定年後・田舎作って・コメ野菜

定年に到達した2008年末、房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。穫れた作物は横浜の家の玄関先で販売、配達もやっていたが、古希を迎えたこともあり、2019年春に毎週の直売をやめた。不定期の直売と宅配便利用のコメやイモ類の販売に移行している。

2010年06月

ジャガイモの中間報告

 去年と比べるとジャガイモは好調である。去年は種イモ20キロ+に対して収獲は165キロというところだった。今年は一応その倍くらいは植えたいと思っていたが、少し購入が遅れたこともあり、35キロの種イモを用意したのだった。これまでで350キロ以上収獲したが、面積としてはまだ3分の1程度、単純に計算すると3倍の1トンほど穫れることが予想される。
 量も多いのだが、一つ一つのイモが大きく育っており、イモの味もしっかりしている。うまいと自画自賛したくなる。購入してくれたていおーさんがBBSに評価などを書き込んでくれたが、うまいと思っているのは自分だけではなさそうだ。去年沢山できた小さなイモも少ない。その小さなイモだが、日曜日にやってきた弟たちとBBQをして、茹でた小イモを焼いて食べたら、これがうまかった。でも自家用でなくなってしまいそう。

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   ちょっと泥はついているが、みんな立派に育ってくれた

水源地の課題

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      左が上流側 ゴミが詰まって水位が上がり堰からオーバーフローしている

 基本的に大きく改善された水源地回りだが、完全というわけではない。雨の多い時期には仕方ないところもあるだろうが、堰から取水装置に水を送る塩ビ管の取水側が落ち葉などでつまりかけになることだ。水量が増えることで沢に落ちている葉などが流れ込むのである。水量が多いときだから少々減っても影響はないし、週末には掃除をして解決するから問題はないのだが、なんとなく気分は悪い。浮子をつないだものを堰の内側に浮かべて浮ゴミを留めてみることも考えよう。
 それと、一時期期待していたクレソンだが、シカに食われたあと水の流れが強いときもあったりしたので、完全に消滅してしまった。やはりケモノの世界で作るのは無理なようである。その代わり、宅内の池や田んぼの水口あたりに結構根付いている。これは水が冷たいということでもあり、イネにはマイナスではないかと思うが、とにかくクレソンは順調である。水奉行から、ワサビをやればという示唆があったが、冷たい水を活かしてやってみる価値はありそうだ。そのときには伝え忘れたが、春頃種の予約はしてあるので、7月のどこかには送られてくるはずだ。種から作るのは確かちょっと面倒だったはずだが、よく研究しておいてくれよ>>水奉行殿

かばんの中のデジタルグッズ

 毎日一晩どまりの出張並みの荷物を持ち歩いているが、その原因はこれ。

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 この写真を撮ったあと、かばんの底からもう一つの iPod(Classic)が出てきたが、面倒で写真を撮りなおすのはあきらめた。このほかの候補としてはVAIO Type-Uも控えているが、ANDROIDが使えるようになれば(?)出番はない。
 重要な役目を果たすのが左上の黒いボックスに刺さっている小物(Willcomのもの)で、FOMAの電波を拾ってインターネット接続を可能にする。黒いBOXはルーターで、それをWi-Fi環境にしてくれるものだ。だから、これが入っているカバンの回りでは無線LANでインターネットにつなげることができる。ただ、この機械の問題は、電池を8本も必要とすることで、それ(M001の上においてある電池ケース)は見た目よりもずっしり重い。
 そうそう、EKENのM001というANDROID端末は右の真ん中の白い機械で、結構大きいが軽い。これだけだと持ち運びは苦労ではないだろう。文章を書くだけだと、左の pomera で十分なんだが。結局なんだかんだで一つ一つ専用機を持ち歩いているのが実態だ。

アンドロイド端末

 世の中ではIPad発売で一時的に騒ぎは起きたが、まだ燃えているのだろうか。私は発売の少し前に息子のipod touchのお下がりをもらい、だいたいこの延長だろうと推定し、通勤中の主たる使途であるブログの原稿書きには役立たないことも判明し、購入を見送ったところだったが、先日こんな機械が売られていることに気づき、一応購入してみた。
 これはGoogleが推進しているandroidというOSを組み込んだタッチパネルタイプのポケットPCである。中国で作られている機械で、アップルのしゃれた機械とはずいぶん違う。たとえると、クロダイとボラくらい違うといえばいいだろうか。まあ、きわめて荒削りな機械で順調に使うまで、一苦労しそうだ。
 昔ホームサーバーとして使っていたマシンがクラッシュして復旧不能になって以来鬼門になっているLINUXベースらしいが、今更勉強を再開する気もないので、インターネットを訪ね歩くつもりだ。
 ところでこの機械、やすいところでは1万円強で購入できる。かなりひ弱な機械のようだから交換などは当たり前という感じもする。そんなことも考えて買うショップは決めた方が良さそうだ。動くWi-Fi環境が役に立つと思ったら、電池が放電していて役に立たず、明日から通勤電車デビューだが、なんだかちょっと恥ずかしい。

小さなオタマジャクシ

 最近、メダカ飼育用の池などに極小オタマジャクシが急増している。あまりの小ささに、これはオタマジャクシではなく孵ったばかりのメダカではないかと思ったことすらあったが、育ってくると間違いなくオタマジャクシとわかってくる。一体どんな小さなカエルの子だろうと思って調べたら、どうやらこれはヒキガエルの子供のようだ、そういえば、最近では畑仕事の最中などに「ヌ~っ」と現れるヒキガエルと出会ったりしているが、あまり普段は働きそうにないヒキガエルも、今の季節は子孫作りに励んでいるようだ。足洗い用の池とか畑に放置してあるバケツの中などに大量にいるが、あまりにも小さいのでデジカメにも収めていない。

道路上のフクロウ

 先週の帰りには動物に出会わず、珍しいなと感じていた。今回も、会所の辺りではシカを見かけず、今週も会わないのだろうかと思いながら走っていたら、養老渓谷粟又の滝の旅館の上辺りで、道路のど真ん中に降りているフクロウを見かけた。近づくライトの光の中ですぐに大きな羽を広げて飛んでいったが、ちょうど今CMに出てきているフクロウと同じ、当たり前か。ただし顔は拝めなかった。春先だったか、うちの田んぼに来ていたフクロウを見かけたが、あの時もこちらに気付くとバサッバサッと飛んでいったのだった。
 春に見かけた直後には、ウサギ除けにもなるとフクロウ様用の巣箱を作って樹木にセットしようと思ったが、巣籠の時期を過ぎていること、来シーズンまでにねずみなど他の動物の巣になったりする心配もあることから、設置については先送りにしてある。いろいろな動物との接点ができつつあるが、フクロウについてはこちらの役に立ってくれそうなことに加え、存在感もとても大きくて、憧れのようなものも感じている。何とかうちの巣箱に住み着いて欲しい。

水生動物の近況

 近況といっても、毎週書いているから珍しくもないかもしれないが、間近でみているといろいろ変化が著しい。前にも書いたが、一応場所別に状況を整理してみる。

 一時期は「メダカ天国」などともいっていた甕だが、ここは生活反応がほとんどなくなった。唯一ボウフラが群れていたので、すくってあたりにばらまいた。水をほとんどかきだしてきれいな水を入れて再生を期するが、ボウフラ培養装置となってしまう可能性大である。
 足洗い場は、すっかり本来の用途には使えなくなっている。最近は非常に小さいオタマジャクシが増えており、オタマジャクシ池といった状態である。瓶から水草などを取り出して入れたから、メダカの子孫が生まれているはずだが、のぞいていて時折見かける程度。

