定年後・田舎作って・コメ野菜

房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。穫れた作物は横浜の家の玄関先で販売、配達もやっていたが、古希を迎えたこともあり、2019年春に毎週の直売をやめた。不定期の直売と宅配便利用のコメやイモ類の販売に移行している。

2010年10月

今年のコメ(一応の総括)

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 まだ2回目だが、今年もイネは育ってくれた。それまでは未経験で知識ゼロ、2008年末に今の農場を手に入れてからの俄勉強だったから、いろいろな知識は入っているが本質はつかめているわけでもない。だから、イネには苦労をかけている。去年は、草原から田んぼを作り出した直後であったため、全く無肥料で始めた。おまけに乳苗の1本植えがいいなどと考えて、でもそんな苗を植えられるほど平らな田んぼでもないから、むちゃくちゃな状態のか細いイネを尺角植えにしたが、それでもイネは頑張って米を作ってくれた。でも3俵/反程度。今年に備えて去年の秋には、イナワラと米ぬか、鶏糞堆肥を撒いてみた。今年は単收では5割り増しの5俵/反だったが、少しずつ進歩していけばいいと考えている。3俵から5俵/反というと、明治の初め頃の水準から昭和初期まで進歩したという感じだ。来年の目標は終戦後の水準、6~7俵/反にしておこう。
 
 米の収穫以外の収穫は、農薬とか化成肥料なしでもちゃんと米が育つということだ。イネ泥負い虫という害虫を見つけたときには心配もあったが、2~3回の週末に手で虫を捕った程度でそれ以上の蔓延はなく被害はなかったし、他の病害虫害は出なくて済んだ。田植機を使っているから限界はあるが、植え付け密度はできる限り低くしているし、肥料が少ないと言うことは病害虫対策には効果があると思っている。ただ、2号と3号に1箇所ずつあった「ボカシ」作りの場所に植えたイネは、分けつの具合も穂の長さもすばらしかったし、特に病虫害や倒伏も縁がなかったから、有機肥料ならまだだいぶ余裕があるんじゃないかと考えている。今年は冬前からぬかなどももっと撒いてみようと考えている。
 
 水については比較的楽な一年だった。約1ヶ月間雨が降らないという状況が7月からあったけれど、多少川水を揚げた程度で乗り切った。多いとき4立米/時、少ないときはその10分の1以下と変動は大きいが、結構それで間に合うのではないかと思われた。いろいろ考えてみると、米にとって水の役割はとても大きいと思う。山から自然に流れてくる沢水は私の米にとってもっとも重要な要素のはずだ。

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 生物多様性という言葉は世の中で頻繁に登場するようになっている。そうではなくなってきていることの証だろう。でも、私の田んぼでは多様になりつつある。メダカやドジョウは人為的に放したけれど、ゲンゴロウやミズカマキリなどの虫、それらを餌にする鳥など、それから田んぼを繁殖の場にするカエルなど、多くの生き物が集まるようになっている。あまり歓迎しないケモノたちも集まってきているけれど。そういえば蛇も常連だ。歓迎の程度に差はあるけれど、このようにいろいろな生き物が集まってくる田んぼはすばらしいと自賛したい。生き物をはぐくむ田んぼでうちのイネは育てたい。
 
 来年に向けて一つ考えておかなければならぬことがある。それは獸害だ。去年は苗や田植え後の若いイネをシカに食われたが、大きな被害には至らなかった。今年は、被害は1割程度にとどまったが、イノシシにやられた。成獣や複数のイノシシであれば、被害はこの程度では済まなかったと思う。生物多様性は尊重するが、人間が耕作した作物を食べられてしまうのは全く別である。周辺のケモノたちの中でも、当家は草原ではなく耕作地だと認識され始めたと思うので、こちらも注意を怠らないようにしたい。

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                             photo:いずれも Taku Hirase

収量統計は こちら

農機具の掃除

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 先日購入したセット動噴のテストもかねて、コメ用の機械を掃除して倉庫に収納した。使ったばかりのバインダーについては、先日タイヤの裏側にたまった泥を取ったが、先頭の刃の部分を含めて水で洗いたいと思っていた。そこでセット動噴だが、操作は非常に簡単で水圧もちゃんとかかるから、こうした目的にも十分使える。ついでに、ちゃんと始末していなかった田植え機も持ち出して洗浄、どちらについてもガソリンを抜いておいた。

