。春に使ったときは能力に疑問をもった。抜けが多かったから。それに曲がるし。しかし、収穫段階になると全くそんなことは問題とならないことが解った。こんなもんでいいよ、の見本みたいな機械。
左はコンバイン、脱穀機である。元々あったのだが、農機具屋桟のアドバイス(もう使えない)に従って、中古を購入。まだ使えたかも知れないが、運搬車で引き続き働いている。
奥の右側は籾すり機、奥の左側は乾燥機だ。この2台はご近所桟の不要品をいただいた。ありがたい。天日干し原則だが、今週から来週のように秋雨前線に占領されると乾燥機の出番があるだろう。この2台は三相交流で動く。なかなか強力な機械だ。

あとは軽トラックが揃えば大体一通りというところだ。

来年に向けた田んぼの課題

 慌ただしく作った割に田んぼのシステムはそれなりにうまく機能して、とうとう本当の米を作ってしまった。しかし、獲れたといっても標準的な単位収量に比べるとかなり少ない。冷静に考えるといろいろと改善しなければならない問題の所在に気づく。そうしたことを整理して、この秋冬の間に片付けなければならない。
 
 まず第1の課題は、田んぼの土と肥料の問題である。これは一見別の話のようにも思えるが、一応有機栽培にこだわっていることもあり、この2点を関連した話として受け止めて検討するつもりだ。 第2には田んぼのレベルの問題がある。3月下旬の造成工事のあと、結局4月いっぱいは田んぼを水平にする作業に追われたが、不十分なままで田植えに突入し、後々の問題につながった。半年間の湛水で土も動きいくらかは改善したと思うが、確認して不十分なところは直さなければいけない。第3は田んぼの平面的なレイアウトの見直しである。4枚の田んぼの周囲には無駄なスペースが多い。また畦もガタガタであり、畦を歩くのはいささか苦痛だし、畦ももっと綺麗に狭くして田んぼの面積を増やしたい。第4はその畦である。3号の畦は2回決壊しているが、無駄に広くて整形でないことに加えて弱いという弱点もある。造成時にさかのぼると、ユンボで盛り上げただけに近く、転圧などをちゃんとやらなかったところに大いに問題がある。そのあたりをきちんとやり直さねばならない。第5は配水計画、ポンプには結構泣かされた。ただ、雨がかなり多かった今年は、電力を使って川の水をくみ上げた量は1割程度で済んでいる。毎年そうはいかないはずで、沢水の安定度を上げる工夫がいる。第6は害獣防止計画だ。これも苦労の連続だった。植える前の苗の段階で上部を食われたり、植えてからも食われたり倒されたり、シカには泣かされた。これをなくすと稲もかなり健全になると思う。
 
 もちろんこうしたこと以外にも問題はある。たとえば苗の作り方、田植えの時期、中間で水を抜くのか、刈り入れ前の落水のタイミングはいつ?。こうしたソフトも課題だがとりあえずはハードの問題点を整理する。

                                   つづく 

猿の話題

 当家でも何度か猿を見かけたが、作物のエリアには入ってきていないはずだ。が、田んぼの向こうの山や藪まではきている。しかし、ご近所さんには当たり前のようにやってくるようだ。しかも、来るだけではなく持って行く。当家より奥の家々ではカボチャが根こそぎやられたらしい。次は当家だといわれていたようだが、実際には来なかった。どうやら草ボウボウだったし、何年も耕作していなかった土地だから気付かなかったんじゃないか、ということになっている。おかげで当家のカボチャは無事収穫できた。

 しかしサルに関する話題は結構多い。カボチャにしてもどこかのお宅では1個だけ残されていたことがあったらしいが、それはどうも3個しか持てないため渋々残りの1個を置いていったらしいとか、米を食べるとき、田んぼのそばの濡れているところに藁を敷いて座布団のようにしながら食べたあとがあったとか、なかなかおもしろい生態は伝わってくる。だが、やられる方はたまったもんじゃないので、電気柵は24時間体制で稼働させている。サルは昼間に現れるのである。

 田んぼについていうと、一度書いたことがあるが当家から1キロほど離れたところは、数十匹のサルの群れにやられて1枚全滅とか、ハザがけしてあった稲の束を小脇に抱えて山を登っていく様はかなり頻繁にみられるらしい。今回はハザがけした稲束の大半には網をかけてきたが、一部何もやっていない束もあり、どうなるかは気になっている。

米ができた、としみじみ思う

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 真夏の頃には田んぼの方に出て行くとスズメの群れがパーッと飛び立ったものだったが、収穫時期が近づくにつれその姿を見なくなった。だから、黄色くなった田んぼに防鳥ネットを張るのも1号の半分だけで済ませた。どうもうちの米は美味くないんじゃないかという気掛かりが心の底にはあった。

 ところが、刈りとって天日干しをして待つ間も惜しく脱穀などの一連の作業を終わらせて食べてみると、自分でいうのも申し訳ないが相当美味い米であった。本当のところは、今まで食べた米の中で最高だと思っている。田んぼでのできあがりは、ちょっとヒョロヒョロッと貧弱で栄養不足に見えた。そりゃそうだ、ずっと草原で放置されていたということで肥料は入れられず草よけの米ぬかを撒いた程度、農薬はゼロという環境で稲たちは水と日光のみで米を必死で作ったんだろう。

 このところ、ご近所さんたちも以前にも増していろいろ気にしてくれる。何も知らない素人が一所懸命やっているけれどうまくいくのかねえ、という心配や興味もあったはずだし、そんな中でよくやったと思ってくれていることも間違いはないだろう。それはとてもうれしく感じてはいるが、やっぱり稲という不思議な植物がすごいと思う。苗の育て方のミスにより、今年はプロの4割程度しか獲れないと思うが、それでも稲たちはずいぶん健闘したと思う。そろそろ来年用の籾を取って子孫を残す手伝いをしなければ。