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 2個あるプランクトン養殖箱は、半透明のため水中を泳ぐドジョウらしきものが見えたりするのだが、水はすっかり緑色になっていて様子はわからない。一応成魚は田んぼに放そうと思っているので、2個のうちの右側の箱を網でさらったところ、メダカとドジョウを数匹ずつ、それにフナらしきもの1匹、このフナについては素性不明である。メダカを買ったときの藻に卵が付いていたのだろうか。これらは池に放した。もっといるんじゃないかとさらに探ったら、クロメダカが5匹出てきたので、これらは4号田んぼに入れた。まだ卵や稚魚がいる可能性が高いため、引き続き様子を見ることにした。左の箱については来週以降。 田んぼだが、4号田んぼにはシロメダカの群(といっても3匹)がいることを確認した。それももしかすると2組。午前中見かけた場所のちょうど正反対側(距離では50m)で同じような3匹のシロメダカたちを見かけた。回遊しているのか、それとも2組いるのか、不明である。田んぼの草取りをしているときにも、すぐそばを泳いでいたが、こういうものは何となくうれしいものだ。

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 田んぼのドジョウにも触れておこう。今のところ動物が入っている様子もないので、夜の見回りというとドジョウの観察となる。1号から4号のすべての田んぼに2cm程度の稚魚が結構な数生息している。今の配水方式では屋敷の反対側の方までは水がなかなか行かず、水が澄んでいる手前側しか観察していないが、水温が高めで濁っているほうが彼らには都合がよいはずで、かなりの数がいると期待しているところだ。ただ、2cm程度はあまりにも小さく、秋になって鍋に入れるサイズになるかどうかはちょっと心配である。

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今日は雨模様ではかどらない

 会所は雨が多いと思うんだが、朝だけ雨という予報が外れて止み間を縫っての作業となった。
 まずはキュウリの定植。40センチくらい掘ってボカシを投入し、他で芽を出した苗を植える。普通キュウリの根は浅く広がるらしいが、こうすることによって根が深く入り、丈夫に育つというのだが、どうだろう。
 次は4号田んぼの草取りだ。コナギという草だろうか、昨日も取ったがまだ残っていた。最後はソラマメの種取り、莢はすっかり黒くなっている。茎後と切り取って納屋の軒下に干しておいた。写真を撮ってくればよかったな。

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今日は午後半日、草取り

 朝から成田へ、昨日イモ掘りで活躍した娘夫婦はワシントンDCに帰って行った。会所から空港へは110キロ程度、所要時間は1時間半強。
 午後から農作業を開始した。まずは落花生の草取りと肥料やり、第1の下の畑と第2農場。続いて第2農場のショウガの草取り、サトイモの草取り。最後は1号田んぼのドロオイムシ取り。被害はたいしたことないが、よく見るとところどころの株に幼虫がついているので取って歩いた。2~4号田んぼはほとんど問題ない感じ。
 
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    第2農場の落花生畑、左の草だらけの畝にはゴボウを植えてあるが戦意喪失気味

今日はジャガイモの収穫だ

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 会所に到着したのは13時頃、お昼を食べてさっそく道具一式を積んで第2農場へ、娘夫婦に手伝ってもらい、4人がかりでイモ掘りを開始。新人2名は意外に戦力になり、夕方までにキタアカリ150キロ、メークイン90キロを掘った。本来の割合はキタアカリ:メークイン=1:3位だから、明日以降はメークインを100キロ以上掘ることにしよう。

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 農作業終了後、車で10分弱のところにある日帰り温泉「ごりやくの湯」に出かけた。ここは大多喜の穴場である。お湯がいい。平日だとガラガラで貸し切り状態である。

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今週末の作業はジャガイモの収穫

 今週末はちょっと早く、金曜日の昼ごろに横浜を出る予定である。先週帰ってきた娘夫婦が土曜の朝まで逗留するが、戦力としては未知数である、というか戦力には入れられない気がする。ピンポイントの天気は、明日もずっと晴れ続きだが、湿度は高いということがどこまでマイナスかはわからない。ただ、来週になってもカミサンの営業活動は続くと思われるし、世の奥方のネットワークの力は凄いようだから、200キロというのが最低でも確保しなければならない量だろう。翌週末も梅雨空は続いているはずだから、明日掘ったイモがよく乾いているような状態なら300キロを目指す必要があるだろう。本当に体力勝負だ。土曜日の午前中は娘夫婦を成田に送るので、ここで一息つくしかなさそうだ。
 ナスキュウリが実をつけるまではフキやワラビ(最近不調)位しかないので、私はジャガイモ専念の予定である。田んぼの虫と草取り、第2農場のサトイモの草取りが大したことがないように祈りたい。

ジャガイモの販売について

 先週持ち帰った良品のジャガイモ48キロはほとんど売れてしまいましたが、引き続きカミサンは電話で友人などに営業を続けており、今日1日で45キロの予約注文を受けたようです。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
 こちらも対抗上色々声をかけようと考えていますが、ここでもご希望の方がいらっしゃらないか、ご用聞きすることにしました。では、販売用のチラシをご覧ください。
 
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 一応、通販用のページは作ってあるのですが、今回は準備不足もありメールでのやりとりをベースにした対面型販売とさせていただきます。ジャガイモは、重さはかなりあるため送料が馬鹿馬鹿しいものとなります。10キロで2500円という価格は、2000円というジャガイモの価格に送料の半分を載せたものです。送料は割り勘という考え方です。横浜と赤坂見附の間であれば手渡しも可能ですが、10キロはちょっときついので、その場合は5キロ=1000円ということにさせてもらいましょう。
 もし、購入したいという方がおられましたら、 miurajin@gmail.com こちらのメールアドレスまでご連絡ください。なお、梅雨時ですから週末に掘れない場合もあります。収穫できた分だけ順次出荷となりますので、ちょっとお時間をいただく可能性がありますが、ご容赦ください。

葡萄棚

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 横浜の家は大多喜とは大違いで、ほとんど庭のようなスペースがない。昔はいくらかはあったのだが、車を駐めるスペースが侵略し(最大で4台)、こうなってしまったのである。そんな具合だから、一時期作っていた古代米は屋上で栽培していた。ちょっと前までは、僅かなスペースに植えたゴーヤなどが日よけになっていたが、3年ほど前だったか試しに葡萄の苗を2本買ってきて植えてみた。今年はようやく日よけの役に立つぐらい葉も出てきたが、この間みたらちゃんと実がついている。一人前に葡萄の形をしている。ネオマスカットだから、大体この形と色でもうちょっと大きく育つはずだ。秋の楽しみである。

