着手してから1ヶ月ほど経ったが、ようやく防獣(サル)シェルターが完成した。夏になる前に依頼されていたのだが、電気工事士の試験準備のために7月まで取りかかれず、着手後はひどい暑さに邪魔されて延々と時間がかかっていた。数えてみたら、作業にうかがったのは11日、作業時間は40時間だったので、普通に8時間作業したら5日で終る計算だ。依頼者さんには迷惑をかけたかも。護る対象は柿と柑橘類で、まだ熟す時期ではないから急ぎませんよと依頼者さんからは言われていたが、本来の仕事(農業)や趣味の物作り100%の力を割きづらく、終わってようやくこちらもホッとしたという気分はある。
前にも書いたが、依頼者さんが購入した材料があり、それをできる限り活かす計画で進めたので、実は気になる部分もある。22mmのパイプは悪くはないのだが、中に果樹をおさめるというと最低幅3mは必要である。1ユニットは3×2mだが、これは四隅に柱(22mmΦ)を立てたスペースとしては最大限でグニャグニャだ。施工面も考えて柱は3mとして地中に50cmは打ち込むから、高さも2.4m程度と低めで、木の頭はすぐにつかえそうだ。中に収める樹で一番大きくなっていた柿は、3.6mくらいになっていたから、時期外れの強剪定をせざるを得なかった。
最大の心配事項は壁上部と屋根に使っている防鳥ネットの強度と耐久性だ。まあ、外周は以前私が作ったパレット利用のフェンスとなっているので、イノシシ・シカは入らないはずで、サルやハクビシンがターゲットだ。ハクビシンなどはネットを破りかねない。壁の下部に使っているワイヤーメッシュも、メッキもしていない細いものなので、錆びて朽ち果てるのにあまり時間はかからない。どちらの材料も、依頼されたときにはすでに買ってあって支給されたものであり、これらを使って最大限の効果を目指すというのが今回のミッションだった。依頼者さんは高齢者ナンバーを付けて元気に走り回っている方であり、もし朽ちたらその段階であとどのくらい使うかを確認して改修提案をしようと考えている。その頃には私自身も高齢者ナンバーを付けている可能性もあり、人の面倒などとても見られないかも。
これからも柿の剪定などをしながらアフターケアしていくので、このシェルターの効果は確認できるはずだ。依頼者さんには、現在の果樹だけでなくかぼちゃやトウモロコシ・落花生などを育ててはどうかとの提案もしてみた。うまく行けばサル対策超ローコストシェルターとしてよいものではないかと思う。ただ、防鳥ネットではなく防獣ネットにはしておきたいところだ。
軽トラキャンパー「えすかる号」製作記
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