定年後・田舎作って・コメ野菜

定年に到達した2008年末、房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。穫れた作物は横浜の家の玄関先で販売、配達もやっていたが、古希を迎えたこともあり、2019年春に毎週の直売をやめた。不定期の直売と宅配便利用のコメやイモ類の販売に移行している。

2011年10月

今週末の作業予定

 土曜日が雨になるとの予報で、落花生とサトイモの収穫を考えていたのに、ちょっと困っている。雨が降ろうと雪が降ろうと作業者は平気なんだが、粘土質の土だから収穫物が泥まみれになってしまう。ジャガイモのときも毎度梅雨の時期になるので、同様に苦労するところである。
 まあ、どちらも今週末どうしても掘らなければいけないというわけではなく、ケモノにやられる前にということが主たる理由だから、見送って雨向きの仕事に切り替えることも考えておこう。そういうことであれば、基板までできている電撃発生装置2台をケースに入れて完成させることが一つ、箱ワナの材料集めが一つ、農機小屋の計画がもう一つ。この3つが屋内の仕事である。あとは、先週1+2+4号田んぼを耕耘しており、とくに4号は不陸調整をやろうと思えば雨でもできる状態である。田んぼと越冬池の間を畦波で仕切り、田んぼの中の土を東から西に大移動するという荒業だ。まあ、いつかはやらなければならないので、計画には入れておこう。

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 あとは、刈払い機で草をなぎ倒すという仕事は依然としてあるが、自然に枯れるまで放置するとタネをばら撒かれる。1号の上の土手などは盛大にススキやセイタカアワダチソウがはえており、ここは何とかしたいと思っているが、まだ手をつけていない。山も、草や実生の苗とクモの巣だらけ、こちらは平らなところの次だな。




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農機小屋のアウトラインについて

 とりあえず、間口4m、奥行き4m、高さ2.5mというディメンションで考え始めている。床には土間コンを打ち、骨格は単管パイプ、屋根・壁は波板程度のバラックである。一応すべて自作のつもりだが、ほとんど「もの」を作ったことがない一級建築士の実力はどんなものか、我ながら実に興味深い。簡単な小屋だが、どこにしても整地や砂利敷き、コンクリート打設、場所によっては搬入経路の整備が必要になり、小屋を作る前にバックホーが必要になりそうだ。

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 場所については、既に3カ所候補地があると書いた。最終決定はまだだが一応一通りチェックをしておく。最初の候補地、道路沿いの自然薯畑(挫折)あとだが、屋敷から離れた道路の際であり、一応鍵などで防御はするが、盗難は心配事項である。建てるについてはあまり問題はないと思う。

 次の屋敷裏の柿ノ木のあたりだが、屋敷も田んぼも近くて場所はいいのだが、柿ノ木の伐採はちょっと面倒かもしれない、大きな樹である。また、候補地のあたりは椎茸のホダ木が置いてあったり、エビネが自生していたり、そのあたりをどう整理するかはちょっと気になっている。

 最後3番目は、田圃の向こう側(山裾)への設置だ。このあたりは田んぼの拡張時にもそれほど詰めておらず、樹木の伐採と整地を行えば4m角のスペースは確保可能である。ただ、電気や水などのインフラからは遠い。川水はそばに揚がってくるが使えるのはイネの生育期間のみだ。ただ、このエリアはケモノの領域であり、稲刈り直前の番小屋としては最適だ。ちょっと気持ちは悪いと思うが。もう一つ、ここは道路からも一番奥に位置するところで、資材搬入が問題になる。3号と4号の間の通路は、1.5mの幅は確保してあったのだが、イノシシに崩された箇所が結構ある。ここを選ぶとするとやはり先にバックホーを手に入れなければやりにくい。田んぼに軽トラを入れるという手段もあるけれど。
 
 小屋の本体はあまり複雑ではないし、簡単なスケッチを描けばすむはずだが、Google SketchUp というおもしろそうなソフトが見つかったので、まずこれを使いこなそうと勉強し始めた。なんだか悪い癖が始まった、という感じである。


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今年度のコメ販売について

 農業を始めた一昨年、それに続けて昨年と、当農場で収穫した米の販売を行いました。既に、以前からのお客様よりお問い合わせもいただいておりますが、今年度は獣害により壊滅的な打撃を受けたため、残念ながらおコメの販売が不可能となりました。本当に申し訳ありません。
 来年は、農場主も40年以上続けてまいりました会社勤めをやめて農業に専念するため、今年のようなことは起さないつもりでありますし、引き続き山の水を貰いながら無農薬でおいしい米を作るべく精進しますので、今後ともよろしくお引き立ていただきたいと思います。

 なお、古代米(黒糯米)については、ほんのわずかですがご提供可能です。このBLOGからLINKしてある会所無農薬実践農場・直売所経由、またはBLOG右側の管理者宛メール機能でご連絡ください。

農機小屋を計画する

 現在購入を検討中のバックホーを入れる小屋を作らねばと思っていたが、昨日コメをやめたご近所さんから、コンバイン要らない? と聞かれたので、これを入れる場所も必要になる可能性が出てきた。2台というと、間口4m・奥行き4m・高さ2.5m程度は必要になるだろう。
 3000坪で半分が平地であり結構面積はあるけれど、現状で4m角というスペースの確保はなかなか難しい。屋敷周りには27坪くらいの納屋と6畳サイズの倉庫があるが、それ以外のところはいずれも樹木や草花が占めており、それをどけてまで設置するかと考えると、躊躇する気持ちがある。田んぼや畑の中は、もっと余裕がない。
 一応その中で選んだ候補は3箇所、一つ目は道路沿いの上の畑の一角、山裾になるが今年ムカゴを播いたところだ。ここは草のタネの吹き溜まりのような場所で、どうやっても草まみれになり、畑にはしづらい。ここは道路沿いなので盗難が懸念事項である。2つ目は、屋敷北側で田んぼよりの柿の木の周辺。この柿は樹は大きいが大したものでもないので伐ってしまい、そこに設置する。最後の3番目は、山の裾のどこかに平地を作って建てるというものだ。これは、なかなかいい考えだと思ったが、電気がちょっと遠いことと、資材の搬入に難点がある。