田んぼの雑草の状態

 幸運なことに、去年の田んぼはあまり雑草の被害にあわなかった。唯一、4号田んぼにアゼナが結構生えて収量には若干影響したのではないかと思うが、他の3枚の田んぼは影響はゼロだったといっていいだろう。単位収穫量が少なかったのは雑草以外の原因によるものだった。
 今年の田んぼも、基本的には雑草がはびこる状態になっていない。今年も4号ではアゼナの新芽と若干のコナギが生えているが、他の3枚についてはほとんど発生が見られない。なぜ4号と他で違いがあるかということについては一応推定してあるが、4号のみが7年ほど前まで当地に存在した田んぼとほとんど同じ位置にあって、土の切り取り盛土をほとんど行っていないことが原因の一つと考えている。他の3枚については平面的位置やレベルがずいぶん違うため、以前の田んぼをまったく引き継いでいないのだ。もう一つは、去年4号田んぼのみ機械で植えたのだが、あまりにも曲がったり株が多かったりで、じっくりメンテナンスをしようという気にならず、半分放置していたということも4号に草が多い理由と思っているし、その影響(タネなど)が今年に続いているのではなかろうか。
 ということで、今の田んぼの草とり作業の中心は4号田んぼである。先ほど書いたように、コナギとアゼナが発生しているが、前者は既に中くらいの葉が水面から顔を出しているものもある。だが、数はそれほど多くなく、8畝の田んぼ全体で両手に2杯盛程度。アゼナは田んぼの底に張り付いているものがみえてきているので、草取りの道具で削る程度でお茶を濁している。草取りが楽なことはよかったが、当分ドロムシ退治にパワーは必要だろう。
 
 さて、草で(今のところ)苦労していないのはなぜだろう。第一に思い浮かぶのは、田植え後直ちに米ぬかを撒いていることだ。この方法はいろいろなHPなどで紹介されているものだが、これにより田んぼの底を酸欠状態として雑草の芽が出ることを抑えるというものだ。うちの場合、4枚に1袋ずつだから40Kg/反程度しか撒いていないが、確かに田に入ると足元からガスが沸くし、効果があるんじゃないかという気がする。その代わり、糸ミミズやプランクトンの湧きも少ないような気もしているが。他の理由については、ちょっと思いあたらない。このまま毎年続いてくれるとありがたいと思う。
 

ジャガイモの収穫徐々に開始

 土曜日に速報として書いたが、梅雨の合間を縫ってジャガイモの収穫を開始している。土曜日の収穫量をあらためてかいておくが、良品のキタアカリ24.5キロ、同じくメークイン23.5キロ。この他に小さかったり傷がついていたりなどの理由ではねたものが8キロ程度。地主さんに差し上げてきたものが、良品で8キロ程度。合計で64キロとなる。畑は完全に乾いた状態でもないので試し掘り+αといったところだが、まだ1割も掘れておらず、当分の間天気と相談しながらの収穫である。去年よりも一株あたりの収量は増えており、特に小さいイモの割合がかなり減って大きなイモが揃っているのが特徴だ。去年はメークインに差をつけられていたはずのキタアカリも、今年は同じぐらいのイモをつけているんじゃないかな。
 直売所ではポツポツ売れるといった感じだが、常連さんや知人からのまとまった注文が相次ぎ、実は多めに掘ったつもりの48キロも残り少ないといううれしい状態で、今週末には掘れる状態の畑となっていて欲しいと思っている。

先週末の水、大雨のあとの取水システム

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 到着後、池に入っている水の量を計測すると、6Lで10秒を超えている(2.13立米/時)。どう考えてもおかしいのでさっそく水源地に出向いてチェックすると、堰の上から水が盛大に溢れ出ている。取水装置のそばにいってみると、堰から装置に水を流すパイプに木の葉などが引っかかり、十分な水を取り込めていないことが判明。すぐにそれを取り除くと、装置の方にドッと水が流れ込んできた。それ自体にはほとんどゴミや土砂などはたまっておらず、問題はない。
 池に戻ると、配管途中の空気などが押し出されるため、ひとしきりガボガボと音をたてていたが、やがて安定して強い勢いで流れ始めた。こうなると6Lは4.3秒程度(5立米/時)。これが配管のキャパシティである。
 敷地内の作業に追われ、その後は水源地に行けなかったから、水量が多いときにオーバーフロー分がどうなっているかが気になるが、堰から装置への配管は75ミリライト管2連装だからかなりの容量があるはずで、正常ならば堰の上から溢れることなどなく、取水装置が取り込めない分が流出するという形になるはずだ。今回のように50ミリを超えるような雨量があった際には、沢に積もっていた落ち葉などが流れ込むことは十分考えられるが、今の仕掛けなら堰が大きく崩れるといった事態にはならず、行ったときに落ち葉を取り除くぐらいで復旧すると思う。ということで、堰と取水装置はおおむねうまく働いているようだ。

サトイモ畑の草取り

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 田んぼはドロムシ騒ぎになっているが、サトイモ畑も大変な状況になっていた。サトイモは既に芽が出始めており、株によってはかなり葉が伸びているが、足元は概ね草に占拠されている。だが、イモの葉は規則正しく並んでおらず、欠けている。どうも出遅れたヤツが結構いるらしい。ということで、見当をつけて草を取り払うと伸び切れない芽が何本も見付かった。

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 この畑は昨年落花生を植えていたところだが、去年もひどい草に悩まされ、ご近所の皆さんから「除草剤を撒くとずいぶん楽」といわれたのだが、そうはいかないと頑張っているところだ。落花生は草でボロボロにされたあと、ウサギの食害で全滅に近かったが、今年のサトイモは失敗しないように頑張るつもりだ。サトイモは、葉や茎にはアクがあるせいか、あまりケモノの害は受けないようである。収穫時期にイノシシにやられることはあるかもしれないけれど。

ドジョウについての整理

 断片情報は伝えたが、一応今週末のドジョウ関連情報を整理することにした。
 まず、到着直後に救出したドジョウの幼魚だが、昨日写真を撮っておいたので、あらためてアップすることにした。
 
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 ごらんのようにまだ小さいけれど、ちゃんとドジョウの形をしている。1匹だけオタマジャクシが混じっている。ドジョウは7匹いたはずなんだが、なぜか1匹足りない。写真は撮れていないが、夜中の田んぼをのぞくとあちこちにいるドジョウの子供は、この連中の仲間のようである。
 
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 もう一枚は、夜中の池の中の写真だ。昼間は姿を見せないドジョウの成魚がオタマジャクシに混じって泳いでいる。非常にみづらいが、中央部に2匹いるのがみえる。今度は水中にカメラを突っ込んで撮ってみよう。
 
 ということで、どうやらドジョウは繁殖をし始めているようだ。おそらくは今年になってから池にいれたドジョウたちが子供を産んだものと考えている。池はオタマジャクシで超過密状態だったが、卵や稚魚は大丈夫だったんだろうか。沢水が直接流れ込む池は、水奉行がコメントで指摘していたように水温が低く、貧栄養でプランクトンも育たない。田んぼの環境がよくなってきたから、池の底をさらってドジョウを田んぼに移すことも検討してみよう。繁殖期は後半に入っているようだが、温かい水の田んぼに移ればまだまだ産卵はするに違いない。

メダカ情報(追加)

 一番最初に池に入れたメダカ(約10匹)のうち7匹については、その後一番下の4号田んぼまで落ちて泳ぎ回っているのを確認していた「再び、メダカたちの消息-参照」。その後、4号田んぼから3匹を救出してメダカ天国の甕にいれたのだったが、天国が地獄になって白メダカは全滅してしまった。

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      3つのうち左のものはメダカではないかもしれない

 昨日4号田んぼを見ていたら、一番山に近いあたりで泳ぐ数匹の白メダカを発見した。7匹の残りであれば4匹以内のはずだが、どうやらもうちょっと数はいるように思えた。残りのメダカが繁殖して子供が生まれたということのようである。
 ドジョウにしてもメダカにしても、人為的環境よりも田んぼ(これも本当は人為的なんだが)に入れて自由にさせることが正解なんだろう。
 