 この動噴の主たる用途は酵素類の葉面散布だが、そろそろ冬用にまいた種が芽を出すので、そちらの方の出番もやってくるはずだ。

蝶の名前

 普段はあまり蝶のことなど気に留めないのだが、少し余裕が出てきたのだろうか、こんな蝶の写真を撮った。蛾かもしれないと思いつつ、いろいろなHPを回って調べたが、なかなか見つからない。結局、「蝶 種類 千葉県」でGoogle検索したら、比較的最初の方に Yahoo! 知恵袋の例が出ていて、それが当たりだった。ツマグロヒョウモンという種類らしい。

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 この蝶は、もともと西日本以南にいたもののようだが、温暖化の影響だろうか北進中らしい。かなり目立つ模様だが、これからはこいつがどんどん増えるのだろうか。野菜には、蝶や蛾の幼虫がすごい勢いで取りついて葉を食べているから気が気ではないのだが、このツマグロヒョウモンは、スミレの類について丸裸にするらしい。
 

電気柵の移設

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 今回は比較的簡単だった。今まで山側に設置していた電気柵は、延長80m程度のものだったが、防獸柵に追加する形で設置したこともあり、メンテが結構やっかいだった。おそらくケモノのせいでワイヤーが切れたり、トタンと接触してショートするといったトラブルが比較的多かった。結果的には西の山側からのケモノの進入は防御できていたのではないかと思う。米の終盤にシカやイノシシが入っていたのは、北の隣地側だったと推測できるからだ。

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 今回のイモの防御の場合は、対象がおそらくイノシシ(タヌキなども要警戒だが)中心となることから、電気柵の構造も単純なものとしてみた。園芸用ポールを立てて、それに2段のワイヤーを張っただけである。園芸用ポールの芯はスチールだから、数千ボルトの電圧は漏れてしまうので、納屋にあったトロ箱の発泡スチロールを切り、それを絶縁用に使用した。ポールも7本と少ないので、電圧を測定したら5000ボルトあり、サトイモと、2畝残っているサツマイモは大丈夫ではないかと思っている。

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本日の作業など(概略)

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 今朝みたら、沢水の勢いが凄くなっていた。配管に詰まっていたゴミや泥を一掃したのだろう。先ほど計ったら毎秒1Lだったから、1時間で3.6立米。一応、これが配管のキャパシティいっぱいである。
 田んぼの水の出入りは、入った水がそのまま出ていくようにしてあるのだが、このくらい勢いがいいと、田んぼ(今は畑になっているところもある)の方に流れていってしまうので、田んぼと縁を切るように土を盛ってみた。4号田んぼは、刈り取り期間中バイパスを造って水を迂回させていたが、元に戻して3号の出口から4号に直接水が入るようにした。水については、来シーズンまで基本的にこの状態としておくつもりだ。
 
 1号の奥と3号には菜花の種をまいた。春には菜の花畑が出現する予定。1号の手前側は、まだ手をつけていないが、適当な菜っ葉でも播こうと考えている。
 
 昨日、イノシシ対策で入ってくる穴をふさいだが、夜中に2度ほど起きたときにもチェックしたが、どうやらそこから入った形跡はない。イモ畑も更に荒らされた様子はなかったので、一応効果があったようだ。しかし、腹が減ってくるとうちの畑を思い出すはずだから、必ずまたやってくる。今日は、そのときに備えて電気柵を張った。サツマイモとサトイモ畑の周囲にポールを立て、20cmと50cmあたりの高さにワイヤーを張った。いつもの場所から機械とバッテリーを持ってきて、こちらにつないだ。これで大丈夫だろう、と思いたい。
 
 サツマイモのあとには、ほうれん草や菜っ葉の種を5種類くらい混ぜてばらまいた。ワイヤーを張ってしまったので、手を抜いて蛎殻石灰を撒いただけである。こういうのも不耕起栽培といってもいいんだろうか。
   新日本ほうれん草、かき菜(宮内菜)、ちじみ法蓮草(ウタネ)、
   次郎丸法蓮草(日光種苗)、小松菜(ダイソー)

イノシシの痕跡など

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 進入場所の隣地休耕田側柵の穴には、先週海苔網を垂らしておいたのだが、ほとんど素通しで入っていたらしい。田んぼエリアを見て回ると、いろいろなところを掘り返したあとがある。4号田んぼには、何カ所か糞が残っていた。

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 今日は夕方になってしまったためできなかったのだが、明日になったら電気柵でイモ畑を囲うつもりだ。とりあえずヤツの出入りするところには、トタン板を3枚持ってきて置いてみた。苦労して入ってきてもサツマイモは穫ってしまったあとだぞ。やけくそで、まだイモが十分育っていないサトイモに八つ当たりされても困るのだが。