 今週は、小屋自体の計画を検討しておき、次の週末にはそれを見ながら最適な設置場所を考えることにしよう。


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今年の米を振り返る

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 このところ毎度騒いでいるように、コメについては残念な結果に終わった。脱穀後に「今年の米は予想以上に厳しい結果に終わった」と書いたけれど、籾摺りの段階でもっとひどいことが判明して、結局壊滅的な被害を受けていたのであった。
 収穫量は、メインと考えていたミルキークイーンは110キロ、その他にコシヒカリが20キロ、古代米6キロ。田んぼを作ってコメ作りを始めた一昨年が320キロ、面積を広げた昨年が600キロ程度だったと思うが、まさに壊滅的である。今年は肥料を撒き生育も順調だったから、昨年の5割り増しという予測を立てていたが、今となっては能天気な見通しであった。

 4枚の棚状の田んぼは、
   1号  4畝
   2号  3畝
   3号  4畝
   4号  8畝
合計で1反9畝になるが、既報の通り最も生育のよかった1号が最初にケモノにやられた。次に、屋敷からは最も遠い位置にある4号にケモノが入った。イノシシだと手をつけられないほどめちゃめちゃになるからシカだろう、とご近所さんたちは言っていたが、並行して土手を掘り返したりもしていたし、私が数回姿を見かけたのはイノシシだった。シカとイノシシ、両方とも入っていたのではないかと考えている。

 1号は6割以上、4号は4割くらいについて、食害を受けて倒されていたと考えていたが、400㎡の1号に植えていたコシヒカリと古代米の合計が玄米で26キロだったというように、実際にコメにしてみると被害は見た目以上だった。
 2号と3号はほとんど無事だと考えていたが、あまりの被害に刈り取り時期を2週間ほど早めたことも影響したようで、こちらからも大した量は穫れず、こんな結果になってしまった。代わりに、籾摺りの作業時に発生する「シイナ」やくず米は大量だったが、これはあまりうれしくはない。
 
 イネ自体は順調に生育して、前の2年同様病気や虫害にも無縁だったから、獣害対策の問題をどうするかが今年の課題として残ったのである。一昨年・昨年は、防獣ネットを張り、下にはトタンを置き、その外側に高圧ワイヤーを配置したが、今年はメンテの関係で単純な電気柵(より線ワイヤー)方式にしており、これをイノシシが潜ったりして(?)入っていたらしい。通常ならこれで防御できるはずなんだが。

 気を取り直して、この冬は来年に備えて対策をしっかりやるつもりだが、来年から農業に専念することでもあり、ロケット花火片手に、泊り込みで寝ずの番をするという究極の対策も考えなければならないようだ。
 
 
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背景の変更(2011/10)

久しぶりに背景を変更しました。
よく似てはいますが、ちょっと角度が違います。春と秋という違いもあります。
それと、今回は農場部分に画角を絞りました。



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プリウスαとEX、燃費の違い

[プリウスα] ブログ村キーワード
 新車を擦るという恥ずかしい状態だから、このところプリウスαのことは書かないでいた。車も長期入院中である。しかし、代わりに来たプリウスEXに毎週乗っているので、燃費の計測は当然やっている。その結果もなかなか興味深いところである。

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 プリウスαの納車後から5回の農場往復、修理中の代車EXでの2往復のデータをグラフ化してみた。EXの方はαよりも200キロ程度軽く、カタログ燃費(10・15モード)も15%程度いいはずなのだが、こうやって見ると車が違うとは思えないほどαの値と傾向を引き継いでいる。逆にいうと、αは200キロのハンディをよく克服できているといえよう。
 αの5回でも兆しが見えるが、東行きより西行きの方がいいという傾向はEXの2回でかなり薄まっている感じだ。これは運転の仕方(習熟?)によるものかもしれない。それにしても、一般道・高速・田舎道のMIXである往復170キロ強で26キロという燃費を稼ぐプリウスはすばらしい。なお、9月の第3週以降はほぼ制限速度(~▲1割)程度で走行している。また、乗員は2名だが、農場からの帰りになる西行きは、重さで1~2名分の収穫物を余分に載せているという違いがある。

EXについては、取扱説明書もろくに読んでいないが、ほぼ問題がない。ナビで行うエアコン・換気関係の操作がよくわからないくらいである。自宅の手前は400mくらい急な坂が続くのだが、EV走行にしてみるとαは途中のもっとも急なあたりで耐えかねてエンジンが始動する。EXはずっと頑張るが昨日の場合は上りきったあたりで電池がほぼ空になり、エンジンが始動した。

ルートなどについては「プリウスαに1ヶ月乗ってみて燃費をチェックした」を参照してみてください。



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燻炭作り(続き)

 結局、軽トラ1杯分のモミを全て燻すことにしたのだが、午後になって外側まで黒くなってきたので、全部かき混ぜてから水を入れることにした。

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 1号田んぼの水出口のこちらに40㎜VU管を埋めてある。入り口出口とも掘り起こし、2号に行くはずの水をこちらに導入する。昨年よりも底のレベルが上がっており、ちょっと掘りながら燻炭の場所の中央部に水を貯める。そして周りの燻炭を順番にこの水につけていけば一応消火する。しかし、いつもそう素直には消えてくれない。今日も夕方2個所から水蒸気が上がっており、バケツで水をかけた。