イネドロオイムシについて

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 これは比較的冷涼地で発生するイネの害虫らしい。地域的にいうと、北海道や東北、北陸地方での発生例が多いようだが、山間地などではそれ以外の地域でも発生するということだから、南房総とはいっても福島県並みと思っている会所に発生するのは不思議ではない。ただ、去年は気付かなかったから、今年の冷涼な気候に原因があるのではないだろうか。まあ考えてみると、去年は無我夢中でじっくり観察する余裕はなかったから、発生しても被害が軽くて気付かずに済んでしまった可能性もある。

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      最も被害を受けている株

 被害の状況だが、黄変が進んでいる株はまだそれほど多くはない、全体で数株程度。かなり小さい幼虫が付着して一部黄変が見られるものはかなり多数、数百株といったオーダーである。草取りも兼ねて2回ほど田んぼをみて回り、幼虫を認識した場合は手でしごくようにしてつぶした。ただ、卵の状態のものがあったとすれば、それについては何もやっていない。交尾中の成虫を一組見つけて捕殺したが、手に負えないほど蔓延している感じではないので、まだあわてる段階ではないと考えている。効果がある薬もあるようだが、他の虫やドジョウ・メダカなどへの影響はあるだろう。生き物と一緒に作る米に意味があり、薬に頼るつもりはない。
 来週末は、アメリカから一時帰国中の娘夫婦を案内して金曜に農場入りする予定だが、また見回って一株ずつしごいて虫を獲って回るという地道な作業と、イネの体力をつけるため、ボカシなどを撒いてみようと思っている。

今日のメインは田んぼ回り

 1号田んぼに入って草取りをやっていたら、葉の一部が黄色くなっているものが見つかった。それも何株も。すぐに家には行って調べるといもち病の葉とよく似ている。こりゃ病害発生かと戻って引き抜こうとしたら、カミサンが眺めていて症状が現れている株には小さな虫がついているのを発見した。再びインターネットで調べるが不明。とりあえずストチューを作り、かけながら虫を捕殺する。そのうちに、通りがかった近所の人にカミサンが問い合わせて「ドロムシ」ということがわかった。「そのままにしておくと稲が真っ白になってしまうよ、薬はどこでも売っているよ」といわれたそうだが、いかなる場合でも農薬は撒かない、いよいよ本格的に捕殺することにした。一応、見える虫は捕ったつもりだが来週はどうなっているだろう。
 撮り終わったあとは、ストチュウ的な液体(焼酎+木酢液+GS酵素を薄めたもの)を60L作り、田んぼに撒いてみた。何しろ、イネ自体を強くすることが先決だ。
 その他の作業は、とりあえずはエンドウが終わって空いてきた鉄筋ハウスを3尺ササゲなどの棚にしたり、サトイモ(第1農場)の草取り。草の勢いは半端じゃなく、サトイモでも草に後れをとっている。

ドジョウは全ての田んぼに広がっているらしい

 池のドジョウが夜になると出てくるので、今田んぼを再度見回ってきた。1号にも2号にも3号にも、小さなドジョウを発見した。今日のところは一部の調査のみだったが、それでも4号をのぞく全部の田んぼに小さなドジョウの姿を見ることができた。どうやらかなり広範囲に広がっているんじゃないかと思われる。
 
 ところで、メダカにも触れておこう。実は、メダカ天国だったはずの甕では何匹ものメダカが死んでいた。原因は不明。仕方なく、残っているメダカを掬ってプランクトン培養箱に移した。ということで成魚は減ってしまったが、稚魚はかなり増えている。下の写真はプランクトン培養箱にいる稚魚。小さいが映っている。このサイズのものは結構いるらしい。

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第2農場にシカが入った

 梅を獲ったあと、一緒に畑を見回っていた地主さんが、ジャガイモの葉が食われているのを発見。確かに屋敷からもっとも離れた一角のジャガイモの葉が減っている。裸になりかかった株もある。だがまあ、もうイモは十分育っているので、他のものを食われるよりはいいと思った。

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 シカの入ったところは地主さんがすぐに発見し、海苔網を持ってきて補修した。町支給の電気柵を設置できるのは10月頃、今年の第2農場はちょっと注意が必要だ。

ドジョウの子供、救出

 到着して田んぼを見回っていたとき、4号田んぼの脇の水たまりで何か動いているのを見つけた。雨のため田んぼから溢れた水が流れるその場所には、なんとドジョウの子供が7匹も取り残されていた。これはすくい上げて救出。もうちょっと上流のあたりには干からびたドジョウの子供が何匹か死んでいた。どうやら繁殖しているらしいことはわかった。

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    ドジョウは獲ったあと、映っていない。数十分後にはこの水も乾いていた。
    危うく干からびるところだった。
 
 夜になって、池の底をライトで照らしてみると、かなりの数のドジョウが張り付いている。昼間は姿を現さないが、夜になると泥から出て泳ぎ回るらしい。池の中も、今までは腹を空かしたオタマジャクシがたくさんいたが、そろそろ落ち着いてくるんじゃないかな。秋に向けてドジョウのさらなる繁殖を期待したい。
 

本日はジャガイモの収穫がメイン

 朝のうち雨が降るし、アメリカから一時帰国している娘が泊まっているし、出発を遅らせた、10時発。どうやら8時ごろまでアクアラインが風のため通行止めだったようで、運がよかったかもしれない。
 到着したのは昼頃、ご飯を食べたあと豆類の整理をやった。スナックエンドウとキヌサヤはほぼ終了、ソラマメは大半が茶色くなっておりタネ用、緑の豆は若干取れたが自家用である。

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 天気は崩れそうで崩れないので、ジャガイモ掘りを始めることにした。第2農場に道具一式を持って乗り込む。どんどん掘っていくが、先週よりも芋は太っており、1株は1キロを上回っており、好調である。ただ、畑の土は若干湿っており、泥はついてくる。大体50キロほど獲って一応終了。うち10キロほどは地主さんに食べてくれと渡した。
 色々話すうちに梅をもらえることになり、道具を借りて梅獲り開始。地主さんが手伝いに来て、梅の木に上って揺すってくれたので、我々は落ちた梅を拾う役。結局13キロの梅を収穫した。ガラス瓶を買い足して梅ジュースの追加だ。

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 戻ってきてうちのジャガイモも掘ってみた。こちらも上出来だ。ただ、土はこちらの方が湿っており、泥のつき具合は多い。ジャガイモは納屋に干しておくことにした。本日のジャガイモの収穫量は60キロ程度。収穫量全体は、ちょっと控えめの数値として600キロ程度とみていたが、どうやらそれは軽く超しそうだ。
 
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今週末の作業予定は雨で流れそう

 実は今日(金曜日)、休暇をとろうと思ったが、アメリカから娘夫婦が一時帰国していることもあって、休暇はやめにした。そんなときに限って午前中は雨が降らず、もし行っていればジャガイモをずいぶん収穫できたと思ったりもする。しかし、イモを掘ったら一旦横浜に帰り、また土曜に出かけて行くのも馬鹿馬鹿しい。ということで、普段同様土曜日の朝出発予定である。
 収穫対象のメインはジャガイモだが、天気の具合は厳しい。まあ、梅雨にはいったことでもあり、田んぼの水を眺めながらメダカの様子をみながら、のんびり過ごそうというのが今週末の予定だ。雨でも関係ない田んぼの草取りぐらいは予定に入れておくことにしよう。