 まだ米になったものは4分の1程度、今週末は先週刈り取ったやはり4分の1を脱穀して玄米にしたあと、残りのほとんどを刈り取るつもりだが、どうやら天気が悪そうだ。イノシシは確実に狙っていると思われるので、ぎりぎりの状況の中で柔軟な対処が必要そうだ。(また休みを取らざるを得ないかも)

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獣害と稲の生育の関係

 刈り取りをやっていると、田んぼの中にはかなりの獣(鹿と思われる)の足跡がみられる。苗が若いときには食害があり、苗の上部が食われてしまったから影響はなしではなかったと思う。比較的新しい足跡のあたりの稲は、生育が進んでいるから食べられたような跡はないが、傾いたり倒れているものが多い。さらにいうと、そうした稲たちは分けつ数が少なかったり、早く黄変していたりと元気がない。
 電気柵を設置したお盆休みの頃から以降、鹿が柵内に立ち入った痕跡はないと思っているので、足跡はそれ以前のものだと思われるが、田んぼの中を歩かれただけでも被害があることが実感できた。確かに穂が出てからあとい草取りのために田んぼに入ると、細かい根が重みで切れるようなプチプチとした感じが長靴の底に還ってくるが、根を強くして切らないことが稲の生育にはとても重要に思える。南北問題の結論とも関連する。

田んぼの南北問題、別の原因

 今度の週末は、勘定奉行の友人(横浜のご近所さん)に同行してもらった。千葉の農家出身の人で、農業に関わるいろいろな知識が豊富、知識だけではなく行動派だから今回も稲刈りや畑仕事に大活躍してもらった。
 田植えの時にもきてもらっているが、イネ刈りをしながらできばえをみて「南側は土が硬かったよ、だから根が張っていないんじゃないの」、とのことだった。地山を削ったんだから養分がすくないと思っていたんだが、確かに土が硬くて根が発達しなかったという指摘はそれも正しそうだ。ウルトラポチでまんべんなくかき回したつもりだったが、削ったところと盛り土のところでは堅さが違って当然で、根の張り方も変わってくるだろう。ただ、元気なイネなら硬い土でも根を張っていくと思うので、これは苗の作り方に関わる問題もあると思われる。
 南側が北半分よりもヒョロヒョロで、たいしたことがない風で倒れてしまったという南北問題の理由は、これでほぼ理解できた。すなわち、南から北に下がっている斜面を棚田状にしたため、田んぼの南側は削られて地下の土が現われたため、堅くて養分がない状態となった。反対に北側はそれまでの草原の表土を持った形となり、養分を含む軟らかい地盤となっていた。堅いためか養分がないためか、あるいは両方が原因となって根の発育が不十分となり、結果的に葉茎の生育も影響があったと思われる。
 

1号前池の状態(9/27)

 1号田んぼに水を張り始めたので、前池と1号は再度つながった。田んぼ側は耕耘してワラを入れ、さらに鶏糞もぶち込んであるので満水にはまだ時間がかかる見込み。水奉行意見では、干上がったらドジョウは穴を掘って生き延びるとのことだが、▲20cmくらい耕耘したから、ドジョウが潜っていてもミンチになったに違いない。卵なら可能性はあるが、孵化の時期はどうなっているんだろう。
 池の中には、いずれも数は確認できないがカエル、エビ、ドジョウ、アブラハヤ、ミズカマキリなどが棲息しており、少なくとも来春までは平穏な生活を送れるようにしてやりたいが、湛水状態の田んぼを狙って渡り鳥やアオサギなどがやってきたらそうはいかない。また、ちゃんとは測っていないが、池がかなり水を吸っている可能性はある。沢水の配水やため池の計画も検討する可能性が高いので、そうなるとまたまた状況が変化し、住民たちにはつらい秋冬となるかもしれない。

精米機購入

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 田舎のあちこちにはコイン精米所がある。当然大多喜町周辺にもいくつかあり、すでに2カ所を利用したが、どうも管理状態には問題がありそうだ。構造上、前の使用者の米が若干だろうが残っていることも気に入らない。ここまで育ててきた米をそんな目に遭わせるわけにはいかないので、勘定奉行とも相談して精米機を購入した。循環式というタイプで容量は1斗(15キロ)のもの。昨日は10キロほど入れて動かしてみたが、30分ほどできれいな白米になった。当家は、収穫量としてはたいしたことがないから、この程度のもので十分と思われる。
 
 

横浜直売所 (9/28)

先週はお休みしましたが明日は通常通り開店します。
ただ、夏野菜が終盤を迎えていまして、品物は少なめです。
キュウリ、オクラ、ピーマン、3尺ササゲ、ナス、水菜(間引きしたもの、柔らかく生で食べられます)
そんなところです。

なお、無農薬・有機栽培・天日干しのお米を販売することにしました。
土曜日に刈り取った米を天日干し中ですが、
これを来週末に脱穀・籾すり・精米しますので、10/5以降のお渡しとなります。
価格は ¥600/Kg です。

ご希望の方は直売所にて予約をお願いします。

1号田んぼ、再注水

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 冬の間湛水する予定の1号田んぼには、再度水を張り始めた。藁についてはいろいろご意見もいただいたが、一応そのまま水に浸けることになる。左側の草ぼうぼうの畦か、その更に左の通路に置くことも考えたが、このあたりは1号田んぼの拡張を考えているところであり、結局動かさずにそのまま水を張るという安易な方向となった。左の斜面の下まで田んぼを広げると、100平米くらいは増えることになる。この冬にできるだろうか。
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