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 しかし、普通の5倍くらいの量を一度にやっているわけだから、そのくらいはよしとしよう。
 

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燻炭作りで早起きをした

 昨日から強くはないけれど雨が降っていた。20時頃と明け方前の4時頃に降ったようだし、降っていないときでも空気はジットリと湿っている。しかし、燻炭の方は順調に進行中である。2時頃一回起きて見に行ったところ、裾野のあたりが黒くなっていたので、予備の山を崩してたっぷりモミガラを被せておいた。

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 次は5時に起きてチェック。2時の時にかなり被せたけれど、また外側が黒くなっていた。今日いっぱいで残りのモミガラまで燻すことにして、またモミガラを積んできた。今回はかなり勢いが強いようだ。

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 実はこの燻炭作り、火を消す方が難しい。ドラム缶や専用の道具を使えば、空気を遮断することで消えるけど、煙突だけのようなオープン型の簡単な燻炭器を使う場合にはそうはいかない。水をかけるのだが、芯まではなかなかしみ通らず、次の週末に来てみると全部灰になっていたということが何度もあった。あるとき、沢水を燻炭スペースにひいてくるという解決策を思いつき、それからは失敗はなくなった。消火用配管の周辺がイノシシに掘り返されているので、終盤に入ったら掘り返さなければならない。

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3連休中日の仕事

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 今日は話題が多く色々書いたが、書き漏れている仕事もまだある。一つは2号田んぼを起こしたことだ。隣のトラクターを借りるつもりだったが、それも面倒だったのでウルトラポチを使用。1号に移動して少しやったところで夕方になり、残りは明日。
 もう一つ、第2農場の一角にニンニクを定植。この前弟がコストコで買ってきたニンニクと、うちで育てたニンニクの2種類を植えた。

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本日の締めくくり(焼き芋)

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 燻炭をやっているときに、しばしば焼き芋をやる。今日は、お隣から紅はるかというイモをもらったので、燻炭の中に突っ込んでおいた。途中(さっきまで)雨が降っていたため心配していたのだが、掘り出してきたらうまく焼けていた。燻炭で焼くと少しスモークしたような香りもつき、石焼きイモとはまた違った風味がある。
 ただ、さっき書いたように色々食べるものがあったため、完全な満腹状態。このイモはとても完食とはいかなかった。肝心の燻炭だが、雨で湿ってはいるがちゃんと燃えており、どうやら今晩遅くか明日未明には完成となりそうだ。遅くとも明け方には起きなければならないだろう。

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今の4号田んぼの様子

 水が入っている4号田んぼを耕耘したことは昨日書いたが、その下の方の様子を書いておく。このあたりは屋敷から一番遠く、また竹藪やその下の渓谷に最も近いところで、ケモノの領域に一番近い。田んぼの端の部分は少し深く掘ってあり、冬でも水がなくならない、つまりドジョウやメダカの越冬エリアにしている場所でもある。

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 今年はここにマコモを植えた。5本の小さな苗は分けつしてかなりの大きさに育っているが、この根元の部分に菌がついてタケノコのような不思議なものになるらしく、それを今待っているところだ。これを株分けすると来年また巨大に成長するらしいが、あまり増えすぎてもなあ、という感じである。

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 沢水がどんどん流入している今、水を張っているのは4号だけなので、水は当然余っており、このエリアにある排水パイプから川の方に流れ出ている。そのため田んぼ中のコナギの残渣が集まり一面に広がっているが、これが腐ったらちょっと困るかも。
 4号田んぼのここに近いエリアは、レベルが低くて深くなるため、田植えの時も苗の育ちが悪く、イネ刈りの時も水がひかずにバインダーが使えなかったり、おまけにイノシシにやられたりして、実は3年連続まともにコメが穫れていない。越冬池を含め、この冬の重点改良対象である。


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山からみた農場

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      道路から見上げたお向かいの山です、
      下の写真は4本スギのもっと左の方から撮影

 お向かいの家では、先月から業者さんに頼んで裏山のスギやヒノキを伐採しており、ほぼ終了した。私の農場の南東側になるので、ずいぶん明るくなったし日の出・月の出もかなり早くなったと思う。
 いちど、その山の上から写真を撮ってみたいと思っていたが、今日それが実現した。といっても、いつでも上がらせてもらえるのだけれど。そうしたら、なかなかの景色だった。山里とその中の私の農場が箱庭のように一望。来年は定期的に農場の様子を撮影してみようと思う。
 
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      中央のちょっと右が家で、その左側に田んぼがあります
      左の真ん中に双子スギがありますが、そこから右側
      写真の中央あたりまでがうちの山です

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秋は収穫の季節だ

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 今日は色々なものを収穫した。サトイモは5~6株掘ってみたが、出来のいいものもあったし、まだちょっと小さいものもある。やはり今月後半だ。

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 落花生はちょっと早いかと思ったが、隣のおばあちゃんの意見は、掘った方がいいとのこと。待っても更に大きくなったりはしないらしい。来週には全部掘ろうかと思う。

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 ずっと豆ができないんじゃないかと心配していたエダマメは、今日調べたら太っているものができはじめており、試しにとってみた。これが美味かった。結構たくさん茹でたが、カミサンと二人で完食。夕食を食べたにもかかわらずである。

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 あとはぎんなんを拾ったり、お隣さんから伊勢エビ(10/1解禁)が到来したり、秋はやっぱりいい季節だ。

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燻炭作り

 nakakaneさんにモミガラの山のことを聞いて一昨年から燻炭作りを始めた。去年ももちろんやったが、軽トラが増えており更にコンパネで箱を作ったので、運搬の能率は劇的に向上した。
 取りに行ったことについては昨日書いたが、今朝から燻炭を作り始めたので一応前半のプロセスを書いておこう。
 