米作り、序盤の反省事項(長文)

 最初だった去年に比べりゃ余裕があるんじゃないかと思っていたが、実際にはそんなことはなく、あれこれ考えてはいるんだが、どうも思い通りには行かない2年目が始まっている。米作り要因図のおかげで、かなり頭の中が整理できた(と、自画自賛)。
 
 田んぼ自体については、暮れから正月にかけての10日あまりの間、バックホーを借りて面積を拡大した。最適化作業の様子は過去LOG参照
1,320㎡から1,923㎡は45%増だから、かなり増えたことになる。ただ、田んぼの底のレベルが完全な水平になっておらず、一番差の大きい4号田んぼでは15cm程度もあり、これ等の是正は今後の課題である。また、畦(棚田状の土手を含む)については、堅固なものになっておらず、畦からの漏水防止措置も完全ではなく、ハードウエアとしては不完全。これは自然の力も借りて何年かかけてやることにしている。
 
 苗作りについては、昨年の乳苗方式から方向転換し、薄播きで丈夫な苗を作り機械で植えることにしたが、苗のできがバラつき(トラ刈り状態)、よそで余った通常の苗をもらって植えた。トラ刈りの原因としては、モミの上に撒いた燻炭が厚過ぎて顔を出せなく消えてしまった苗が多かったため。ただ、田植え前後の具合を見ると、薄播きにした苗の成長や活着の度合いは通常のものと大きく異なりしっかりしている。来年も挑戦課題にしよう。薄播きで補植覚悟という考え方がもっともよさそうである。なお、まだ苗箱に入っている段階で「玄米アミノ酸」なるものをあまり薄めずに撒いたらしく、これも元気な苗に影響している可能性がある。結論からいうと、今年も苗では失敗気味である。

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    右は薄播きの苗、田植えのあとも差がつくようだ

 用水については、去年ずっとメンテに追われた沢水の取水から配管系統を見直した結果、これまでのところでは明らかな効果が現れている。変更したのは取水装置回りで、堰の底からパイプで取り出していたものを、オーバーフローした水を一旦容器に受け、それを流す方式とした。この結果、取水装置以降のVU配管系統に流れ込む土砂やゴミは激減し、十分に取水できなかったり、配管が細くなって水を十分取り込めないといったトラブルがなくなった。去年の場合、2週間に1回程度は堰の泥さらいや配管の掃除が必要だったが、今年は毎週の点検時に若干溜まっている落ち葉などを取るのみで問題なく働いている。導水配管系統がボトルネックとなっており、最大4~5立米/時という水量の上限値は変わらないが、1.5立米/時程度の平均的な必要量をひきこめる期間は増えるはずである。田んぼの水深を深くするなどの方法を考えれば、川水を揚げる機会はかなり減るに違いない。
 
 肥料については、昨年は田んぼの状態も不明であったため、元肥ゼロで始めた。途中、南北問題(棚田の上側は削っているため養分ゼロ)が発生したりしたが、化成肥料はやらないというこだわりもあり、ほとんどゼロのまま突っ走った。結果として「こんな米始めて」というほどうまい米にはなったが、収穫量は情けないほど少なかった、3俵/反くらい。去年で残留していた(実際はゼロに近かった)養分を吸い取ったと思われるため、今年は田植え前に鶏糞+モミガラ堆肥とボカシを撒布してある。ただ、ボカシを作っていた後に植わっている苗の元気さが目立つくらいだから,十分とはいえないようだ。次の肥料だが、出穂前のいわゆる「穂肥」のためのボカシを作り始めたところである。
 当農場では、農薬を使わないことと化成肥料も使わないことにこだわりを持っているが、有機肥料というものも結構難しい部分が多い。成分の算出には推定と計算が必須である。ぼかしてしまったりすると、もうあてずっぽうのレベルになってしまう。それに、一様に撒くということも難しい。田んぼの裏作のときは、肥料の濃淡がかなり極端に野菜の大きさに反映されていた。田んぼなら水のおかげで少し均されると期待しているのだが、どうだろう。
 
 去年、植える前の苗と植えたあとの小さい段階のイネが獣害(シカの食害)を受けたが、今年はまだ被害は出ていない。被害が大きくなるのは、収穫時期が近づいた段階でのイノシシやサル(群れ)の襲来というケースが多いらしい。先週末に一応ネットで囲ったが、電機柵などもそろそろ稼動させる予定である。
 

田んぼの方程式(続編)

先週、概略をまとめた要因図を見直し、欠落していた内容を加えた。
今の私の認識のレベルでは大体こんなところではないかと思う。

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黄色いラベルが実際の作業項目になるんだが、害虫のところにはそれがない。元気なイネの力を信じよう。
それにしても、あらためて思う「「Frieve Editor」」というソフトは凄い。頭の中の整理にこんなに役に立つものはないと断言できる。だまされたと思って使ってみてください。フリーウエアです。

GS酵素ボカシを作った

 写真は撮り忘れたが、GS酵素入りボカシを作ってきた。これまで土の上や掘った穴で作っていたが、きちんと密閉できてあたりが散らからないように、今回は左官屋用の舟(60L位だろうか)を使用している。これに米ぬかを2袋弱、油粕と魚粕を少々、薄めたGS酵素を全体に行き渡らせた。これでビニールでふたをしてあとは待つだけである。頼んだ一斗缶入りの糖蜜が間に合わなかったが、それはまた次回。
 一応、このボカシについては田んぼに撒こうと考えている。水を絶やさずちゃんと醗酵させれば塊として取り扱えるだろうから、一握りずつ田んぼに投げればいいだろう。なんとなく、海釣りのときのコマセのような感じだ。
 

雑草蔓延中

 入植した去年からそうなのだが、うちの畑はひどく雑草にやられている。意識しているわけじゃないが自然農状態である。畑だけではなく田んぼの周囲も相当ひどい。今までは夢中だったし、こんなものだろうと思っていたんだが、借りた畑と比べてみてかなり状態が違うということを思い知らされた。
 春から借りた畑は、ベテランのおばあちゃんによって昨年の秋まできちんと面倒をみてもらっていたものだが、長年草っぱらとして放置されていたこちらの畑とはいろいろな点が大きく違う。まず、草の発生数が少なく、その成長が遅い。何か播いても、その作物の成育速度を超えるような勢いはない。周囲の草もずいぶんおとなしい。刈払い機で刈れば少しは収まってくれる。しかし、もっとも大きな違いはスギナの有無だ。引っ張っても必ず根が残るこれは、今一番難儀している草だが、借りている畑にはこれが全く見あたらない。もう一つの違いはモンシロチョウの数だ。うちには会所中のモンシロチョウが集まっているといってもいい過ぎではないようで、結果として今頃の菜っ葉類は悲惨な状態だ。ということで、時間はかかるかもしれないがじっくり草対策はやらなければならないだろう。