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水源地の作業

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 相当な雨が降ったあとにもかかわらず、池に流れ込んでいる沢水はそれほど多くなかった。水源地に行くと、堰からは盛大に水があふれている。予想していたとおり、取水パイプのところまで泥がきていて、落ち葉やゴミが半分ふさいでいたのだった。いつものようにゴミを穫るのではなく、今回は底に溜まっている泥などを柄杓で救い出すという作業を行った。この作業、キリはないのだが、かなり徹底的にやったので、これから落ち葉の季節にはなるが、来年のシーズン開始までは大丈夫ではないかと思う。

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 終わったあと、水が少し澄むのを待ってパイプをつないだ。本来ならパイプのキャパシティいっぱい流れてくるはずだが、ちょっと少ないような感じだ。配管の途中に泥が詰まっている可能性もあるので、明日朝に水量計測を行ってみるつもりだ。

イノシシの被害

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 うちのサツマイモは、暑さにやられたあと虫にもやられて青息吐息というところだったが、それでもちゃんと芋を作り、もう少しおいて太らせて穫ろうと思っていた。しかし、ついにやられてしまった。イノシシである。
 危ないとは思っていたが、米が終わったということで油断していたのか、緊張がほどけたというべきか、イネのなくなった田んぼに用がなくなったヤツは、そこを通り抜けてイモ畑まで入ってしまったらしい。まだ壊滅状態にはなっていないが、器用に太ったイモを選ぶように掘り出して食べている。われわれはお余りをいただくという感じだ。一応、一輪車に山積み一杯は穫れたが、広さからいえば物足りない。本来の4分の1程度だろうか。
 サトイモにも手を出しているようなので、明日は電気柵で囲む予定である。

米の食べ比べ(ジャッキーさんのミネアサヒ)

 一足先に穫れた米をジャッキーさんに送ったところ、穫れたての米(愛知県の山間部で穫れる幻の米:ミネアサヒ)をお返しでもらい、結果的に交換したことになった。昨日届いて、早速夕飯に食べてみたが、これがとてもうまい。私の米もうまいと思っていたが、ひいき目を加算しても、もしかしたら負けているんじゃないかと思うほど美味い。
 メールのやりとりで、これからもずっと交換して食べ比べをしようということになっているが、好敵手がいるぞ、という感じである。一応、ジャッキーさんには少しおまけしてもらって、同率首位ということにさせてもらおう。いや、私の米を買ってくれたていおーさん(時々コメントしてくれる)から、ご本人がいつも頼んでいる高級ブランド米と比べるのはかわいそう(BBSへの投稿)と評価されたので、首位とはいかないか。

 それにしても、こんなうまい米を食べたり食べ比べたりできるのは、大変に幸せなことだと思う。来年に向けて、「よし、またがんばってもっとうまい米を作ろう」という気持ちがどんどんわいてくる。

電車の中でPCを!

それな Thinkpadがきてから2週間が経過し、普段の使用については全く問題がなく気に入って使っている。ただ、通勤電車の中での活用はまだである。 pomera に比べるとA4サイズはそれなりに大きくて、多少の躊躇がある。もう一つは落とさないかという心配がある。いろいろ調べていたところ、盗難防止用のワイヤーを取り付ける器具が見つかった。私が買ったのはサンワサプライのSL-21Kという商品だった。

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 取り付けた状態は上の写真の通りである。ただ、商品の中に含まれているワイヤーと南京錠は使用していない。どちらも立派なもので、適当な使途を考えないともったいない。実際に使ったちょっと頼りない取り付け金具など、おまけのようなものに見える。なお、ノートのそばの計算尺は、まったく意味なく置いたものである。
 
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 金具にはこれまで携帯につけていたストラップを結び付けてある。その先には取り外しができる形でUSBメモリーを付けた。デスクトップにこのメモリーをさす場合は外せるようにしたものだ。
 
 これで、電車の中で居眠りをしても ThinkPad が床まで滑り落ちることはないだろう。しかし、もう一つの危険、立っている人が倒れこんでくるという脅威には無力である。なお、いくらなんでもこのPCを、電車内で立ったまま使うことは考えていない。前のVAIO(2代続けて)の時はやっていたが。なお、今 Amazon では、1か月間無料でプレミアム会員としてのメリット(翌日受け取り、1500円未満でも配送料タダ)を受けられる期間となっており、2日連続でそれを使ってしまった。この1か月間はちまちまとした買い物が増える予感。
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