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 軽トラは田んぼの脇の燻炭作りの場所まで入れる。結構急な坂の上り下りもあるが、ATではあるが一応全輪駆動で問題なし。
 
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 モミガラ軽トラ一杯を2回に分けている。だから二山にして降ろす。
 
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 そして点火。これだけ多いと空気の流通も悪いのか、なかなか火が安定しないので、灯油を浸ませた新聞紙などを入れている。
 
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 かなり順調で、焼き芋を入れたりしたのだが、夕方前から雨が降り、まだ煙は出ているけれどどうなるかは微妙だ。
 

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ポンプ小屋を更新しよう

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 先日、井戸ポンプが不調になったことは書いたが、結局昨年ボイラー交換を頼んだ業者さんが部品を交換してくれて修理完了となった。一万五千円と交換の1割以下で済んだ。
 しかし、ポンプが入っている小屋はかなりくたびれている。これはちょっと何とかしなければいけない状態である。内側には断熱材も張ってあるが、一部めくれている部分もある。今晩の夜なべ仕事で考えてみるか。
 
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      年代物のポンプは部品交換でよみがえった


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カブトムシの幼虫がかなり豊作

 先週見つけたカブトムシの幼虫がいる場所は、燻炭をやる場所である。モミガラを取りに行く前にできるだけ取っておくことにした。そうしないと火攻めのあと水攻めとなり、かわいそうな結果になってしまう。

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 手で掘り始めたら、あとからあとから出てくる。いずれも太っていてはち切れそうなのは先週と同様。少しずつバケツに入れたが、結局100匹くらいは出てきたようだ。バケツ5杯である。来年の夏には成虫にしてみたいので、育て方を調べなければならない。
 
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モミガラもらいに一走り

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 今年もモミガラをもらいに行ってきた。いってみると富士山のように積もっていたが、既に先客が取ったようで大沢崩れよりも大きくえぐれていた。軽トラ一杯分積み込んでブルーシートをかけていたら主の大規模農家さんが通りかかり、これはまだ800俵分くらいでまだ900俵くらい残っているといっていた。22町歩だそうだからうちの100倍以上。コメの量は比べないことにしよう。

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      これは去年の写真

 軽トラの荷台には、例によってモミガラ用オプションを載せてあるので、かなりの量である。残念ながら出かけるのが遅くなったので、今日は燻炭まで進まなかった。明朝開始予定。


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4号田んぼを耕耘した

 今年は、1号と4号田んぼには冬の間も水を張り、いわゆる不耕起栽培をする予定だったが、代掻きをしないと水持ちが悪く、おまけに渇水が予想されたため、途中から通常のやり方に変更したのだった。

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        右側は耕耘済み

 来年どうするかは未定だが、4号にはメダカやドジョウをはじめとする水生生物が住み始めているので、とりあえず冬季湛水を行うつもりである。ただ、イネがなくなった現在はコナギがわがもの顔で育っており、このまま放置すると来年はコナギ畑になりそうだった。
 今日はウルトラポチに田んぼ用の下駄を履かせ、この前の雨で水の溜まった4号を耕耘した。水が少なかったこの間は、奥の越冬池部分に集まっていたメダカは、田んぼ中に広がっている。こっちが耕耘していると大慌てで逃げ回っていた。春先には20匹程度だったが、1000倍くらいに増えているんじゃないかな。コナギは全滅した訳ではなく、特にメダカの冬越し用の池部分にまだ残っている。この休み中に時間があったら、そのあたりの整備を含めて何とかしたいところだ。

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やっぱりイノシシは入っていたらしい

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 田んぼの脇が結構掘り返されていた。家側の足元だったから昨夜の暗闇の中では死角になってわからなかったものだ。イネもなくなってしまったからミミズに転向したようだ。かなりダイナミックに掘り返している。
 それで、先週の最後の日の夕方、ヘッドライトをつけながら電気柵を設置したのは大正解ということになった。まだ油断は禁物である。しかし、どこから入っているかはよくわからない。

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モバイルPC再開

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 世の中はスマートホン大流行だが、私はどうもしっくり来ない。なので、シーラカンスのようなVAIOをもう一度引っ張り出すことにした。
 家2軒で使っているBフレッツのおまけのようなフレッツスポットを申し込んでこれで使おうとしたのだが、開通までがなかなか大変だった。途中のメトロの駅で設定をチェックしながらやってみるのだが、一つ解決しても継ぎのエラーが起きて、まるでラッキョウをむくようなかんじである。今日はスターバックスに陣取り、サポートに電話をかけながら挑戦したので、ようやくつながるようになった。
 5年も前のVAIOだから極めて遅いが、使い慣れたWindowsXPとそのアプリケーションは捨てたモンじゃない。今年いっぱいで仕事を辞めて百姓になったら、光がつながった家とその間を車で往復するだけ、一体どこで使うのだろうという疑問はない訳じゃないが、まあ一応最後の方向をさせてやろう。


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会所農場は、久しぶりに問題なし

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 午後から休みにしたが、仕事仲間と一緒に永福町の大勝軒にいったり(どういう会社だ?)、帰ってから大工仕事をやったりしたので、結局到着は19時半頃。今日は珍しくシカとであわなかったが、イタチが前を横切った。
 農場は田んぼが終わっているので、危ないのはサトイモだが、二重の電気柵も効いているようで、特に被害は発生していないようだ。この前の大雨で、田んぼの脇を流れる沢水はかなり多い、明日計測するが、今年最高の量ではないかと思う。上の池から逃げ出したメダカが色々なところの水たまりで泳いでいる。
 家の軒下のメダカ池からは、大雨で水が溢れたのだろうと思うが、逃げ出したドジョウがそばのコンクリートの上でミイラになっていた。そんなところで、大きな問題はなく久しぶりに静かな夜である。
 