ジャガイモの収穫開始と食のジャガイモシフト

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 先々週、先週末と2回続けて探り掘りをしたんだが、掘ってみて大きければ獲り小さければそのままにするという探り掘りはなんとも面倒で、先々週は引き気味だった。先週末(この前の日曜)は、10数株を全て掘り起こして見た。一部まだ小さいイモもついていたが、全般的に好調。大体1株あたり1キロ程度だったとおもう。早くも10キロの注文が到来して、獲ったうちのかなりの部分はお買い上げいただいたが、こちらも昨夜から主食をジャガイモに転換してみた。先々週のものは少しみずみずし過ぎる嫌いもあったが、今回の収穫のものはちゃんと育っている。
 全体が何株かはよくわからないが、10数株というのは数十分の1に過ぎない(ずいぶん大雑把だが)。雨が降っていたら仕方はないが、掘れるときはどんどん獲る方針に変更しよう。

梅ジュースの出来具合について

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 いろいろ収穫に関する話題が続くが、次は梅ジュースである。私は酒が駄目なので取れた梅はジュースにしている、というかしてもらっている。梅干も検討対象外なので今のところ5キロほどがジュースになりつつある。昨日帰ったら、3種類あるビンのうちの中ビンの中に新しい梅が加わっていた。第1回目の梅(裏の家の梅)よりうちの梅の方がいいので足したということらしい。もともと入っていた梅の半分ほどは小瓶に移動していた。また、大ビンには新しい梅(うちの梅2キロていど)が仕込まれていた。

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    もう、かなりシワがよっている小ビンの梅

 もう既に味見は済ませたというので、私もソーダ割をいっぱい。まだ1週間だが、もううまい。これは真夏の仕事の合間の休憩にもってこいのモノと思う。そう考えると暑さもまったく平気そうである。

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ソラマメの旬について

 先々週末にかなり大量に収穫したが、先週末も量としてはそれを上回るほど獲れている。ただ、色が緑から茶色混じりになったり、豆が硬めになったり、虫がついたりといった感じで、商品としてのピークはちょっと過ぎてしまった感がある。先々週末の段階で少し豆が小さそうだ、などと見送ったものも1週間の間に成長しすぎたみたいである。この調子だと、来年は少し栽培量を減らすか、あるいは覚悟して2日間で徹底的に獲りまくるかを考えなければならない。それにしても、ソラマメがこんなにうまいものとは今まで知らなかった。また、こんなにたくさん食べたことも今までにはなかったことだ。だから、量を減らすという選択肢は考えにくい。
 ちょっと硬い豆も混じるかもしれないが、自家消費用にはまったく問題がないので、昨夜は莢から出しておいた。スープや煮豆なども楽しめると思う。また、畑に残っている豆は成熟させてフライビーンズにしたり、来年のタネにしたりということになる。今週中、サルにやられなければの話だ。今年タネをくれた裏のおばあちゃんの畑では、タネ用に残しておいたモノをすっかりサルにやられたらしいから、来年はこちらからタネを進呈しなければならないのだ。

沢水量の予測について

 雨の足音が聞こえるようになると、田んぼを養う身としては、カエルではないがなんだかありがたい気持ちになる。ということで、以前もいろいろ考えていた予測の続きを考えてみたい。

 以前、「沢水水量モデルの推定結果」に書いたことがある。モデルの概要は次の通り。
    予測値(立米/時)=Σ(R×0.08×0.87のd-1乗)+0.20
           R:ある日の雨量
           d:予測日からある日までの日数
  モデルの前提:ある日の雨量は基本的に実現率を乗じた形で流出する=0.08
        :流出量は低減率の割合で日々減っていく=0.87
        :どういう状況でも一定の量はある=定数
 その後の実績値と予測値を比較してみるとやはり完璧ではないことがわかった。特に、もっと長期的な傾向を要素として織り込まないと誤差が生ずるようである。ずっと雨が降っていないときと雨が続いた後では当然沢水量は異なる。今年の1月は月間雨量がわずか28.5㎜と少なかったが、こういう状況では雨が降っても沢水の量の増加は短期間で終了する。
 今回、モデルの見直しを行ったが、大きな変更はこれまでの累積低減流出量と累計雨量からの比較的定常的水量という2要素の計としたことだ。このことで、元者出るの定数はなくし、実現率の値(0.08)を見直して0.15とした。いわゆる流出係数が山地では0.2であることを考えて増やしたもの。もともとの0.08は実績値からの推定で出したもの。30日累計雨量と水量の関係は(一応)統計的に推定し、0.0004という定数を設定した。
 
   新予測値(立米/時)=0.5×Σ(R×0.15×0.85のd-1乗)+0.0004×30日累計雨量
           R:ある日の雨量
           d:予測日からある日までの日数
  モデルの前提:ある日の雨量は基本的に実現率を乗じた形で流出する=0.15
        :流出量は低減率の割合で日々減っていく=0.85
        :定常的な水量はあるが、その量は長期間の降水量に比例する
 
 なお、2010年4月17日に取水装置を交換しているが、これ以前の実績値は配管の泥詰まりなどの混乱要因が多く、本来取水可能な水量をすべて取れていたわけではない。このため、今回の新モデルの検証に際しては4/17以降の数値を参照した。今年1年の経過を見てパラメータについては見直しを行う予定である。
 
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 緑の線の右側、取水装置を交換したあとはかなりいいところを推定している。
(まあ、この期間で最適パラメータを決めたんだが)
左側では実績がかなり下回っているところは、配管の状態が悪かったと思われる。
雨量は日間集計で実測はピンポイントのため、ある程度の誤差は避けられない。

メダカたちの現況

 いろいろ不思議な状態が発生しており、真実の確認が必要となっている。まず、メダカの居場所ごとの確認からである。最初はメダカの甕、土曜日に3匹の白メダカが死んでいるのを発見した。メダカの医者ではないからはっきりしたことはわからないが、特に病気という様子はなかった。原因はわからないが、すべてのメダカを避難させるといった対策はやっていない。甕はかなり深く、青く濁っているので全貌はわかりにくいが、黒メダカは元気がよく、どうみても数が増えていると思われる。
 
 続いて足洗い場の水槽だが、ここには3種類の魚状生き物がいる。1つはメダカである。成魚と同じ大きさの者を今回は2匹発見した。これは「メダカが明らかに増えている」に掲載したやつだが、足洗い場にはいたが、ここで短時間の間に成長したとは考えづらい。藻などを移すときに一緒に紛れ込んでいた可能性もありそうだ。
 2つ目はちょっと不思議なものである。「仔メダカが増えている」でオタマジャクシのような形の仔メダカと紹介したのだが、1週間経つとますますオタマジャクシのようになってきている。これはもうオタマジャクシだと思いたいが、それらしい卵がなかったこと、一般のオタマジャクシに比べ極端に大きさが小さいこと、という点が気になってオタマジャクシと認めたくない。これの一部を金魚鉢に隔離してあるので、次の週末にはもう少し正体がわかるはずだ。
 3つ目は、これが卵から孵った仔メダカではないかと思われるもの。何匹か見つけたので、網で掬ってプランクトン箱に移した。足洗箱に住み着いているボウフラよりも小さく、とても写真など撮れないが、どう考えてもこれは仔メダカだ。
 実は足洗い場にはこの他にも不思議な生き物がいる。種類は不明だが貝である。なぜこんなものがいるのかわからない。メダカを買ったときについていた藻に卵がくっついていたんだろうか。

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 最後はプランクトン培養箱である。これについてはメダカという観点からは変化がない。ただ、今後は足洗い場で見つけた稚魚を移設する箱と、甕の人口増に対処するため、大人のメダカをいれる箱として運用して行くことにした。どうもカミサンはまだ、メダカの周辺にいると遊んでいると思うらしい。こちらは生き物田んぼ運用者として純粋に学術的な研究を進めているんだが。