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山の開拓は里山の復活、そして循環型農業へ

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                             平瀬 拓:撮影

 前の記事で「前衛防獣ライン」について書いたが、私自身としてはかなり力を入れていこうと考えているものである。前の内容と重複する要素もあるけれど、イネをはじめとする現在の耕地で作るものを護ることだけが目的じゃない。昔の農業を振り返ってしらべてみると、田畑のほかに山というものが重要な役目を果たしてきた。里山といわれたりするが、あれは人の住む里のそばにある山ではないだろう。私のところの山も里山風のところもあるが、ヒノキ林と杉が少々、イワツツジ林と荒れた雑木林が少々。これではいけない。もっと農業生産を後押しする機能を持った山こそ「里山である」と考えている。

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 それで、どんな手段で里山に変えていくかだが、まず仕事のために入れる環境づくりが必要。昨シーズンの冬は、ホダ木を作るためにコナラを何本か伐ったが、まず山に分けいるのが大変、樹のそばで伐る体勢を作るのが大変、伐っても隣の樹に引っかかり簡単には倒れない、倒して適当な長さに揃え運ぼうとしても太くなりすぎているから手に負えない、運搬車も入れない。といったことは、持ち主が怠慢だったからなんだが、これではいけないと痛感した。


 雑木林は、ホダ木だけでなく堆肥用の落ち葉集めや炭の材料・薪の生産地、そうそう虫もやってくる。花粉をまき散らすだけであまり役に立たないスギ・ヒノキは広葉樹に変えていこう。とにかく、作業用通路を作ってさらに柵を立ててケモノから取り返し、いろいろあれこれ考えながら生産力を持つ山に変えていくことで、本当の循環型の農業(昔は当たり前)が実現するはずだ。私の目的のもっとも大きな一つはそこである。これまでの3年弱、耕地(平地)部分の手入れ・復活を行ってきたけれど、元々荒れた国有林(伐採跡)に戦後開拓で入居した以前の持ち主は、樹の根を起こして田んぼを作るだけでなく、山まで整備していたはずだ。もう亡くなっていて会えなかったが、そんな先輩の想いも継いでいきたいものだ。

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      うちの山は今、ちょっと床屋に行ってきたら、ていう感じ

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今週末の予定

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 自主的3連休もあったから、平日5日連続は久しぶりだったので、すっかりからだがなまり長い1週間が続いている。しかし、明日夜からは農家に戻り、そして3連休である。五月蝿いと思われるほど書いているが、今年は春以降ケモノ対策に追われたので、本当にのんびりできなかったが、イネ刈りに続く一連の作業も終わり、不測の事態が発生していなければ久しぶりのノンビリとした休日になるはずだ。

 ただ、やることはないわけじゃなくて、そろそろ収穫時期を迎えるサトイモ・サツマイモ・大豆・落花生などの試し掘り、大豆については一部エダマメとしての試験的収穫ができそうだが、本格的な収穫は今月後半になると思う。
 もう一つの大きな課題は田んぼの起しで、前から「トラクター貸してね」と近所に頼んであるので、一気にやろうかと思っている。ただ、こんなときに限って昨晩130ミリ以上も雨が降ったらしいから、水が溜まって厄介な状態になっている可能性もある。そうすると、また先送りとなりがちだが、ノンビリしていると雑草がタネをばら撒いて来年の草取りが大変になってしまいかねない。頑張ってやることにしよう。
 もう一つは箱ワナ作り。まだ部品が一部しか揃っておらず、買出しからやる必要があるので、先送りの可能性はこれが一番高い。
 そうそう、モミガラを取にいったらいいというアドバイスも貰っていた。確かにそうで、燻炭を燻すのは、ちょうど今の時期にピッタリの風物詩的作業である。ただ、モミガラ燻炭作業も雨の影響がある。天気がよくて乾きそうだったら、これもやりたいところだ。

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なんだ、ちっともノンビリできそうじゃあないね。
 


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数独? 数毒?

 私は、通勤中の電車では数独をやることが多い。 iPod classic 用のソフトがかなり馴染んでおり、駅の乗り降りなどで中断・復帰などもとてもスムーズなことも気にいっている理由の一つだ。ただ、あまりやりすぎたからだろうか、老眼の度が進んでメガネを替えざるを得なくなったという思わぬ影響があった。
 私の影響ではなく独自に始めたらしいが、仕事仲間がいま数独にはまっている。こちらは印刷鉛筆派のようだ。そのHPを見ていたら、HPに貼れる機能があったので、ためしにここに貼ってみることにしよう。本家はこちらです。



不思議なタマネギのその後

 以前、「変なタマネギ」で書いたタマネギらしき物体のその後である。その項目に掲載したヤツをバラして(一個ごとにして)再び植えたのがお盆休みのことだった。

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 この前様子を見に行ったら、結構元気に育っている。ただ、バラして植えたにもかかわらず、またぶんけつして葉がかなり多くなっていた。ためしにちょっと掘り起こしてまた分けてみた。
 
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 根を切って表の皮をむき、きれいに洗うとこの通り。このままでも食べられそうである。実際にこのあと、味噌をつけて食べたり、肉と一緒にいためて食べたりしたが、結構いけるものであった。ただ、それだけではつまらないので、抜いて分けた根をまた畑に植えてみた。このあたりは全く使う予定のない畑なので、こうした実験にはもってこいである。どうなるかは不明だが、更に分けつするとは思っておらず、案外ちゃんとしたタマネギになるのではないかと、淡い期待を抱いているところだ。



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戦略的ケモノ対策・前衛防獣ラインの設置

 前の記事でも簡単に触れたことだが、基本に立ち返って獣害対策をやっていこうと考えている。

 まずは大づかみに状況を整理する。私の農場の簡単な配置図はそれにも掲載したけれど、三角形の敷地の東側に屋敷があり、田んぼは中央部にある。南側の道路沿いに畑を配置している。そして、西側の一角は山、その向こうは崖でその下が養老渓谷の源流になっている。

 現在の防獣対策だが、屋敷を囲む3角形の部分はワイヤーフェンスで囲ってある。高さは1.2m程度だが、中に屋敷があるからだと思うが、シカやイノシシなどの大型のケモノはこのエリアには入ってこない。ただ、1年前には下の畑の落花生をタヌキにやられたので、小動物は入ってきている可能性がある。
 今回被害を受けた田んぼエリアだが、北側は海苔網や有刺鉄線などで作った柵で隣地の耕作放棄地と隔ててあるが、隣地が格好の居場所隠れ場所になっており、何度もイノシシやシカが侵入している。柵は不完全で、イノシシは穴を掘って入ったりしているし、シカは柵の隙間を探し、網などは食い破って入っている。その都度、こちらは補修して対応している。今年、柵の内側(田んぼの畦)に4段の電気柵を設置した(青線部)が、イノシシが畦のくぼみ部分をすり抜けて入った形跡があった。
 田んぼエリアの西側は山になっており、こちらの側には4段の電気柵を青線の部分に設置してある。昨シーズンまでは、防獣ネットに高圧ワイヤーを這わせる形の柵を設置していたが、風で倒れたり蔓が這って漏電したりということで、管理上の問題から単純な電気柵に変更した。ただ、こちらから入った形跡はかなりあることから、何らかの対策が必要と考えている。
 
 かなり細かく書いたが、ケモノの侵入への対処は、当面田んぼエリアの北側と西側の強化を主として考えていこうとしている。完全には特定できていないが、ほとんど毎日のようにどこからかやつらが入っていた。柵自体の問題もあるが、この2方向に共通しているのは、柵の向こうはケモノの棲みか、こちらは人気がないという大きな落差である。夜の見回りのときでも、特に西側にはちょっと近づきがたい雰囲気がある。竹薮のあたりからイノシシの鼻息が聞こえたこともある。北側の耕作放棄地は、大ススキの原になっており、隠れん坊には絶好という状態だから、すぐそばまでケモノが来てもよくわからない状態、向こうからすれば、安全に柵まで近づけて、入り易い穴を探して、あるいは掘って入ってくるわけだろう。

 今シーズン、特にイネが狙われてからは、電気柵を中心とする防衛ラインの手直しという、いわば戦術的な対応に追われ、それが不十分だったがゆえに被害が大きかったと考えている。柵だけに気を遣っていても片手落ち、むしろ柵の外側までこちらの領域だということを知らしめる必要もありそうだ。ということで、山については養老渓谷側の崖沿いに設置してある穴だらけの海苔網柵を、もっとちゃんとした柵に変更し、山のエリアにも入ってこれない状況を作る方向で考えていかねばならない。また、今はとてもじゃないが夜には足を踏み入れがたい竹薮も、こちらに取り返そうという方向で考えよう。来年の春にはたくさんタケノコを穫りたいところだし、タケノコ防衛追うの電気柵も必要な時期には設置しようと思う。ケモノとの領土境界をぐっと押し広げる、このために今の防獣ラインの外側に前衛としての境界線(防獣柵)を設置する。そういった戦略的見地から今年の冬は対策を考えるつもりである。なお、前衛防獣ラインは、前の図の赤線の位置に設置予定。
 


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冬の間の仕事を考えておこう

 毎年コメが終わると、次のシーズンまでになにをやろうかと考えるのだが、なかなか実現には至らない。まあ、週末だけでは時間も限られるといった制約(いいわけともいう)もあったのだが、今年いっぱいで専業農家に転身するから、そんないいわけ(制約?)は通用しなくなる。とりあえず項目出しをして、工程表でも作ることにしよう。

まず、実施事項を大・中項目で挙げてみよう。

1)沢水配水系統整備
  A 取水装置更新
  B 配管周り整備

2)山の周回道路整備
  A 新防獣ライン設置
  B ヒノキ林伐採
  C ヤマツツジ林整備
  D 雑木林転換

3)竹藪通路(川通路)改良
  A 防獣ライン設置

4)田んぼ整備
  A 4号平滑化
  B 畦・土手整備

5)施設関係
  A バックホー小屋建設
  B 東屋建設
  C パン窯製作

 実は、中古のバックホーを買おうと考えており、勘定奉行とネゴをしているところだ。借りればいいというのだが、毎日のレンタル料は7000円くらいでも、往復の輸送費用が4~5万もする。暇だから何日も連続でやればいいというのだが、こういうものは計画と実行の組み合わせなので、ずっとバックホーの仕事ばかりというわけにはいかない。というあたりはなかなか理解を得られないが、まあ買うという前提で考え中だ。そんなことで、結構力仕事は多い。2~4は、いずれもバックホーがないと終わるかどうかもわからないといった感じである。
 全体を通じて根っこに流れている考え方は、獣からどうやって作物を護るかというところにある。これまでの田んぼなどの整備は、かなりやっつけ仕事に近く、たとえば畦などは歩くと凹凸に足を取られて転びかねない。今回、かなり力を入れて設置・メンテしてきた電気策が完璧でなかったのは、実はこの不陸に原因がある。今年は、イネもやられたが、その前にミミズを漁るイノシシに畦や土手はかなり荒らされたが、その修復をかねてキチンとした畦にしたい。
 山については周回道路を造るつもりだ。これにはいろいろな目的があるが、一番は山の崖側に防獣ラインを作ることにある。夜になるとケモノが我が物顔に歩き回る山のエリアを、人間の手に取り戻すこと、その延長には山も開拓して生産力のある土地にしようと考えている。
 川までの竹藪を抜ける道も、ほぼ同様の考え方だ。今年、元々不作であったタケノコは、イネに匹敵するくらいイノシシの食害を受けた。竹藪にもちゃんとした道を造り、電気策を設置したり、タケノコや竹を運んだり、ここも人間様の手に取り戻そうと考えている。
 現在、田んぼと一部の畑は電気柵で護っているけれど、その外側はすぐケモノのエリアなのである。これを二重にして障壁を増やし、侵入を防ごうということだ。この延長で、隣地(北側耕作放棄地)の草刈りももっと積極的にやらせてもらおうと考えている。