かなり元気なイネたち

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 昨日の夕方、一通りの作業を終わらせたあとにに田んぼを眺めていたら、ちょっと不思議な状態に気付いた。2号田んぼの手前側一角のイネが目立って元気なのである。既に分けつが進み扇型になりかけている。ああ、」これはうちで作った苗だからと考えたが、ちょっと離れるとひょろっとしたちょっと頼りない状態の苗である。となりの3号はもらった苗を植えたのだったが、こちらを見てみるとやはり特定の一角の苗は元気に広がっている。
    左上のあたりがボカシをつんでおいたところ

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    手前側が3号のボカシ置き場

 その2箇所の共通点といえば、畑にして裏作をつくっているときにボカシをつくっていた場所そのものだった。荒起しをするときにボカシは田んぼ中にばら撒いたが、作ったところにはやはり残っているんだろう。このように早い段階から育てることがプラスなのか、何か問題が起こるかは秋になったらわかるだろう。

ジャガイモはもうちょっとかな

 はたけは色々入れ替わりが激しくなっている。菜っ葉類は、容赦ないモンシロチョウの攻勢をしのげず、終了。ダイコンはセンチュウにやられて、これも終了。ダイコンのあとはマリーゴールドを植えて次に備えることにした。
 今日はジャガイモを試し掘りしてみた。大きいもの小さいもの、まだばらついている。あと2週間というところだ。

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メダカが明らかに増えている

 足洗い場に普通の大きさのメダカが2匹いた。信じられないが、もう大きくなったんだろうか。本家の甕をのぞくと、明らかに数が増えている。随分速いスピードで成長するのだろうか。

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今日は収穫と田んぼの草取り

 明日の日曜日は天気が下り坂となる可能性があるため、到着してすぐに収穫、キヌサヤ+スナップエンドウ+ソラマメ。ソラマメは下の写真で10キロ、このあと6キロを追加。明日またとるつもり。

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 このあとうちの梅を獲った。3キロぐらいだろうか、去年よりは多かった。これも梅ジュースになる予定。
 
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 午後は田んぼの草取り。米ぬかが効いているのか、基本的には草は少ないが、4号田んぼはところどころでこんな状態になっている。田んぼは1時間ぐらいで終わったので、第2農場に行って落花生・サトイモ・サツマイモの草取り。その後は第1農場のジャガイモにGS酵素を葉面散布、サツマイモ・サトイモにGS酵素を撒いた。

梅ジュース仕込み中

 先週末、裏の家の梅を獲らせてもらった。うちの梅は大してできていないようだが、裏の梅は手の届くところだけで6キロくらいは獲れた。こんなに要らないということで勘定奉行が直売所で売ったようだが、2.5キロ残っており、こんな感じで梅ジュースになりつつある。暑い夏には冷たい梅ジュースが良さそうだ。そんな暑い夏が来て欲しいものだ。

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今週末の作業

 田んぼの中をあるいていると長靴の下から泡が浮いてくる。田植えのあと雑草防止のために撒いた米ヌカが発酵してガスが出ているのだと思う。これである程度は雑草の発生は抑えられるかもしれないが、今度の週末は一通り田んぼの中を歩き回って、生えかけている雑草を抜くという作業をよろうと思う。田んぼの中も外も草との戦いである。
 収穫としては、ソラマメがまだかなり残っているので、これを獲る予定だ。先週はスーパーのかご2個分弱獲れたが、今週はもうちょっと多いと思う。タネとして少し残しておくほか、フライビーンズ用に完熟豆も作ろうと考えている。
 収穫のもう一つはジャガイモだ。先週の探り掘りではまだちょっと小さめ、デンプンの詰まり方ももうちょっとだったが、この1週間で進歩しただろうか。定植後90日が6/20ごろ、100日が6月末だから、実はまだ少し早い。葉は青々している。全部掘り起こすのは梅雨明け後でもいいんじゃないかと思う。ケモノが見逃してくれることを祈っておこう。
 先週末、田んぼにはGS酵素を撒いたが、これを利用してボカシを作ってみることにした。今までボカシは土の上でつくっていたのだが、始末が悪いので今回は左官屋用舟を使ってみようと思う(メダカとの取りあい)。菌培養をいろいろやってみようと思っているので、糖蜜を買いたいと考えており、少し調べてみよう。

先週末の沢水量など

 計測結果は次の通り。
 
          沢水量(立米/時)  日量(立米)  推定吸水量(立米/日)
   5日 18時    1.60       38.4
   6日  7時    1.32       31.6       37.12
   6日 18時    1.20       28.8       28.11
   
比較的短時間の間に減っている。水源地の山は飽和状態ではないということだろうか。田んぼの吸水量は今のところ問題になるようではない。減水深を推定すると、6日朝が1.9cm、同日夕が1.5cmであった。そろそろ入梅となるので、当分の間川からの揚水は不要と見ている。

冷夏・日照不足対策

 今年に入ってから、特に春以降の気象は普通ではないと感じる。低温傾向で日照も不足気味のまま梅雨に突入するようだ。梅雨明け後も冷夏になりそうだと警戒している。これまでもいろいろ対策は考えてきた。
アイスランド噴火は他人事ではない」 「イネの低温対策」 「低い気温
いろいろな都合で実施できたものもあるしできなかったこともあったが、もっと具体的に実施することを考えている。抽象的なことでいえば、植物の内部で起きている光合成作用の効率を高めるということになるだろうか。
 
 と考えてインターネットをあるいてみると、光合成の森といううってつけのページが見付かった。調べてみると、学部こそ違うが私の母校の研究室(教授)が運営しているらしい。ブルーバックスから本も出しているということで、早速それも注文した。ということでこの本とHPを材料にしてにわか勉強を始め、対策を考えることにした。
 

田んぼの方程式

 ジャッキーさんの「トヨタ流なぜなぜ分析」に触発されて、米作りや田んぼのことをあれこれ考え始めている。方程式ほど明確な答えは出ないと思うが、田んぼを利用した米作りというものは「とても複雑な要素が相互に絡みあったシステムを運用すること」といっていいだろう。米作り88手なんていう言葉もあるくらいだ。私にとって農業は素人だが、そんなシステムを運用するというような視点からアプローチすると考えれば、全体像の理解もしやすい。まったく違った世界で経験をつんできた身でも、比較的とっつきやすいものにみえてくる。たとえば人間社会(もちろん企業などもその典型)に比べれば、生物学的、物理学的、化学的に説明ができるものの割合が多そうだから、かえって方程式は解きやすいんじゃなかろうか。
 ということで、わずか1年の経験しかないのにコメ作りの要因図なんていうものを堂々と考えてしまった。Versionとしては1もつけられず、V0.1 といったレベルのもので、これから当分の間、座右においてああでもないこうでもないと編集していくことになる。なかなか面白そうである。

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                  掲載し忘れていた要因図
 
 しかし、これも有能なソフトに頼るからできることかもしれない。私が使用したのは「Frieve Editor」というもので、VECTOR などで入手が可能である。(フリーソフト) 一つ一つの言葉はカードのような形で入力していくんだが、あとから(あるいはその都度)関連付け(リンク)も貼っていくことになる。リンクは、普通の矢線もあるけれど、もっとそれらしい形にしてみた。階層も、元は3段階だったけれど、5段階に増やしてある。あとの修正編集作業も簡単である。カードを掴んでドラッグするだけで思うところに持っていくことができて、リンク線も付いて行く。このソフト、頭の中の整理には絶好かもしれない。