 あとは、沢水と諸施設の整備だが、このあたりはもう少し検討して別項にまとめることにしよう。次のプランは昨年暮れ頃に計画したもので、このときは山の周回通路をいろいろ検討していた。さように、考えても実現するとは限らないという実例でもあるが、今回の実施事項を加筆して見直しをしたので掲載しておこう。

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バッテリー行き先表示板の設置

 このところの当BLOGの内容をご覧になると、当農場における獣害対策の重要性をご理解いただけると思うが、まあ大変である。特にひどかった今年、農場滞在時の半分以上はこれに関わる仕事をやっていたような気もするくらいだ。
 その中で主要だったのが電気柵だ。昨年は1台のみだったが、今年になってから3台を製作し、さらに2台追加で作りつつある。これと並行して、駆動用の12V蓄電池(自動車用のもの)も、安い再生品を購入し、6台となっている。本当はもう2台くらいは予備バッテリーが欲しいところだが、今ですらどのバッテリーをいつ充電し、交換時期はいつごろかという情報を管理できておらず混乱状態であり、台数増なんてとんでもないという感じだった。
 そこで、この間100円ショップに行って色々買ってきて、一応一目でわかるはずのボードを作ってみた。それがこれ。
 
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 6台のバッテリーがどこの電気柵用に使われているか、いつ充電したかを書き込めるようにしてある。早速使い始めたが、なかなかうまい具合である。一人でやっているんであれば、本来頭に入っていなければいけないのだろうが、歳をとってくるとなかなかそれも難しい。他のこともこういった目線で整理することにしたい。
 ところで、このボード類は納屋の鋼製の壁(昔は扉だったもの)に貼っているが、百円ショップに売っていた強力磁石を使うといろいろなものを簡単に貼り付けることができる。今はマーカーやハサミをくっつけているが、これもいろいろなものに応用できそうだ。たとえば鍵類も整理できるだろう。
 


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降水量データと沢水について

 大多喜町エリアの降水量データを沢水量と比べながら収集していることは、以前からの読者の皆さんはご存知のことと思います。このところは以前に数値モデル化したころと大幅に状況が変わってきているようで、予想外の状態になっています。
 まず、当農場に入ってくる沢水の水量ですが、この間の休日(10/2)は0.22立米/時でした。日量で5.28立米ですが、田んぼでイネを育てている間の必要量は30立米/日以上ですから、その6分の1しかないことがわかります。これでも8月から9月にかけての0.13立米/日に比べれば回復しているといって間違いではありませんが、もうちょっと何とかならないかなあ、というレベルです。特に9月は、20日前後に台風の影響もあって200ミリ程度のまとまった雨がふりましたが、現在の水量はほとんどそのことを反映していないという状況です。
 最初の2年間はもうちょっとましだったんですが、このあたりの原因は夏前後の降雨量がかなり少なかったというところにありそうです。次のグラフは、最近5年間の月別降水量を整理したものですが、

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今年の赤い棒グラフをみると、3~4月と7~8月がとても少ないことがわかります。この結果、私がいつも水量予測のベースにしている30日間累積雨量や60日間累積雨量もなかなか上がらず、おそらく水源地の山が乾いたスポンジ状態になっており、大雨が降ってもそれを吸い込んでしまうのではないかと思っています。前から気にはなっていましたが、いよいよ数値モデルの解析をやり直さないといけないようです。


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宿敵・イノシシと遭遇

 昨夜帰宅の途上、農場から2キロほど走ったときだったが、カミサンが大きな声を出した。思わずあたりをみると、道路わきの崖の中腹を2匹のイノシシがあるいている。大きいというほどではなく、なんとなく中くらいという感じ。うちに入っているやつとおそらく同じくらいの大きさだと思う。イノシシの行動範囲は意外に小さいというから、以前田んぼに入っているのを見かけたやつとは別ではないだろうか。シカは、ほとんど毎週見かけるが、道路でイノシシを見かけるのは初めてだった。私は田んぼに入っている姿を数回見かけたが、カミサンはそもそも初めてイノシシを見たらしい。
 私は道路上に注目していたため、目の隅でちょっと見た程度だが、明るいところで見たのは初めてだ。なんだか、泥まみれで汚いことが印象的。毎日、泥だらけでのたうっているのだろう。あらためて、帰る間際に慌しく電気柵を設置してサトイモの防御をしたことが正解だったというはなしになった。
 
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  これは、昨日の目撃現場ではなく当農場の反対側の山である。山から道路に降りるケモノ道がある。通常はシカの道なんだが、このケモノ道の途中には穴を掘ったあと、相当深いがミミズでも探したあとだろう。これの犯人は、紛れもなくうちに侵入しているイノシシのはずだ。


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なぞの幼虫、多数発見

 昨年積み上げたワラがいい堆肥となっているというので、カミサンの依頼で一輪車に載せて畑に運ぶという下請け仕事をしていたら、その中から巨大な芋虫が出てきた。苦手な人は写真のクリックはやめた方がいいと思うよ。
 
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 ワラは茶色く変色してボロボロになっており、確かに堆肥としてはよくできている感じ。これを掘っていくとこの幼虫がいくつもいくつも顔を出す。寒いからか、丸まったまま動くわけでもない。それにしても大きさはかなりのもので、成虫になっても大きな虫になると思われる。一応、バケツに堆肥を入れ、その中に今回見つかった10匹程度を入れ、軒下においた。
 あとで、見当をつけて「カブトムシ 幼虫」で画像検索したのだが、どうもそれが正解らしい。仕事場の識者の意見も同様であった。普段、山の中にもめったに入らないし、カブトムシやクワガタなどの甲虫類には出会ったこともなかった。田んぼの脇の堆肥置き場にもたち回った形跡もなかったけれど、いつの間にか繁殖場にしていたらしい。ドジョウやメダカに加えて飼育するものが増えそうである。
 

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急遽電気柵設置、サトイモ防衛作戦

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 夕方、農場の中をブラブラ歩いていたら、1号田んぼに積んであったイナワラがちょっと散らかっていた。そばのワラ屑の山には穴があいていた。何となくイノシシの仕業に思えた。

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 ここから1段上がるとサトイモ畑がある。今日は数株を試し掘りしたのだが、まだイモは小さいけれどたくさん小芋がついていて順調だった。イネに次いでこのサトイモまでやられるわけにはいかない。そこで、電気柵を急遽設置することにした。最後はヘッドマウントのKEDライトに助けられ、何とか設置。3000V出ていたので結構強力だった。

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 今までの電気柵も活かしてあるので、二重の防御だがこれなら大丈夫だろう。と、今年は何度も思ったが、駄目だったこともしばしばだった。3連休には箱ワナ作りに手をつけられるだろうか。


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沢水の異常

 今朝、田んぼ周りに全く水が来ていなかったので、水源地をチェックしようと向かったら、パイプが途中で外れ、側溝に水が流れ出ていた。簡単に修復はできるのだが、数日前から外れていたらしく、4号出口の池もかなり水が減って、メダカがウヨウヨいるという状態になっていた。そんな状態だから、ちょっと目を離すとアオサギがやってきてそのあたりに張り付いている。きっとドジョウを狙っているのだと思う。
 
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 アオサギにやられるくらいなら、こっちで確保して安全なところに避難させようと、梅干し用のザルを持ち出し、ドジョウをすくってみた。ドジョウすくいを踊ったりはしないが、田んぼのドジョウを捕るのはザルに限る。ドロごとすくい取ってドロだけ洗い流すとドジョウが残る。理論的には問題ないが、色々すくって回っても1匹しか捕れなかった。多くのドジョウがアオサギの餌になったと思われる。アオサギは食べないらしいメダカはたくさんザルで捕れたので、ドジョウとともに上の池に放しておいた。ここなら安全だ。

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 一時期は、カッパが住んでいるんじゃないかという雰囲気にもなっていたが、最近は藻と浮き草で覆われ、一層怪しくなってきた。しかし、中をのぞくとメダカが大勢泳いでおり、カエルもいたりして、相当平和な環境になっている。沢水はまずここに入るため、農場内では一番涸れない場所なのだ。
 

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今日の夜なべ仕事 (電気柵関連)

 あまりにも悔しいので、昨日の夕方は君津のジョイフル本田まで足を伸ばし、6㎜、100角のワイヤーメッシュを買ってきた、たびたび書いているとおり、箱ワナ用である。片道約50キロあり、本来ならプリウスで行くのだが、2m×1mのサイズの資材は軽トラの出番である。久しぶりに燃費走行でない走り方で行ってきた。電話で確認したところ、ケイヨーD2にもカインズホームにもなく、遠出をしたのである。19時終業で時間がなく、長尺ものしか買えなかったが、他は追々購入していく予定。
 さて、タイトルの「夜なべ仕事」は夜遅くまでかかってしまったけれど、電撃発生装置(高圧型)2台を組み立て、使用中のうちの一台を高圧仕様に変更した。
 
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 ケースに入っている左側の基板が改造型、右側ケースの蓋に乗っている2台が新しく組んだものだが、一部の部品の規格を見直し、高圧が出るようになったはずである。3台とも「はず」なので、テストしてみないと何ともいえないのだけれど。少なくとも一台は、すぐに設置できるので、効果は確認できるだろう。
 イネ刈りの時、刈りそびれたイネがかなりあったのだけれど、確認してみたら、そのほとんどの穂は食べられていた。足跡も増えているように思う。やはりまだ入っているのだろう。電圧上げて効果があればいいのだが。


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今年のコメ作りは終了した

 今日は籾摺りの日、朝一番で籾摺り機を掃除。先シーズンも掃除をして終了したのだが、今回はあらためて開けられるところは全て外して掃除機で吸い出してきれいにしたが、意外にゴミが残っていた。

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 ミルキークイーンから始めたが、モミをどんどん入れるけれど玄米はなかなか溜まってこない。シイナとくず米が多くて肝心のちゃんとしたコメが少ない感じだ。結局、ミルキークイーンは110キロ、その他にコシヒカリが20キロ、古代米6キロ。これは、目論見の大体15%程度。全滅ではないけれど壊滅状態といわざるを得ない。最初の年が確か360キロくらい、去年が600キロぐらいだったから、今年は900キロ位を目標にしていたんだが。
 と、ちょっと残念な結果ではあるけれど、そういうこともあることを肝に銘じ、来年は繰り返さないようにしよう。

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