燃費

 もうじき10年選手になるカローラフィールダーは、農業をやるという生活スタイルの激変もしのぎ、というよりむしろ、ますます高いユーティリティを活かして大活躍している。この前の土曜日、いつもガソリンを補給する久留里のスタンドで入れたところ、14.5Km/Lというこれまでの最高記録を出した。このごろは、農場に行ってからの移動等は軽トラで済ますため、フィールダーの出番は片道83キロの会所-横浜間の移動に限られている。それ以外といえば、週に1回か2回くらいカミサンと母親が買い物に出かけている程度。首都高湾岸線からアクアラインという高速道路、木更津東から会所までの田舎の山道とも、ほぼ速度は一定だし、ブレーキもほとんど使わないから高燃費になるのだと思う。これではよほどの不具合が発生しない限り、ハイブリッド車への買い替えなど考えづらい。まあ、優遇税制や高速代がどうなるかということも無関係ではないが。
 一方の軽トラ・スズキキャリイだが、ホームセンターや役場、第2農場への往復などだから、あまりガソリンは減らないし、燃費を確認する機会も多くないが、大体13Km/L程度のようだ。ガソリンスタンドに行くのも面倒ということで、この前は携行缶から給油したから燃費は計測不能だった。そろそろそんなことなど考えない農業機械と同じ取り扱いになっていくかもしれない。それにしても軽トラという機械もユーティリティが高い。ステーションワゴンと軽トラの組み合わせはなかなか崩せそうにない。

補植完了

 断片的には書いているが、苗も廃棄処分の時期に来たので、最終的な補植を行った。先週の週末と草刈り休暇で、苗は補植用の一部を除いて干しておいた。不思議なことに補植用として苗箱のまま田んぼにつけておいた苗はとても元気で、田んぼに植えた苗がヒョロヒョロしているのに比べ、不思議なことになっている。薄播きにしたとはいえ1枚に100g近くも播いてあるし、田んぼよりも栄養がいいとは思いにくい。きっと、まだ寒い気候の中では田んぼで風に吹かれるよりオシクラ饅頭状態の方がストレスも少ないのかもしれない。もう一つは、苗代に置いてあった段階で、勘定奉行が玄米アミノ酸を濃い目で撒いたらしいから、それがよかったのかもしれない。
 まあとにかく、しっかりした苗だと補植も楽である。足元はおぼつかなかったが、ちょっと深めにしてある田んぼでも育ちのよい苗は植えやすい。ただ、植えてある苗も水面から顔を出している葉は貧弱でも、引っ張ってみると結構頑張る。まずは根から張り始めるのだろう。逆に、引っ張って簡単に取れる苗は駄目という烙印を押し、植え換えることにした。日曜は天気がよかったので、田んぼの水はヌル目で気持ちがよかった。さすが、イネのユリカゴである。

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    手前側1号田んぼの手前半分は2週間遅れで黒米を手植え
    他はもうちょっと育っているんだけど、写真ではわからない
    

防獣柵修理(半)完了

 懸案だった防獣柵の復旧を行った。そもそも正月休みにバックホーを借りて改修をやったときに、柵の向こう側の竹薮への入り口周りをいじるため、網やトタンなどをはがして無理やり開口を作ったのだった。以来4ヶ月、ウサギは頻繁に来ていたらしいが、イノシシやシカなどの大物は来た形跡がほとんどなく、比較的平穏な状態が続いていた。しかし、去年は田植え前の苗や田植え後のイネの株が食害にあうという事件が発生していたので、とても気になっていたところだ。まあ、一応復旧したということで、これで一安心。ただ、ぐちゃぐちゃになった高圧線用のワイヤーはそのままでは使えないため、電気柵としての復旧はもう少し先である。田んぼエリアからつながっている上の畑には3種類のイモを植えてある。畑を借りているお宅ではジャガイモの葉をシカに食われたそうだが(うちが植えたほうは一応無事)、ジャガイモも収穫時期に来ているし、早めの通電は考えるべきかもしれない。

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水やりの秘密兵器

 基本的に畑に水まきはしないことにしている。野菜を甘やかすとだめで、自分で水を吸うように躾なければいけないとも聞いているし(複数の先生たちから)、畑も2反ほどになると水やりはあまり現実的ではない。しかし、今回のような酵素類を田畑に撒くには何か工夫しなければならない。ホームセンターで見つけたちょうどいいモノがこれ。名水汲み用なんてかいてある20Lのポリタンクだ。壊れやすいかもしれないが、一応コックがついているからジョウロにいれるときも便利(と思いたい)。実際にはコックのついている蓋をはずしてしまえば圧倒的に早い。100、200、300リッターなんていうローリータンクもいいと思ったが、酵素類は薄めたものの保存不可のようで、20リッターくらいは手ごろなのである。購入金額も安い。サツマイモ200㎡程度とジャガイモ200㎡程度の2回使用したところでは、あと1本・合計60リッターくらいあれば間に合いそうだ。田んぼは、そんなもの撒いても適量なのかどうかはまったくわからない。効果もちょっとわかりにくい。今後の検討課題である。

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    場合によっては軽トラに載せることもある

とげとげした手袋

 ひとしごとおわった後、鼻のあたりがむずがゆかったので何気なく皮手袋をはめた手で顔を軽く拭った。そうすると、いつものスベっとした柔らかい感触ではなく、じゃりっとした感じ。「エッ」と思って手袋の背中をみると毛虫が張り付いている。どうやら毛虫の背中が顔をなぞったらしい。
 腫れ上がった顔が脳裏に浮かんだため、あわててムヒアルファを小鼻のあたりに塗りまくった。毒のない毛虫だったのか、薬が効果を発揮したのか、どちらかはわからないが朝になっても普通の状態。自然の中では注意が必要だ。ちょうど持っていたハサミで毛虫は即座に2分割の刑に処したため、写真はない。まあ、毛虫の写真は要らないか。

仔メダカが増えている

 この前仔メダカらしきヤツを見つけた足洗い場だが、またまたじっくり観察した結果、かなりの数(といっても10匹強)の仔メダカを発見した。この前はちょっと育ったあとのようだったが、今回のものはいずれも孵化したばかりと思われる。大きさは2~3ミリといったところだろうか。泳ぎ回るわけではなく、水槽の壁に張り付いてじっとしている。防波堤釣りを思い出す。

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    よくみるとおたまじゃくしのような形の稚魚がみえる

 網で1匹ずつ掬い、例のプランクトン培養箱に入れる。数匹入れた後、次からは透明の観察ケースに入れてみる。場合によっては横浜の家に持ち帰って飼ってみようかと思ったのである。まあ、自然からはなせばはなすほど餌の確保が難しいだろうと持ち帰りは断念したが、ケースに入れた数匹は培養箱の緑が濃い方に入れてみた。どっちがよく育つかの実験である。その後も足洗い箱には孵ったばっかりのメダカが少しずつ増えていた。当分の間これをゆりかごのように使い、時々メダカの瓶から藻を取り出してこの中にいれ、それに付いている卵を孵すことを続けてみよう。
 どんどん増えると決まっているわけじゃないが、メダカの瓶は結構密度が高く、これ以上メダカ人口を増やせない。増えた分は田んぼに放流していく予定。
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房総で百姓やってる...

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